ボートレーサー試験の「公式例題」を 全部まじめに解いてみた "高校入試程度"を鵜呑みにする前に
「学科は高校入試レベル」。
ボートレーサー試験を調べると、必ずこう書いてあります。
でも、それを鵜呑みにして落ちる人を、私は何人も見てきました。
今日は、養成所が実際に公開している例題を、1問ずつ本気で解きます。
そのうえで「例題どおりに勉強すると、なぜ足をすくわれるのか」まで話します。
毎回言いますが、私はこの試験をわりと近くから見てきた人間です。今回は憶測ではなく、公表されている例題のテーマに沿って解説しています。
そもそも「例題が公開されている」を知らない人が多い
まず、ここから。
ボートレーサー試験の学科は、国語・数学・理科・社会・英語の5教科。マークシート方式で、60問を40分で解きます。
そして意外と知られていませんが、養成所は例題(サンプル問題)を実際に公開しています。 つまり「どんな傾向か」は、憶測しなくても分かるんです。
出ているテーマを教科ごとに並べると、だいたいこういう顔ぶれです。
国語 … 漢字の読み書き、古典の常識(作者・作品名)
数学 … 速さ・割合・確率などの基本計算
理科 … 生物・化学の基礎知識
社会 … 地理・歴史の基本
英語 … 中学〜高校初級レベルの語彙・文法
「高校入試程度」と言われるのは、この表面だけ見た感想です。 では、実際に解いてみましょう。
国語|漢字と、古典の"常識"
まず、こういうタイプが出ます。
問 「便宜」の読みをひらがなで書きなさい。
答えは「べんぎ」。読めましたか。 「べんせん」ではありません。 この手の読み間違いやすい熟語が狙われます。
そしてもう一つ、古典の常識。
問 『枕草子』の作者は誰か。
答えは清少納言。『源氏物語』の紫式部とセットで、ここは必ず押さえる定番です。
ポイント:国語の知識問題は「知ってるか、知らないか」だけ。考えて解くものではありません。だから落とすと一番もったいない。逆に言えば、詰めれば確実に取れる教科です。
数学|速さと確率
数学は、公式一発では終わらせてくれません。
問 時速4kmで歩くと45分かかる道のりを、時速6kmで走ると何分かかるか。
まず道のりを出します。 時速4kmで45分=0.75時間なので、4 × 0.75 = 3km。
それを時速6kmで進むと、3 ÷ 6 = 0.5時間 = 30分。
「45分の道を1.5倍の速さ=45 ÷ 1.5 = 30分」でも出せます。 時間内に解くには、この後者の発想が要ります。
次に確率。
問 2個のサイコロを同時に振るとき、出た目の和が7になる確率を求めよ。
和が7になるのは (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) の6通り。 全体は6 × 6 = 36通り。だから 6 ÷ 36 = 1/6。
ポイント:数学は「解ける」だけでは足りません 1問あたり40秒で解けないと、マークシートは埋まりません。
理科|生物と化学の"用語"
問 血液の成分のうち、栄養分や老廃物を運ぶ液体成分を何というか。
答えは血漿(けっしょう)。赤血球・白血球・血小板と混ぜて選ばせる、ひっかけ定番です。
問 「食べる・食べられる」の関係でつながった生物のつながりを何というか。
答えは食物連鎖。中学理科の王道です。
ポイント:理科は用語の一問一答が中心。範囲は広いですが、深くはありません。広く浅く、名前を正確にが攻略法です。
社会|地理と歴史
問 滋賀県の面積の約6分の1を占める、日本最大の湖は何か。
答えは琵琶湖。日本最大の湖、という定番知識です。
問 江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が行った改革を何というか。
答えは享保の改革。 「暴れん坊将軍」の吉宗、で覚えている人もいるはずです。
ポイント:社会も理科と同じく一問一答型。歴史は「誰が・何を・何という名前で」をセットで押さえるだけで得点源になります。
で、ここからが本題です
ここまで解いて、こう思ったはずです。
「たしかに、高校入試レベルだ」
そのとおりです。例題だけを見れば、そこまで難しくありません。
でも、ここに落とし穴があります。
例題は"基礎の顔"しか見せていません。
養成所が公開しているのは、あくまで 「こういう教科から、こういうテーマで出ます」というサンプルです。 やさしめの問題が並んでいます。 本番はここから一段カーブします。
具体的には、こうです。
前半は例題どおりの基礎問題。ここは取れて当たり前
後半になると、計算量が増える/選択肢が紛らわしくなる/複数の知識を組み合わせる問題が混ざってくる
そして全部を、60問40分(1問40秒)で処理しないといけない
つまり、本当の勝負は「基礎が解けるか」ではなく 「基礎を、速く・確実に・後半までスタミナ切れせずに解けるか」 なんです。
例題だけを何周しても、この「後半のカーブ」と「時間の壁」には慣れません。だから、例題レベルで満足した人から落ちていきます。
まとめ
養成所は例題を公開している。まず解いてみるべき
例題は確かに高校入試レベル。国語・数学・理科・社会・英語の基礎
ただし例題は基礎の顔しか見せない。 本番は後半で計算量と紛らわしさが上がる
真の壁は難易度ではなく、60問40分=1問40秒というスピード
例題で満足せず、本番形式で・時間を計って・後半まで解く練習をした人が受かる
「高校入試程度」は、入口の話です。出口はスピード勝負です。
その"後半のカーブ"に、どう慣れるか
「本番形式で、時間を計って、後半まで」と言いました。これ、独学でいちばん再現しにくい部分です。
だから練習も2種類必要になります。
① 本番と同じ形式で、60問を通しで解く練習 → これは紙が向いています
② 毎日スキマ時間に、スピードに慣れる練習 → これはスマホが向いています
FIRST MARKの教材セットは、この両方が入っています。
印刷済みの問題集 全10冊(全600問)。マークシートも同封しているので、本番と同じように「60問を時間内に塗りきる」練習までできます
スマホ学習サイト(180日利用)。本番と同じ40秒/問で、1問から回せます。採点は自動なので自分に嘘をつけません(笑)
紙で本番形式に慣れて、スマホで毎日詰める。この2つが揃うと、独学でも回せます。
まずは無料の20問で、いまの手応えだけ確かめてください。
👉 firstmark.jp で無料20問を試す
第142期は応募が9月11日まで、1次試験は11月8日。まだ間に合います。
📮 次回予告
学科の次に待っている「適性検査」の話
学科がゴールではありません。ボートレーサー試験の1次には、反応の速さや動体視力を見る適性検査があります。
「勉強はできるのに、ここで落ちる」人がいる。逆に「経験ゼロから、ここを鍛えて通った」人もいる。
次回は、この2次・適性検査は鍛えられるのかという話をします。
学科って、"やさしい"と言われるほど油断するんですよね。でも受かる人は、やさしい問題を速く確実に取る練習をしています。次回もこっそり覗きに来てください。ぼちぼちいきましょう。
