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legit_emu1273
192 「自分が騙されるわけがない」と思っていた
詐欺のニュースを見ると、
「どうしてこんな話を信じるんだろう?」
そう思ったことはありませんか?
私は以前、そう思っていました。
詐欺に遭う人は、何か特別な理由がある。
警戒心が弱い人。
お金に欲がある人。
人を簡単に信用してしまう人。
どこかで、そんなふうに考えていたのだと思います。
そして何より、
自分は騙されない。
そう思っていました。
ところが、実際に自分が経験してみると、その考えが大きく間違っていたことに気づきました。
詐欺というのは、
「私は詐欺師です」
と言って近づいてくるわけではありません。
むしろ最初は、普通に見える。
話も成立する。
説明もある。
こちらの疑問にも答えてくれる。
だからこそ、少しずつ信用してしまう。
そして気がついた時には、
「ここまで来たんだから……」
という気持ちが生まれてしまう。
これが怖いところです。
人間は、一度信じたものを途中で疑うことが苦手なのかもしれません。
「自分の判断が間違っていた」と認めることは、意外と勇気が必要です。
だから、
「もう少し待てば大丈夫」
「今回はたまたま」
「きっと説明してくれる」
と、自分の中で理由を作ってしまう。
私自身も、今振り返ればそうだったと思います。
だから、詐欺の話を書くことにしました。
誰かを責めるためではありません。
「自分は絶対に大丈夫」
と思っている人にこそ、一度考えてもらいたいからです。
詐欺に遭わないために必要なのは、特別な知識だけではなく、「自分も騙されるかもしれない」と思っておくことなのかもしれません。
