中学卒業後船乗りの学校に入学する話
こんな体験をする中学生は滅多にいないと思いますが
初めてのnote執筆ということで先ず筆者の人生を左右した経験を
共有しようと思います。
進路希望
周りがそれぞれ受験に向かって努力している最中
一人悩んでいました。
このまま普通の高校行っていいのかと。
※筆者はオール3くらい、平凡??な成績でした。
当時「目標」というものが大してなかった私は
周りが部活の強豪校や○○大学に行きたいからという理由で
高校を決めていく事に少し焦りを感じていました。
一つの学校のパンフレットを見るまでは。
国立海上技術学校
パンフレットの表紙には『海が好きな人募集!』
大きな文字で書かれていたのを今でも覚えています。
この学校なんだ…?
ってか「高校」じゃなくて「学校」なの?
海の学校?なんだこれ。
海は好きだけどな。
最初の印象はこんな感じです。
「船員」「航海士」「機関士」馴染みのない単語、大きな船の写真。
なぜか惹かれていた自分がいました。
これかもしれない…
ここなら勝負できるかも…
向いてるんじゃないか…
謎の自信が沸々と湧き上がっていました。
※筆者は3歳頃から実家から車で4時間程、自然豊かな田舎町にある
祖父母の家でで過ごすことが多かったため海は身近な遊び場でした。
小学生になってからは小さい船を所有する祖父と釣りに行くことが
楽しみとなり、今でも自然に関する知識を授けてくれた
祖父には感謝しかありません。
大反対
周りに聞いてみようと、相談するも
両親、祖父母、担任の先生、仲の良い友達口を揃えて
「落ち着け、よく考えろ」
「普通の高校に行ってからでも遅くはない」
「将来決まっちゃうよ」
「なにその学校大丈夫か?」
普段否定的なことを言わない祖父ですら
「黙って普通の高校に行って大学にいけ」と
学校の知名度がないのも相まってネガティブな意見ばかり。
そりゃそうか自分も大してわかってないし。
否定されればされるほど気になるのが中学生の性。
闘志を燃やしてた自分がいました。
それでも説明会だけでも行かせてくれと。
交通費を握りしめ電車と徒歩で1時間、隣町にある学校まで向かいます。
なんで海の学校なのに山の上にあるんだよ…
なんて思いながら目の前に来ると
見た感じは普通の学校。
中に入ると学ランを着た生徒が迎えてくれます。
めちゃくちゃでかい声で「こんちは!!」と挨拶され
少しビビりながら案内に沿って進み先生の話を聞きます。
説明をまとめると
基本全寮制(通学も可)
全校生徒100人ちょっと1学年30人くらい
座学(普通の授業)+実習
一般教科+専門教科(合計15教科)
ここでは「先生」ではなく「教官」
3年間の授業後、計9か月の乗船実習(国家試験の筆記免除)
国家資格「海技士」取得が最終目標
資格取得後就職が普通(稀に大学、専門学校に進学する人はいる)
帰宅して両親、担任の先生に説明。
意思が固まったことを伝えるも依然大反対。
「海の仕事はキツイ」
「船に乗るなんて甘いこと言うな」
「高卒で働くなんて大変」
「大学行ってから船に乗ればいい」
この時両親とはおそらく初めてであろう怒鳴り合いの喧嘩になり
最初で最後の「オレの人生だ」みたいなことを言った気がする。
仲の良かった友人達には
「オレ船乗りになるわ!」「ハハハ!!」
みたいな感じで伝え、最終的にはみんな笑いながらも
「なんかお前ならやれそうな気がする」と背中を押された?のが
今でも会う同級生との思い出話になります。
そして受験へ
紆余曲折を経て受験することになります。
両親も最後は折れた。というか呆れていました。
高校受験は「国立」「公立」「私立」と3つ出願しました。
滑り止めの意もあったと思います。
公立、私立どちらも行く気はなかったですが。
入学試験自体は「国語」「数学」「英語」の3つ基礎的な内容との事。
3つに絞って一応勉強はしていました。
(学校推薦が取れれば良かったのですが、生活態度が芳しくなく無理でした。)
試験当日会場に行くと見た感じ20人くらいの受験者の数。
少ないなと思ったのとみんな暗い感じだなと思った記憶があります(失礼)
試験自体は割りと簡単でスラスラ解けました。
これはいけるだろと思ったのも束の間、試験の後に面接があったのですが
ここで言われた一言が今でも鮮明に残っています。
「本当に船に乗りたいという気持ちはあるかい?」
内心ドキッとしました。
「船乗り」という職業に理解の浅い中学3年の自分に投げかけられた
質問にしては重く核心に迫るものでした。
少しうろたえながら「はい。そのためにここに来ました。」
と返しましたが後から思えばこの質問だけが入学試験だったと思わせる程
インパクトが大きかったです。
その後無事合格の通知を受けたので
私立高校の入試は適当にやり過ごし
公立高校の入試は辞退しました。
短い入試期間を終えた私は他の高校の推薦合格組と
残りの青春を謳歌していました。
これから始まる想像の斜め上を行く学校生活が
始まるとは知らず…
#有料記事書いてみた
