🎣徒然なる記録 ~ 愛のスコール PENN SQUALL Series 🇺🇸 ~
徒然なる記録。前回投稿 につづき PENN の新しいリールのお話。今回はコンベンショナル・モデルです。

ワタシのカヤックフィッシングのメインフィールドは "伊豆半島東岸の相模湾" 。急深な海底地形で、岸からほど近い海域で水深300mなんてのはフツーで、人力のカヤックの移動範囲内で、シャローからディープ(中深海)の釣りが成立します。そんな釣りをしていくうちに、タックルもフィールドに最適なものへと変化していきました。

壊れる寸前まで酷使
カヤックの釣りを始めたばかりの頃、メインタックルにしていた Abu Garcia Record No.41 は海水に弱く、ベアリングはすぐに錆びてしまうし、大型魚が掛かったときは、ヒヤヒヤしながら使っていました 😂 シーバス釣りなどでは使い勝手の良いAmbassadeur も、引きの強い海水魚の釣りには心許ない…。また、バーチカルジギングも浅い水深(20m~30m)であれば、なんとか釣りが成立していましたが、それ以上の水深はもうお手上げでした… 😅
もっと使いやすいリールがほしい…
求めるスペックは軽量ボディでもなく…シルキーな巻き心地でもなく…ちっとやそっとじゃ壊れない塩害耐性をもったリール。浅場のキャスティングからバーチカルジギング。水深200m以上までを釣るための充分なラインキャパシティ。海水に落としたって、全バラして洗浄してグリスアップすればOKな…そんなリール。

前回の PENN SPINFISHER SSV と同じパターンで、丸型リールもPENN製品にたどり着きました。PENN SQUALLシリーズです。

PENN SQUALL 12
Gear Retio 6.0 : 1
Mono (lb/yds) : 12/270 15/230 20/160
Braid (lb/yds) : 15/525 20/430 30/320
Weight : 14.4oz (408g)
Max Drag : 20lb

SPINFISHER SSV のときと同じ経緯で使いはじめた PENN SQUALL 12 。マニュアル・リターンクラッチ、レベルワインダーレス…といった仕様は、いわゆる "コンベンショナルリール" の設計ですが、可変式マグブレーキ、6 : 1 ハイスピードギアといった仕様は、ベイトキャスティングリールの要素も兼ね備えています。
これの何が良いのかって…とにかく海水に強い!長く使って壊れないリールは色々ありますが "塩害に強い" となると、なかなか無いものです。とくに海のカヤックフィッシングで使うタックルは、海水にさらされる機会が多く、海水に浸かることもあります。(海水にドボン!というやつです…😂)
長く海のカヤックフィッシングで使い続けていますが、これまでに機械的なトラブルはゼロ…一度もありません。もっとすごいのが海水に浸かってもドラグ性能がまったく変わらないのです。これは SPINFISHER V と同じメリットです。

基本メンテナンスは釣りから帰ったら真水シャワーで全体を洗い流す。ときには真水に浸すこともあります。海水ドボンしたときは、バラして注油しなおすだけで、その後もフツーに新品時の性能を維持しています。


小型モデルでも余裕の剛性
(ワタシにとっては)良いことづくしなリールなわけですが、残念なことに 小型モデル "PENN SQUALL 12" は日本では正規販売されていないのです。海外通販等で購入するしか手段がありません。

2020年のモデルチェンジで追加されたレフトハンドルモデル
SQUALL シリーズ は、販売開始 (2012年)は一部の大型モデルにレフトハンドルの設定がありましたが、最小サイズ SQUALL 12 にはレフトモデルの設定はありませんでした。2020年のモデルチェンジでレフトモデル SQUALL ll 12D-LH が追加されました。

PENN SQUALL ll 12SD-LH
Gear Retio 6.1 : 1
Mono (lb/yds) : 12/275 15/235 20/155
Braid (lb/yds) : 15/520 20/425 30/320
Weight : 15.3oz (434g)
Max Drag : 20lb
SQUALL ll では大型ハンドルが標準装備され、ギア比は 6.1 : 1 に高められました。このモデルチェンジで SPINFISHER シリーズでお馴染み "HT-100 ドラグワッシャー" が採用されました。

ライトハンドルモデル、レフトハンドルモデルは季節やポイントによって使いわけています。キャスティングがメインならレフト、水深が深いエリアのジギングならライトといったふうに。
こんなマイナーなリールに興味があるヒトは、なかなか居ないとは思いますが、自身の備忘録を兼ねて、新旧の比較を書き記しておこうと思います… 😂

左:PENN SQUALL 12 / 中:PENN SQUALL 515 / PENN SQUALL ll 12SDLH
画像の3台の SQUALLは、左から "SQUALL12(北米モデル)" , "515MAG3(欧州モデル)" , "SQUALL II 12SDLH (北米モデル)"です。新型の大きな特徴はサイドプレートのマグダイヤルとクリッカーの配置が旧モデルとは上下逆になりました。確かにこちらのレイアウトの方が使いやすいです。

SQUALLシリーズは本国(北米)モデルと欧州モデルでは仕様がちがいます。小型 12 サイズを例に世代別にわけると、だいたいこんなかんじになります。
PENN SQUALL12 (US) = PENN 515 (EU)
1st Generation
US : PENN Graphite 525 MAG
EU : PENN 525 MAG-T
※12 (515) サイズの設定は無し
2nd Generation
US : PENN SQUALL 12(ゴールドリム)
EU : PENN 515 MAG2(ゴールドリム)
3rd Generation
US : モデルチェンジ無し
EU : PENN 515 MAG3(レッドリム)
4th Generation
US : PENN SQUALL II 12SD(ガンメタリム)
EU : PENN 515 MAG4(ブルーリム)
モデルチェンジは欧州が先行して、本国モデルは SQUALL II の発売で、欧州モデルとほぼ同等のスペックになりました。ほぼ…という理由は、仕向地のニーズによってパーツ仕様が若干ちがうのです。
見た目でわかりやすいのは "リムカラーのちがい" …。小型モデルの12 , 15サイズに限っていえば、北米モデルは汎用的なリール。欧州モデルはサーフフィッシング(投げ釣り)向けの設定になっています。例えば最新型の SQUALL II 12SD の欧州版 515MAG4 は、大型マグダイヤルが付いています。ダイヤルがサイドプレートから飛び出ている仕様です。さらに旧型レイアウトを採用しています。(マグダイヤル上側、クリッカー下側)これは明らかにサーフフィッシング向けであることがわかります。

画像はサーフキャスティングに特化した欧州モデル 515 MAG4 。 北米モデルでは標準モデル SQUALL ll 15SD の特別仕様として SQUALL II 15SDCS (Casting Special) というサーフキャスティング専用モデルが別に設定されました。
ワタシは小型モデル SQUALL 12 サイズ の他に、もうひとつサイズちがいの SQUALL を使っています。

PENN SQUALL 25N
Mono (lb/yds) : 20/320 25/290 30/220
Braid (lb/yds) : 30/650 50/450 65/370
Weight : 18oz (510g)
Lightweight graphite frame and side plates
Forged and machined aluminium spool
High-strength marine grade bronze alloy main gear
Stainless steel pinion gear
Live spindle with free floating spool
Line capacity Rings
6+1 Shielded stainless steel bearing system
Instant anti-reverse bearing with silent back up ratchet
相模湾の中深海の釣りに対応する中型 25N モデルです。"N" はナローを意味し、SQUALL 30 のナロー版になります。画像右は欧州モデルの 535 MAG2 。SQUALL 25N に可変マグネットブレーキを装備した異端なモデルです 😎
このサイズ以上の SQUALL シリーズには、アンチリバース・ストッパーに PENN らしい設計が採用されています。現代のベイトキャスティングリールの定番ストッパー仕様 "ワンウェイ・ローラーベアリング" に加えて、バックアップ用 "アンチリバースラチェット(サイレントストッパー)" まで装備した "ダブルストッパー" 仕様なのです 😳 これは SPINFISHER の大型モデルと同様の設定です。

海釣りで "ローラーベアリング" ストッパーのリールを使っていると、塩害でストッパーが効かなくなりハンドルが逆転することがあります。ワタシも国産スピニングリールやAbu Garciaの樹脂ボディーベイトリールでそれが起きました。ジギングなどで、いきなりハンドルが逆転した時ほど不快なトラブルはありません 😂
なんども書いてしまいますが、海のカヤックフィッシングで使うリールは "海水によるダメージ" が思っている以上に大きいのです。PENN SQUALL は、そのあたり対策されているというわけです。

深海魚キンメダイもターゲットになります
SQUALL 25N はギア比 6.0 : 1。ハンドルひと巻きで 40inch (100cm) のハイスピードリールです。このクラスのコンベンショナルリールでは飛び抜けたハイスピードで、ギア比だけでいうと シマノ・オシアジガー4000HG の 5.1 : 1 よりハイスピードです。実際の巻き上げは オシアジガーHG と同等といったところでしょうか。ちなみに SQUALL12 はひと巻き 28inch (70cm) です。

周りからよく言われるのですが「手巻きでディープは辛いでしょ」と…。SQL25N のハイスピードギア、大径ナロースプール、ロングパワーハンドルの組み合わせは 300m の水深も実用範囲になります。巻き上げはそれほど苦にはなりません。それに 300m の水深すべてのレンジを探るわけではなく、ボトムから10mくらいを探る釣りなので手巻きで問題無いわけです。
さすがに船長の意思でポイント移動を繰り返す遊漁船では…手巻きはツライでしょうけど… 😅 カヤックフィッシングだから成立する釣法といえるでしょう。

SQUALL 25N を実釣投入してからは 中深海の釣りが当たり前になって、キャッチできる魚種も増えてきました。タックルのパワーがあるので安心して中深海大型魚とのファイトができるようになりました。

中深海ジギングの定番外道のサメもしっかりキャッチして安全にリリースできます 😆 SQL25N に組み合わせているロッドは Tulala Aventura 59 。ロッドもリールと同じくカヤックフィッシングで酷使しても問題のないものを選んで使っています。Tulala の怪魚系ロッドはワタシの釣りにうってつけなのでした。その他には Shakespeare Uglystik GX2 シリーズも好んで使っています。要はカンタンには折れない(折れにくい)ロッドを選んでいるということです。

ワタシにとって良いことづくしな SQUALL 25N も、現行モデル SQUALL ll では廃盤になってしまいました 😭 このサイズのリールでは 6 : 1 のハイスピードギアでキャスティングにも対応できるものは他に無いので残念です。

10年以上ソルトウォーターで酷使してもまだ現役

PENNは "コンベンショナルリール" というカテゴリを大切にしているメーカーで、ワタシのようなニッチな需要にも応えてくれる製品をリリースする貴重なメーカーです。おそらく今後もずっとお世話になると思います 😅

徒然なる…とタイトルをつけているわりには、アツク語ってしまいました… 😅 オールドではない新しめのタックルの紹介は、今後も "徒然なる" で投稿していこうと思っています。それではまた次回 👋
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