「ぬ」の4周目 2026/05/05

「ぬ」という事で「塗り絵」の話題を。
輪郭線だけで描かれた絵に、自分で色を塗り分ける紙製玩具や活動です。

塗り絵の起源は定かではありません。
遺跡の壁画などに彩色していた事からも、早い段階で行われていたのは間違いないようです。
日本では江戸時代に、木版印刷の絵に色を塗る遊びが流行りました。
明治期になると、欧米から商業的な塗り絵が伝来し、学校教育などで利用されていきます。
現在では、書店で塗り絵専門コーナーが存在し、一種のブームとして陳列されています。

市販された書籍の形態としての塗り絵が確立されたのは19世紀からです。
子供向け書籍やしかけ絵本、ボードゲームで有名なアメリカの児童出版社であった「マクローリン・ブラザーズ」が先駆けと言われています。
ケイト・グリーナウェイの手による『The Little People's Coloring Book』を出版しており、当初は子供の娯楽だけでなく、道徳教育のツールや創造性を育む教育用として利用されていました。

数字塗り絵(ペイント・バイ・ナンバー)は1950年に「パーマー・ペイント・カンパニー」で働く商業アーティストのダン・ロビンスによって発明されました。
「誰でもアーティストになれる」という信念のもと、可能性を切り開き、人々に絵を描く楽しみを与えたのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチが弟子に絵の書き方を教えるために、キャンバスに番号を付けていた手法から、ロビンスは着想を得ました。
今では写真を元にオリジナルの塗り絵を作ることが可能となっています。

四色問題(4色定理)というものがあります。
平面上のどんな地図も、隣り合う領域が同じ色にならないように塗り分けるには「4色あれば十分である」という数学の定理です。
1852年。フランシス・ガスリーが数学専攻である弟に質問したのを発端に問題として定式化しました。
1976年。ケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンが、「放電法」と呼ばれる技法を用いたのですが、その際にコンピュータを駆使し、証明した事で物議を醸しました。
手計算では困難な膨大な組み合わせを計算機で処理する「計算機数学」の先駆けとなったのです。

塗り絵は心を落ち着かせる効果が期待されています。
没頭することで呼吸が深くなるからです。
イライラや不安を取り除ける、おまけもついてきます。
運は心の安定が好きなので塗り絵を1つの候補にしてみてはいかがですか?

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