見出し画像

個人投資家はシャープレシオが最も高いものに、リスク許容額の上限まで当てはめるのが一番効率的である

オルカンが優れた効率的なポートフォリオであるということは相当に周知されており、自明の位置づけに近づきつつあると思っています。しかしながら、どうしてもオルカン一択ではなく、他の銘柄を選ぶ方が良いのではないかという言説が消えない(特にネット上で)のも事実です。

私自身がオルカン一択への確信を深めるためにも、それを簡単な数字例で比較することできないかと思っていました。以下はそれを辿ってみたものです。

リスク許容額に基づく投資パターン比較

【前提条件】

  • 手元資金: 2,000万円

  • 損失許容額: 100万円(最大ドローダウン時の許容限界)

  • オルカン: 期待リターン 6% / リスク 20% / SR 0.3 / 最大損失率 50%

  • 債券: 期待リターン 1.5% / リスク 10% / SR 0.15 / 最大損失率 10%

4パターン比較

数値に基づく分析

1. リスク許容額による「パターン③」の脱落

リスク許容額の上限を100万円と定めている場合、パターン③(オルカンで15万円のリターンを狙う=250万円投資)は最大損失額が125万円となるため、選択肢から除外される。

2. リターン12万円をねらう(パターン①の検討)

オルカンに投資する場合は①となり、投資額200万円でリターン12万円を得る。手元には1,800万円の現金が残る。

3. リターン15万円を狙う(パターン②の検討)

  • リスク許容額100万円を使い切り、最大リターン15万円を得るには、債券に1000万円投資する②を選ぶ必要がある(現金1000万円が手元に残る)。

  • ここでリターン12万円の①(オルカン投資)と比較すると、3万円の追加リターンを得るために、投資額が800万円増え、手元の自由な現金が800万円減ることが分かる。このリターンを3万円増に対する資金拘束コストは大きいと言える。

4. 同一リターン12万円を比較する(① vs ④)

  • 資金効率: ①(オルカン)は200万円の投資で済むが、④(債券)は800万円が必要。④は①の4倍の資金を市場に晒さなければならない。

  • 現金余力の差: ①は現金が1,800万円残るのに対し、④は1,200万円。①を選ぶことで、暴落の影響を受けない確定資産を600万円多く確保できる。

  • 損失許容額の使い残し: 損失許容額100万円をフル活用している①に対し、④は80万円の利用(20万円の使い残し)に留まる。これは効率的なリスクテイクとは言えず、機会損失となり、もったいないと言える。

結論 リスク許容額100万円が上限である以上、実質的な選択肢は①・②・④の三つです。

  • ②: リターン15万円を狙うために、資産の半分(1,000万円)を債券に投資する。手元現金は1000万円。

  • ④: リターン12万円のために、800万円を債券に投資する。手元現金は1200万円。

  • ①:リターン12万円のために、オルカンに200万投資する。手元で1,800万円もの現金を自由に動かせる状態にする。

「シャープレシオが最も高いものに、リスク許容額の上限まで当てはめるのが一番効率的である」という正当性は、この「現金の自由度の差」に集約されます。

これらを数値で並べれば、最も少ない投資額(200万)で損失許容額の枠をフル活用し、手元現金を最大化(1800万円)できる①を選択することが、数学的・実務的に最も合理的であるという結論に達するのです。

もう少し正確に言うとリスク許容額の範囲内でオルカンに投資して、残りは現金で持つというのが一番効率的だということになります。個人投資家が悩むのは結局のところ何の銘柄にどれだけ投資するかということ。

その答えはシンプルです。

  • 何の銘柄:オルカン

  • どれだけ投資:リスク許容額限度までオルカン。

  • 残りは:現金(暴落無し確定)

<投資銘柄はオルカン一択で、リスク調整はオルカンへの投資額で決めるということ以上の正解はありません。 この投稿は、これらを寓話やレトリック、比喩や暗喩を用いて表現しているだけです。 銘柄や商品選びの迷路に迷い込んでも、出口はオルカン一択と投資額の調整が唯一です。>

いいなと思ったら応援しよう!