富良野のラベンダー畑の徘徊おじさんと白ひげの滝「無職は孤独に北の大地へ一人旅⑩」
どうも、小汚い無精髭と贅肉を揺らして北海道を徘徊し続けているプロ無職、脱サラ自由人だ。北海道はでっかいどう。私のお腹もでっかいどう。くだらない事を言いたくなる今日このごろ。正直なかなかの疲労感である。
さてさて今日は7月8日(水)の朝。昨晩拠点にした「道の駅 花ロードえにわ」の美しい公園で朝散歩をしつつ、地図と天気を見ながら今日の行き先を考えた。 距離と天気の条件をクリアし、さらに『桃太郎電鉄』で地名を知っていたという安直な理由から、「富良野」に決定。いつものようにAIにおすすめを聞くと「ファーム富田」を推奨されたので、早速そこへ向かってポンコツ車を走らせた。

■ オシャレなラベンダー畑と、似つかわしくないおっさん
富良野へ向かう道は自然豊かで、運転のしがいがあった。旅行中は運転ばかりだが、北海道の広大で良い景色を眺めながらのドライブは悪くない。
「ラベンダーが有名な地域」という程度の知識しかなかったが、目的地に近づくにつれて車が渋滞し始め、駐車場に入るのにも時間がかかった。私は車を降りてラベンダー畑に向かった。天気は北海道に来てからお馴染みの「基本は曇りで、たまに太陽が顔を出す」といった感じだったが、それでも鮮やかに広がる花畑の景色は素晴らしいものだった。いっぱい写真撮ってウロウロした。



気温もそれなりに高かったので、せっかくだからラベンダーのソフトクリームを食べることにした。 ラベンダーの香りがするソフトは暑い日に丁度良い。だが、周りはカップルや団体客、外国人観光客だらけ。そんなオシャレで華やかな空間で、小汚い孤独なおっさんが一人でソフトクリームを舐め、懐かしいアロマオイルの記憶を呼び起こしながらラベンダーの香りを楽しんでいるのだ。客観的に見て、これほど似合わない図もないだろう。



ぐるぐると園内を回って写真を撮っていると、またしてもカップルから「写真撮ってください」と声をかけられた。もちろん「いいですよ〜」と快諾し、2枚撮ってあげた。 私は基本一人でふらふらしているため、よく写真撮影を頼まれる。要は同じ場所に長く徘徊しているから確率が高いのと、どう見ても暇そうな腑抜けたアホ面をしていて「害がなさそう」に見えるからだろう。ベンチでボケーッとしているだけでも声をかけられる、便利なフリー素材のおっさんである。
■ 青い池の合理的なビジネスモデル
ある程度観光したところで、次の目的地を「美瑛町の青い池」に設定した。
到着すると、駐車場は大きくて綺麗に整備されていたが、駐車料金は1,000円。最近の傾向として、自然の観光地に有料駐車場を設置してそこでお金を取る仕組みが増えている。整備や自然保護には当然お金がかかるのだから、これは非常に理にかなっていると思う。
青い池の感想は「本当に青い池だな」の一言に尽きる。なぜこんな色をしているのか不思議なくらい青かった。 ここもツアーの外国人だらけで、皆が写真を撮りまくっている。ただ、この池自体は5分もあれば見終わってしまう。5分で1,000円、しかも車の入れ替わりが物凄く早いのだから、運営からすればかなり良い商売だ。平日だったからか、駐車場は常にどこかに停められるような回転の良さだった。池は青くて地球も青い私もまだまだ青い。



■ 往復6キロの徒歩と、堂々たる「白ひげの滝」
次はどうしようかと調べていると、ここからさらに山の方へ3キロほど行った場所に「白ひげの滝」というものがあるらしい。 片道3キロなら、往復6キロ。普段から歩き慣れている無職にとっては丁度良い散歩距離だ。わざわざ車を動かすのも面倒だったので、駐車場に車を停めたまま、いざ徒歩で目的地へ向かった。
道はちゃんと遊歩道として整備されているが、大半の人間はそのまま車で向かうのだろう。この道を歩いているのは、私の前方を歩く二人組だけだった。 白樺の木が生い茂る自然の中を、1キロ10分程度のペースでズンズン歩く。山道だったので「行きはなげーなー」と正直思ったが、良い運動にはなった。



30分ほどで到着した目的地には、やはり外国人観光客が沢山いた。 目的の「白ひげの滝」は、確かに「ひげ」と言われれば「ひげ」に見える。無精髭をなびかせた汚いおっさん(私)とは違い、とても堂々とした絶景で、見る価値は十分にあった。



10分ほど眺めて写真を撮った後、帰りは下り坂だったのでたまに小走りを交えながら下った。すれ違った「私と同じように歩いている人」は3組10人程度で、全員が外国人だった。まあ、普通の日本人のタイパ旅行では、こんな移動に時間は取らないだろうな。時間が有り余っている無職だからこそできる道楽である。
■ 旭川ラーメンと、ブレない「風呂キャンセル」
駐車場に戻り、次の目的地を「道の駅 あさひかわ」に設定した。夕方を過ぎる頃には到着できそうだ。 「旭川に行くなら、やっぱりラーメンだろう」と思い立ち、車を走らせる。物凄く疲れていたことだけは覚えているが、道中の記憶は正直ほとんどない。ただひたすらに車を走らせた。
道の駅に到着し、併設されているフードコートで梅光軒の旭川ラーメン(醤油・1,030円)を注文。 腹が減っていたし、疲れた身体が塩分を猛烈に欲していたので、信じられないくらい美味かった。

しかしラーメンだけではまだ食べ足りず、道の駅の隣にあるスーパーで惣菜とビールを買い込み、車の中で二次会(晩酌)を開始した。 そして、そのままいつの間にか車内でくたばった。……そう、今日もブレることなく「風呂キャンセル界隈」である。そんな気力がない。
明日の予定は完全オフにする。 近くにある、コワーキングスペースが併設された温泉にでも向かうとしよう。明日こそは風呂キャンセルをキャンセルして温泉に入り今日の汗と邪念と髭をそるつもりだ。旅行は楽しいのだけど、運転と観光は体力を使う。明日はゆっくり休もう。
旅はまだまだつづく。
