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娘の発表会を楽しみにするあまり1番乗りを続けたせいでいろんな人から「動かないお父さん」と認識されてしまった父の話。

私が高校時代、手話部と吹奏楽部に所属していたことは、
前回・前々回でお伝えしたと思う。

高校の文化祭ではどちらの部活も発表があった。

父はその頃よりも前から、ビデオで記録を残しておくのが好きだった。
だから発表会のたびにいい位置で動画を撮りたいと、
3年間ずっと一番乗りで場所取りをしていた。

手話部は文化祭以外でも発表の機会があり、その度に父が来ていた。
今考えると、こんなに娘の発表会を楽しみにする父親がいるのか、
という感じではあるが(笑)

毎回ドセンターに陣取っていたせいで、
手話部のみんなはもちろん、
高校の先生まで父を認識してしまった。

たまに仕事で来られない日には「今日、動かないお父さんは?」
と聞かれたもんだ。

「動かないお父さん」と呼んでくる側は何も気にしていなかったが、
父は「動かないお父さんって何!?」と驚いていた。

そりゃあ、ドセンターでビデオカメラを構えて微動だにしない父親を表現するには、一番手っ取り早い言葉だ(笑)

卒業してからも、当時の部活メンバーに会うと「動かないお父さん元気?」と聞かれることがある。

家では動いているんだけどな、と内心思いながらも(笑)

みんなの中では、ドセンターでカメラを構えて微動だにしない父親というイメージが定着しているのだろう。

私も当時を思い出すと、その表現が一番しっくりくる。

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