「こ」の5周目 2026/07/02

「こ」という事で「古希」の話題を。
70歳を祝う長寿祝いであると同時に、人生の70歳という節目を意味する言葉でもあります。

中国・唐の詩人、杜甫の漢詩「曲江」に登場する一節
「人生七十古来稀なり」が由来となっております。
「70歳まで生きる人は、古くから非常に稀である」という意味です。
かつては医療も発達しておらず、70歳まで生きることは本当に珍しかったため、特別な長寿祝いとして定着しました。

従来に比べ、古希を迎えても若々しい方は少なくありません。
しかし見た目は若くても、筋力や基礎代謝の低下、臓器の機能低下などにより、疲れやすくなるのも事実です。
そんな中、残りの人生をいきいきと楽しむためには何が必要なのでしょうか?

マラソンを例に考えてみましょう。
人生100年をフルマラソン(42.195km)に例えると、70歳は約29.5km地点です。
ちょうど、エネルギー切れや筋疲労が重なって急激にペースが落ちやすい「30kmの壁」を迎える頃にあたります。
完走するには、無理をせず、適切な補給やペース配分が欠かせません。
人生も同じです。
古希は、これから先を元気に歩み続けるための正念場なのです。
日頃から心と体を整え、張りのある生活を送ることが、人生というマラソンを最後まで笑顔で走り切る力になります。

フランク・ロイド・ライトは「近代建築の三大巨匠」の一人として知られ、自然と建築の調和を目指す「有機的建築」を提唱した20世紀を代表する建築家です。
亡くなるまでの約70年間で1,100以上の建築を設計し、その革新的なデザインで建築史に大きな足跡を残しました。

若い頃から革新的な作品を生み出しましたが、私生活では放火事件で恋人や弟子を失うなど、多くの苦難を経験しました。
それでも創作への情熱を失わず、古希を迎えた70歳頃からも設計活動を続けます。
冬の拠点「タリアセン・ウェスト」を築き、弟子の育成にも尽力しました。
さらに「落水荘」や「グッゲンハイム美術館」など、今日でも世界的に評価される代表作を手掛け、92歳で亡くなる直前まで設計を続けました。
彼の人生は、「年齢を重ねるほど創造性は深まる」ということを体現した建築家の歩みでした。

古希はシニアの中ではまだまだ若手に属します。
「もう歳だから」という言葉は、可能性を狭める呪文です。
年齢を言い訳にせず挑戦し続けてみましょう。
運は目標を見定めて、初めて本領を発揮します。

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