父親として、家事をどう「運営」するか
昔から、僕の理想の生活はかなり極端だった。
家事は、できるだけ自分でやりたくない。
ゴミを捨てる。 食器を洗う。 洗濯をする。 掃除をする。 料理をする。
そういう生活に必要な作業は、全部フィジカルAIのような機械がやってくれればいい。
アニメで言えば、宇宙家族ジェットソンのような世界だ。
家事をしなくていいなら、その分だけ家族との時間、自分にしかできない仕事、趣味や遊びに時間を使える。
僕にとっては、それがずっと理想だった。
でも、結婚して子どもが生まれると、現実はそう簡単ではない。
一人暮らしの頃は、家事ができなかった
一人暮らしの頃の僕は、今考えるとかなりひどかった。
ゴミを出さない。
食器を洗わない。
パンを放置して青カビが生える。
食器にもカビがつく。
外に出していた生ゴミにうじがわく。
洗濯も間に合わず、生乾きの臭いがする。
それでも、一人ならなんとか生活できてしまう。
誰かに迷惑をかけるわけでもない。
多少部屋が汚くても、自分が我慢すればいい。
だから、家事を「運営する」という発想自体がなかった。
子どもが生まれると、家事は「生活のインフラ」になる
ところが、子どもが生まれるとそうはいかない。
朝起きたら、まず家族の洗濯機を回す。
子どもの朝ご飯を作る。
お風呂を掃除する。
子どもの着替えを手伝う。
ご飯を食べさせる。
食べ終わった食器を食洗機に入れる。
食卓を拭く。
洗濯物を干す。
子どもの登園や見送りをする。
そして、自分は仕事に行く。
土日になると、さらに掃除機をかける。
クイックルワイパーをかける。
シンクを洗う。
散らかった物を元に戻す。
子どもの物を整理する。
家族が増えるほど、やることは増えていく。
そして今度は、赤ちゃんも生まれる。
「家事をしない」という選択肢は、現実的にはどんどん難しくなっていく。
でも、ここで一つ疑問が出てくる
じゃあ、父親は家事を頑張り続ければいいのか。
僕は、少し違うと思っている。
目指したいのは、
「家事ができる父親」ではなく、「家事が回る家庭を作れる父親」
なんじゃないかと思う。
毎日自分が頑張って掃除する。
毎日自分が洗濯する。
毎日自分が片付ける。
それだけでは、結局「自分が家事をする仕事」が増えただけだ。
本当にやりたいのは、その先だ。
どうすれば、家事そのものに使う時間を減らせるのか。
どうすれば、家族みんなが自然に片付けられるのか。
どうすれば、物が散らからないのか。
どうすれば、洗濯や食器洗いを自動化できるのか。
どうすれば、妻と自分のどちらかに負担が偏らないのか。
どうすれば、子ども自身も生活の一部を担えるようになるのか。
これは「家事能力」の話ではなく、家庭のオペレーション設計の話だと思う。
父親の仕事は「家事をすること」から「家庭を設計すること」へ
仕事では、毎回同じ作業を人間がやっていたら、
「もっと効率化できないか?」
「仕組みにできないか?」
「自動化できないか?」
と考える。
なのに家庭になると、なぜか毎日同じことを繰り返してしまう。
洗濯物が散らかるなら、洗濯物が散らからない仕組みにする。
おもちゃが片付かないなら、片付けやすい収納にする。
食器洗いが大変なら、食洗機を使う。
掃除が大変なら、ロボット掃除機を使う。
買い物が大変なら、ネットスーパーを使う。
料理が大変なら、ミールキットや宅配を使う。
そして、何より大事なのは、
「そもそも、その作業をなくせないか?」
と考えることだと思う。
家事を100やっている人が、頑張って120できるようになることより、
100の家事を50に減らせる人のほうが、家庭全体では強い。
まだフィジカルAIの時代ではない
もちろん、僕が最初に思い描いていたような、
「全部ロボットがやってくれる生活」
にはまだ遠い。
だから今は、人間がやるしかない。
でも、だからといって昔と同じように全部を人間がやる必要もない。
家電を使う。
外注する。
収納を変える。
物を減らす。
動線を変える。
家族で分担する。
子どもにも少しずつ任せる。
そして、できるところから自動化する。
そうやって少しずつ、「家事をする家庭」から「家事が自然に回る家庭」に近づけていく。
それが、今の僕にとっての家事の理想なのかもしれない。
先輩パパ、現役パパに聞いてみたい
一人暮らしの頃は、家事ができなかった。
それが今では、朝から洗濯をして、子どものご飯を作って、着替えさせて、食器を片付けて、洗濯物を干して、子どもを送り出してから仕事に行く。
自分でも、ずいぶん変わったと思う。
でも、まだまだ効率化できる余地はある。
これから子どもが3人になれば、今までと同じやり方では絶対に回らなくなる。
だから今のうちに、家庭の「運営方法」を作っていきたい。
先輩パパ、現役パパのみなさんは、
どうやって家事を効率化していますか?
「これはやらなくてよかった」 「これを買ったら劇的に楽になった」 「こういうルールにしたら家が散らからなくなった」 「夫婦でこう分担すると楽」 「子どもにこう任せている」
そんな家庭運営の工夫があれば、ぜひ教えてほしいです。
僕もこれから、父親としての「家事」ではなく、家庭をどう運営するかを試行錯誤していきたいと思います。
