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路傍の書を辿る

私が路傍の書、店の看板などを見てまわるようになったのは、榊莫山「路傍の書」の影響もありますが子供の頃からお寺の額や墓石などよく眺めていました。

今日は近所の神戸大学。路傍どころか大学構内。学生はもちろん、散歩する近所の人もこれらの書は風景に溶け込んでいて目に止めることはないでしょう。

ただ建立当時には結構な手間をかけ作られたことは間違いない。ありがたく拝見。

凌霜雪而香

「凌霜雪而香」厳しい霜雪を凌いで、それでも香ばしく咲く花になれ。
創設者水島銕也先生書、水島先生生誕百年記念碑。元になった直筆の扁額が学部長の部屋にかかっているそうです。
学問理論中心の一橋に対して、神戸大学は実学の国際人育成を目指し、そこから出光佐三らが生まれた。いま何人の学生がこれを知っているか?

出光佐三記念六甲台講堂。書家不明だが、出光らしい逞しい隷書のレリーフ。人偏を「左」の肩に乗せてるのが洒脱。

そのレリーフがかかる講堂。昭和10年
田崎慎治先生銅像の字

重厚感の滲み出る隷書。卒業生の三興商会会長、鈴木寛一筆。 実業家が銅像の字を書くとか、最近はなくなった。あってもすっごくヘタな字(笑)。

水島銕也先生銅像。渋沢栄一筆。素直な字でなかなか良いです。

経済学部、経営学部六甲台本館。市井で自由で力の入ってない字。公の建物はこんな字がいい。

水島先生頌徳碑。これは名書家 松本芳翠筆。松本芳翠は愛媛県伯方島の生まれで、神戸に縁はないですが、日本郵船の社員だったため、何かしらの繋がりでの依頼と想像します。

第九回卒業生記念樹 大正4年。昔の墓石や道標のような書体。


ちょっと脱線、神大から降って帰り道の阪急六甲の、八幡宮前の石碑。当時の兵庫県知事、坂千秋。 

たくさんある「神戸大学」の字の中で、一番衒いのない字。筆者不明、でも入り口のもこの字にしたらいいのに。

本館から街を望む

本館階段からの景色、先人も眺めた港がみえる。神戸大学の良さを象徴する場所。ここから住宅街へ下りていくと変な意味でなく下界に戻ったように感じ阪急六甲の喫茶店でひと休みしたくなる、それを含めて神戸大学と思いますが如何。

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