見出し画像

若者がいない街で、福祉を続けるために

若者がいない街で、福祉を続けるために

この街の不便さ、けっこう好きです
若者がいない、ってこういうことか
私が20歳でも、たぶん出ていく

生産性って言葉、ちょっと怖い
私が今やってること(わりと地味)

5Sで、迷子を減らす
新人さんの“孤独”を減らしたい

どっちの味方?って、今日も考える
親分を撫でて、また明日へ


こんにちはKENです😃
今日は少し真面目な話し✨

始めに

田舎の特養に勤めて26年。
介護士として、入所・デイサービス・ショートステイ…いろいろな現場を経験してきました。

それでも、いつも思うことがあります。
「もう少し職員がいればなぁ」ということです。

26年も働いていれば、職員の顔ぶれも大きく変わりました。
仕事がきついから、給料が安いから、人間関係がうまくいかないから。
そうやって職場を離れていった方々も、たくさん見てきました。

…と言う私も、何度も「やめようかな」と考えたことがあります。

今でも、ふと考えることがあります。

ここ数年、介護業界にも「生産性向上」という言葉が聞こえるようになりました。
国から示され、私の勤める施設でもいろいろな取り組みが進んでいます。
私自身も、今その生産性向上に、さまざまな角度から関わっています。

ただ正直、世の中の介護職に対するイメージはあまり良くないのかなと思います。
「きつい仕事」「給料が安い仕事」——そんな印象が先に立ってしまう。
私はその現状を、このnoteを通じて少しずつ発信しています。

介護の仕事は確かにきつい。
やることも多いし、覚えなければいけないことも山ほどある。

でも、それを乗り越えられるだけの楽しみも、ちゃんとある。
それが、私がこの仕事を続けてこられた理由の一つだと思っています。


この街の暮らし

私の住んでいる地域は、車がなければ生活が成り立ちにくいど田舎です。
バスやタクシーなど公共交通機関はあるけれど、バスの本数は少ない。
タクシーで最寄りの駅まで行こうとすると、片道5000円はかかってしまう。

それでもこの地域に住む人たちは、自分たちなりに工夫して、生活を続け、楽しんでいる。

ここ数年は都市部から移住してくる方も少しずつ増えました。
田舎ならではの楽しみ、田舎ならではの暮らし方。
そういうものを人生の面白さだと感じる人が増えているのかもしれません。

正直、この街の不便さ、けっこう好きです。
静かな夕焼けが心に沁みる事もある。


若者が減った実感

ただ、現状として地域の若者は少ない。

私は20代30代の頃、地域の消防団に所属していました。
当時はそれなりに人数もいて、地域の方たちと一緒にお祭りを運営したり、防災訓練をすることが楽しかった。

子どもの頃には、消防団のお兄さんたちを見て「かっこいいな」と思っていたのも覚えています。

でも今は、若者の減少で消防団も統合されました。
若者がいないことが理由です。

この流れを見ていると、福祉も同じ道を辿るんじゃないか…そんな不安がよぎります。


若者が「戻りにくい」理由

ではなぜ今、若者たちはこの田舎で生活しづらくなっているのだろう。

私の家から最寄りのコンビニまで車で片道5分。
ちょっとした買い物をするスーパーも同じくらい。

若者が楽しむためにご飯を食べるところや、エンタメ施設となると車で1時間くらいかかります。
洋服を買いに行こうと思っても、都会のようにはいかないのが現状です。

おしゃれを楽しみたい。
楽しく遊べる場所が欲しい。

そう思っても、都会のようにはいかない。

それだけじゃなく、若者が「ここで働いてみたい」と思える業種そのものが少ないのかもしれない。
都会に比べれば、選べる仕事が極端に少ない。

これでは、若者が生まれ育ったこの街に帰ってくることが少ないのも、どこか納得してしまいます。
(若者を責めたいわけじゃない。私が20歳なら、たぶん同じ選択をすると思うから。)

若者がいない、ってこういうことか。
私が20歳でも、たぶん出ていく。

静かな夕焼けが心に沁みる事もある

現場で感じる“構造的な問題

冒頭、私は介護士として「生産性向上」に取り組んでいると綴りました。
でも正直、生産性という言葉だけが先に走ると、現場はしんどくなる。そんな怖さもあります。

私がやりたいのは、数字を上げることだけじゃありません。
「辞めなくていい職場」をつくること。
そして、新しく入ってくる人が、ちゃんと続けられる職場にすることです。

働きやすい職場づくりを考えていくと、今の自分の職場だけでも、考え方を変えていかないと先細りになる。
そう感じる場面が増えました。

いろいろ考える中で、私は介護という仕事の“構造的な問題”も感じています。

これまでは、先輩職員の背中を見て覚えるのが当たり前でした。
でも今は、どんな業種でも「背中を見て育て」から「一緒に仕事を作っていく」働き方に変わってきていると思います。

介護の現場は、その変化に追いつけていない部分がまだ多い。
だから、新人さんほど苦しくなる。

だから私は、まずは足元から整えようと思いました。
私の挑戦はシンプルです。5Sで迷いを減らし、新人育成で孤独を減らす。


まずは5Sで「迷い」を減らす

例えば、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を、ただの“片付け”で終わらせず、
「新人さんが迷わない」「探さない」「一人で抱え込まない」ための土台にしたい。

例えば、手袋やパットの置き場。
同じ施設の中でも、ユニットによって“微妙に違う”ことがあるんですよね。

Aユニットではこの棚、Bユニットでは反対側。
新人さんが応援に入った時、必要な物がすぐ見つからない。
探している数十秒が、ものすごく長く感じる。

「私、今なにしてるんだろう…」って焦って、余計に頭が真っ白になる。
その結果、動きが止まってしまったり、聞くタイミングを失ってしまったりする。

だからこそ、
物の置き場を決める。
表示をそろえる。
手順を見える形にする。

私は、5Sを“片付け”じゃなくて、
新人さんの迷子を減らすための土台にしたいと思っています
😊

片付けじゃなくて、続けるための土台

そういう小さな整備が積み重なると、教える側も教わる側も、少しだけ呼吸がしやすくなる気がしています😊

私の職場では施設全体で5Sに取り組み、良かった実践は“賞”という形で見える化して、みんなで称えています🏆

小さな工夫が埋もれないように。
誰かの“いい仕事”にちゃんと光が当たるように。

そうやって「続けたくなる空気」を、少しずつ増やしていきたいと思っています。

この活動を通じて、自分たちで働きやすい職場を作っていくという空気が、少しずつ芽生えている。
そう実感できています。


新人育成で「孤独」を減らす

新人育成も同じです。

新人の頃に私はよく怒られました。
その度に反省し、成長してきたつもりです。

でも、そんな中でも愛のある言葉で励まされたり、背中を押してもらったり。
良い先輩や上司に恵まれていたと、今では思えます。

私が教育されてきたやり方を、自分がうまく再現できていないのかもしれない。
そんな気持ちもあります。

でも私が新人だった頃と今とでは、時代がかなり変わりました。

気合いで乗り切らせるんじゃなくて、続けられる形を先に用意する。

口だけの説明、マニュアルの読み合わせだけでなく、一緒にいろいろなことをやってみる。
一つ一つの動作の意味をしっかりと説明して、理解してもらう。

例えば、オムツ交換ひとつでも「手順」だけじゃなくて、
「なぜその順番なのか」「声かけの意味は何か」まで、一緒に確認するようにしています。

ただそれが機械的ではなく、
人の温かさや利用者様への尊厳を大切にしていくことが大事だと、感じてもらえるように。

「これだけ説明すれば大丈夫だろう」ではなく、
私もあなたと一緒に成長していきたい。
そんな姿勢で毎日の仕事に取り組んでいます。

できなかったことを責めるのではなく、
できなかったことも「なぜそうなったか」を一緒に考える。

介護の仕事は、人と人とのつながりがいちばん大切だと私は思います。

萎縮させてしまう関係を築くのではなく、
一緒に利用者さんを支える立場を大切にできたらいい。
その中で、たくさん笑えたらいい😊

自分が楽しむことが独りよがりになってしまっては意味はないけれど、
「一緒にやっていこう」という気持ちで接していくと、現場は少しずつでも変わっていきます。


仲間と作る、誰かの為の生活。

だから介護の仕事は楽しいと思える


板挟みでも、終わらせたくない

上司は「生産性」と言い、現場は「限界」と言う。
その間に立つ私は、どちらも正しいと思ってしまう。だから疲れる。

どっちの味方?って、今日も考える。

でも、疲れるだけで終わりたくない。
「この街で福祉が続く未来」の味方でいたいと思ったんです。


最後に

今私が伝えたいのは、介護の仕事は楽しいし、かっこいい仕事だということ。
田舎に住んでいたって、楽しみ方はたくさんあるということ。
田舎だからこそ起こる、ドラマみたいなトラブルさえ、笑って語れる日があるということ。

そんな日常を、このnoteで発信していけたらいいなと思っています。
まずはここで発信できたら、もっと広い場所で発信できるかもしれない。そんな事も感じます。
若い方々が楽しいと思える、そんな介護の世界が作れたらいいなと本気で思っています。

最後に、うちには「親分」という犬がいます。
うまくいかない日も、言葉が空回りした日も、玄関でしっぽを振って待っている。

その姿を見ると、少しだけ自分に戻れるんです。

今日がダメでも、明日は整える

親分を撫でながら思います。
未来って、遠くの話じゃなくて、明日もここで働ける自分を作ることなのかもしれない。

もし今、介護の仕事を辞めようか迷っている人がいるなら。
あなたが悪いわけじゃない、とだけ伝えたいです。

板挟みで迷いながらでも、味方の仕方を更新していく。
それが、私の「#未来に向けた挑戦」です。


今日も最後まで読んで頂きありがとうございました😊

私の参加させて頂いているマガジンはこちら

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集