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30代後半、経歴に傷があっても未経験転職でキャリアアップ|応募先選びから職務経歴書・面接対策までの全戦略

転職したい。でも、書けるものが何もない。

求人を開いて、応募条件のところで止まる。実務経験、専門スキル、資格。どれも自分には当てはまらない。そっと閉じて、また別の日に同じことをする。

そうやって時間だけが過ぎていくとき、たいてい思うことがあります。

何か始めないといけないのは分かっている。でも、何から始めればいいのか分からない。

資格の勉強でしょうか。
スクールでしょうか。
それとも、まず職務経歴書を書いてみることでしょうか。
どれも正しそうに見えて、どれも今の自分には遠く感じます。

僕も、同じ場所に何年もいました。

正社員として働いた経験がなく、間の空いた時期もありました。特別なスキルもありません。誰かに「何ができますか」と聞かれたら、答えに詰まる状態です。

キャリアに傷がある、という言い方をするなら、僕はまさにそれでした。

そこから、非正規のまま働きながら準備をして、30代後半で未経験の分野の正社員になりました。年収は、それまでより300万円以上上がりました。

順調だったわけではありません。公務員試験に何年も落ち続けて、民間に切り替えてからも書類で落ち、一次面接でも落ちました。それでも最後は決まりました。

ただ、これは一発で逆転した話ではありません。むしろ逆で、 逆転しようとしていたときは、何も進みませんでした。

進み始めたのは、何を選ぶかを変えてからです。一つの資格や特別な才能で、急に逆転したわけではありません。


実績を作ろうとして作ったものは、一つもなかった

先に、いちばん意外だったことを書きます。

僕が最終的に職務経歴書へ書いた実績は、転職のために始めたものではありませんでした。一つもです。

当時の僕は、そもそも転職を考えていませんでした。目の前の仕事が面倒だっただけです。

毎月同じ手順で作る資料。決まった形式に打ち込むだけの入力。放っておけば、この先ずっと同じ時間がかかり続けます。それが嫌で、自動で処理できる形に作り替えました。

理由は単純です。楽をしたかった。ついでに周りにも迷惑をかけず、自分の評価も下がらない。そのくらいの動機でした。

誰かに頼まれたわけでもなく、評価される予定もありませんでした。

それが職務経歴書に書けるものだと気づいたのは、ずっと後のことです。人に自分の仕事の話をしていて「それ、普通は書けることだよ」と言われ、初めて気づきました。

自分にとっては、ただ面倒を減らしただけの話です。だから価値があるとは思っていませんでした。


なぜ、それが実績になったのか

あとから考えると、理由ははっきりしています。

職務経歴書で見られるのは、仕事の内容だけではありません。困っていることを自分で見つけて、自分で動いて、何かが変わったかどうか。そこも読まれます。

頼まれた仕事だと、この形が見えにくくなります。困りごとを見つけたのが自分ではないからです。言われた仕事の中でも判断はしているのですが、その判断は自分でも忘れやすい。

でも、自分が楽をするために始めたことには、必ずこの形があります。困っていたのも、動くと決めたのも自分だからです。

だから、転職のために始めた勉強より、面倒だから始めた工夫のほうが書けるものになりました。


書けるものが見つかっても、そこで終わりではありません

とはいえ、工夫を一つ見つけただけで転職できたわけではありません。

そのあとに、応募先を決めて、足りないものを補って、書類と面接の言葉に変えるところまでが残っています。僕はここで何度も止まりました。

この記事では、その全部を順番に書いています。書けるものになる条件を先に確かめて、そのあと進む道筋を4つに分けました。

どれも、才能や運の話ではありません。どれも、そのとき何を選ぶかという判断です。だから、経歴が違う人にも当てはまります。


この記事に入っているもの

応募先を決めるまで

・「未経験」を分解する、 4つの要素
・今の仕事から応募先の候補を探す、 3つの問い
・自分に合う会社が出てくる、求人検索の4ステップ
・候補を2つに絞る基準
・気になる求人3件から勝ち筋を出す、AIプロンプト

採用側に見せるものを作るまで

・後から書けるものになる仕事を見分ける、3つの条件
・資格を取るか取らないかを決める、4ステップ
・経路によって結果が変わる、3つの応募のしかた

書類と面接を突破するまで

・一つの経験を分解する、4つの箱
・職務経歴書の一文にする書き換え例
・300字の自己PRに変える型
・40〜60秒で話す、面接の答えの作り方
・「具体的には?」に備える深掘り質問リスト
・応募先ごとに強調を変える使い分け表
・応募前の最終チェックリスト
・経験を一問ずつ引き出す、AIプロンプト
・整理した経験から、職務経歴書
・自己PRや面接の答えをまとめて作る、完成文AIプロンプト

あわせて、うまくいかなかったときの立て直し方も書いています。

僕は何年もかけて回り道をしました。同じ道を通らずに済むように、どこで曲がればよかったのかを順番にしてあります。


未経験は、全部が未経験とは限りません

一つだけ、先にお伝えしておきたいことがあります。

この記事の中で、いちばん考え方が変わったところだからです。

僕は長いあいだ、未経験の転職を「これまでの経歴を全部置いて、まったく新しい場所へ行くこと」だと思っていました。だから怖かったし、勝ち目がないと感じていました。

でも、一つの仕事は4つに分けられます。

・分野 (何をする仕事か。営業、開発、経理など)

・相手 (誰のために働くか。顧客や業界)

・道具 (何を使うか。システム、機械、ソフト)

・進め方 (どういう順序で物事が動くか。承認、書類、期限)

未経験と言うとき、たいていは分野の話をしています。でも残りの3つまで全部初めてとは限りません。

僕の場合、分野と道具は未経験でした。IT企業で働いたことはないし、扱うシステムも知らないものばかりです。でも相手と進め方は知っていました。公的機関がどういう順序で物事を決めるのか。どんな書類が必要で、現場が何に困るのか。

だから、公的機関を相手にしているIT企業を選びました。

分野も相手も道具も進め方も、全部が初めての場所を選ぶこともできます。ただ、 どれか一つでも通じる場所なら、これまでの経験をそのまま持っていけます。

さて、ここからはあなたの番です。

今の仕事で「これ、毎回面倒だな」と思っていることを、一つ思い浮かべてみてください。

小さなことでかまいません。毎回同じ手順を踏んでいる。同じ質問が何度も来る。前の工程から回ってくるものが、いつも同じところで止まっている。そういう引っかかりです。

その仕事は、応募書類に書けます。


ここから先は、読むための話ではなく、実際に応募するための実践編です

ここまでで、未経験転職は「これまでの経歴をすべて捨てて、ゼロから始めること」ではないと分かっていただけたと思います。

あなたの今の仕事にも、次の会社へ持っていける経験が残っているはずです。

ただ、接点が一つ見つかっただけでは、転職活動は動きません。

どこを狙うのか。今の仕事から何を材料にするのか。資格を取るのか、それとも今は取らないのか。どこから応募するのか。その経験を、職務経歴書と面接でどう伝えるのか。

これらが別々のままだと、またどこかで止まります。

僕もそうでした。資格を増やしても、応募先を変えても、書類を書き直しても、それぞれが一本につながっていませんでした。だから、何年も遠回りしました。

僕が失ったのは、その時間のほうでした。

この先では、

狙う場所を決める

採用側に見せるものを作る

資格を取るか判断する

自分に合う応募のしかたを選ぶ

一つの経験を、書類と面接の言葉へ変える

ところまでを、順番につなげています。AIプロンプトも3つ用意しました。

気になる求人と自分の経験を渡せば、最後に手元に残るのは、自己分析のメモではありません。

・狙う職種の本命と、もう一つの候補
・今の職場でこれから作るもの
職務経歴書に貼れる一文
300字程度の自己PR
面接で話す40〜60秒の答え
「具体的には?」と聞かれたときの備え

僕の場合、転職後の年収はそれまでより300万円以上上がりました。もちろん、読めば誰でも同じ金額が上がるとは言いません。

ただ、求人を開いて閉じるだけの日は、ここで終わりにできます。次に求人を開いたときには、狙う場所も、書く言葉も決まっています。

ここから先が、この記事の核心です。

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