忘れられないあの場所
遠い記憶になりつつある
深緑に包まれた道
真夏の太陽が照りつける水辺
笑顔の花が開く場所
んー もう一度だけ戻りたいなぁ
どうしても忘れられない場所があります。
子ども達が小さい頃、家族でも訪れたし、
お友達家族とも何度も訪れました。
季節の光と空気と
その場所特有の色味と
匂いや音が蘇る。
一日中遊びに付き添ってクタクタなはずなのに疲労感が心地よくて、
子ども達がいつまでも楽しそうだから嬉しくて、
時には大人も思いっきり遊んで高揚感に包まれる。
まだ帰りたくない
そう言われるのを宥めすかせて帰る道。
また来ようねって言いながら別れる。
子ども達が大きくなったら、
子どもだけでも、来るようになるのかな
中学生になれば来れそうだよね
そう話してた。
ずっとあると思ってたのに。
子ども達との思い出の中にしか
無くなってしまった。
無くなっちゃうんだよ
そう子ども達に話すとき、唇が震えて
胸が痛んだ。
なんでー?
なんでだろうね
無くなる前にたくさん行こうね
ずっとあると思ってた。
無くなってしまうのが信じられなくて、
もっと別れを惜しむように何度も通いたかったのに、あの夏は人との距離が遠かったから。
数回だけ行って、さよならした。
さよならするために、たくさん人が集まってた。
普段は空いてるはずの場所にも、人が溢れかえってた。
いつもこれくらい人がいたら
無くならなかったのかな
そう思ったけど、
そういうわけでもなかったみたい。
仮にそうだったとしても、
ほんのり色褪せたような雰囲気が好きだったのだから、仕方ない。
人が少ないことが理由なら、その方が納得できた。
無くなったことにも、ちゃんと意義はある。
頭ではわかってるのに、何年経っても
心では飲み込むことができない。
駐車場を出て
ゲートをくぐる
浮き輪を持って
あの坂道を駆け上がる
少し暗い
ロッカーゾーンから出ると
そこは水色の天国
色とりどりのテントが花開き
たくさんの笑顔と
歓声が響く
暑くて暑くて
水につかって涼む
はぐれないように
見失わないように
大人達は目を光らせつつも
子どもに戻ったように楽しむ
子ども達は
一日中元気いっぱいで
魚になったみたいに
泳ぎ続けた
少し陽が傾き始めると
少し人もまばらになって
水も風も冷たく感じられる
そろそろ終わりかな
もうちょっと!
あとちょっとだけね
友達と一緒に
終日遊んでもうクタクタ
間もなく閉園です
永遠に続けばいいのになぁ
んー また来年も来ようね
読んでくださり、ありがとうございました。
心穏やかな素敵な1日となりますように。
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