函館山からの真っ白な景色と五稜郭とサヨナラ私のパンツ「無職は孤独に北の大地へ一人旅⑥」
どうも、北海道に上陸して無駄にテンションが上がっているプロ無職、脱サラ自由人だ。旅行に出ると気が抜けてトラブルは付き物である。今回はそんな旅行での出来事を話す。
函館のホテルで爆睡した翌日、身体も軽くて「よく寝た!」という清々しい朝を迎えることができた。 今日は函館名物、100万ドルの夜景が見える「函館山」に行くつもりだ。本来なら夜見に行くのが一番良いのだろうが、暇を持て余す無職とはいえ夜まで待っていられない。それに、夜はマイカーの走行規制(通行止め)があるみたいだし、そもそも孤独のおっさんが一人虚しく夜景を見たところでロマンチックになれるわけでもないので、午前中からサクッと行くことにした。

■ 100万ドルの「真っ白な」景色
ホテルから近かったので、チェックアウトぎりぎりの10時ぐらいに出発。 函館山を登り始めたのだが、道は意外にもガタガタだった。観光地の割には道を直していないのか、それとも人が沢山通るから傷んでいるのかよく分からないが、いつもの山と大して変わらない山道を登っていく感じだった。
登るにつれて、だんだん雲行きが怪しくなってくる。いや、これは雲ではなく霧か? 「まさかこれ、頂上に行っても昼間の景色すら見えないのではないか……」と道中で悟ったが、時すでに遅し。案の定、到着してみるとあたりは見事なまでに真っ白だった。 まあ、こればっかりは仕方ない。函館市内自体が曇りだったのだから、単に私の運がないだけだ。



仕方がないので、現地で自動販売機の200円の缶コーヒーを購入し、真っ白い虚無の空間をボケーっと見渡して時間を潰した。

そうしていると、突然朝のお通じがやってきたので、山頂のお花畑(トイレ)へ直行。 山のてっぺんで大きいお花を摘んで戻ってくると、ほんのちょっとだけ雲の隙間から下界の景色が見えた。すかさずカメラで撮影。うっすらとだけでも下界の姿を拝めたので、とりあえず満足することにした。

■ 確実な絶景を求めて五稜郭タワーへ
函館山では景色がまともに見えなかったので、次は「確実に景色が見えそうな場所」として五稜郭タワーへ向かうことにした。下から見上げると立派なタワーである。

1200円を払ってチケットを購入し、展望台へ。 流石にこちらは霧に邪魔されることもなく、眼下に広がる美しい星型の五稜郭がくっきりと見えたので、写真をたくさん撮って大いに満喫した。外国人の方が沢山観光してて物凄く賑わっていて人気のスポットだと感じた。私は孤独にしばらくタワーの色々な場所から函館の街を一望して素晴らしい体験をさせてもらった。




■ 函館に落とした、取り返しのつかない忘れ物
函館観光も十分満喫し、次のスポットへ向かおうと駐車場で道具を整理していた時のことだ。 私は、ホテルにとんでもない忘れ物をしてしまったことに気がついた。
なんと、汚れたパンツをホテルに置いてきてしまったのだ。
荷物を整理していると、私の把握しているパンツの枚数が足らない。昨日チョコザップで洗濯をして干したはずなのに、「綺麗なパンツグループ」にあるべき枚数が1枚不足している。 昨日からの行動を振り返って、ハッと気がついた。昨日履いていたパンツを、ベッドの中に置き忘れてしまったのだ。

私は寝ている時に無意識にパンツを脱ぐ癖があるため、朝起きると基本生まれた姿の状態になっている。 そして今朝、起きてから朝シャワーを浴びた際、昨日シャワーに入った時に脱いだ「汚れたパンツ」の方をうっかり履いてしまったらしい。結果、寝る時に履いていたパンツはベッドの布団の中に残されたままチェックアウトしてしまったというわけだ。

あー何をやってんだ、私は。本当にポンコツだなって呆れるように崩れ落ちた。よりによって汚れたパンツを忘れてしまうとは。誰も得しないおっさんの汚れたパンツを忘れるなんて。 正直、今ならまだホテルから近いから時間的には間に合う。しかし、「すいません、ベッドの中にパンツを忘れたので取りに行かせてください」とフロントに申し出るのは、良い歳をしたおっさんとしてあまりにも気が引ける。
なのでここは泣く泣く、汚れたパンツをホテルの置き土産として献上することに決めた。

私の大事なところを長年守り続けたあのパンツは、やがて清掃員のおばちゃんの手によって回収され、函館のゴミを燃やす燃料として街の役に立つことだろう。
私は函館の地にちょっとのお金とちょっとだけ汚したパンツを落とし、涙ながらに函館の地を後にして次の目的地へ車を走らせた。 サヨナラ、マイパンツ。
北海道の旅は、まだまだ続く。
