雑誌
90年代初頭年、初めて買ったゲイ雑誌が「さぶ」だった。戎橋政造、高蔵大介のイラストに引き込まれたのを覚えている。
さぶを読んでいても高倉大介という名にピンとこない方も多いかもしれない。漫画は書かず挿絵のみだったが、とにかく細密な線画がうまかった。ちょっとしたイラストもたくさん書いていて、とても愛らしいものだった。今ネットで調べてもロクに画像が出てこない。作品集があれば絶対に買うのに。

デッサンが正確なので体は最低限の描写だが平板にならず、しっかりとボリュームを捉えられる。そこに毛と乳首、縄の緻密な書き込みで匂い立つようなエロさを纏わせている。本当に稀有な作家だと思う。
当時ゲイ雑誌といえば薔薇族、さぶ、サムソン、アドン、あとは東郷健のThe Gayの5誌で、その中でも「男と男の抒情誌」であるさぶだけを購読していた。表紙の木村べん氏の爽やかな好青年のイラストとは異なり中身はもっと野郎臭かった。
とはいえまだゲイの趣味嗜好が今のように細分化される途上でもあり、林月光(石原豪人としての仕事が有名)の月光仮面劇場など、カストリ雑誌のエロ投稿のような数々のホモの独白を情感たっぷりのイラストと共に掲載しており、カオスな状態でもあった。今改めて月光仮面劇場を読むと、自分のフィクション創作の原点はここにあるのだと確信して嬉しいような悲しいような気分だ。
はてなブログで林月光の作品をまとめた、とてもありがたいブログをリンクしときます。是非ご覧になって欲しい。
いやあ、今読んでもいいな。投稿告白文独特の湿った息遣いの文体。
人の性癖聞くの好きなんですよ。
今度京都か大阪の居酒屋で聞かせてくださいよ、奢るから。
G-menが出たらそっちにさっさと乗り換えたんだけどね。
いくら文章こねくり回しても、どエロいガチムチボディーには勝てないんですよ。悲しいですね。
