バリ島旅行記 その4:【バリ島グルメ】地元民も通う名店Ibu Okaで絶品バビグリンを堪能
バリ島の伝統料理「バビグリン」は、豚の丸焼きを意味する言葉である。
香辛料をたっぷり詰め込み、時間をかけて焼き上げるこの料理は、祝祭や儀式の席に欠かせない。
黄金色の皮はパリッと香ばしく、内部の肉は柔らかくジューシーで、ひと口でスパイスの奥深い香りが広がる。
バリ島の文化を象徴する料理として、今では観光客にも人気を博している。
その本場の味を堪能できる場所が、ウブドの名店「Warung Babi Guling Ibu Oka」である。
Warung Babi Guling Ibu Okaは、ウブド王宮(Ubud Palace)から徒歩数分の場所にある人気ローカル食堂である。
創業者の「イブ・オカ」が受け継いだ伝統レシピをもとに、今もなお手作業で丁寧に仕込まれたバビグリンを提供している。
その香ばしい豚肉とスパイスの香りが漂う店先には、朝から行列が絶えない。
観光客向けの演出を一切せず、地元の人々が普段食べる“リアルなバリの味”を楽しめる点が魅力である。
木造の素朴な店内からはウブドの穏やかな風が流れ込み、まるで地元家庭に招かれたかのような温かみを感じる。
飾らない空間と本物の味が、この店をバリ島グルメの象徴たらしめている。
ワルン・バビグリン・イブオカのバビグリンは、まさに「本場の味」を体感できる一皿であった。皮は驚くほどパリパリとしており、口に入れた瞬間に香ばしさが広がる。スパイスの風味は独特で、香辛料特有の刺激が鼻に抜け、バリらしいエキゾチックな味わいを際立たせていた。
肉の部位によって食感が異なり、柔らかくジューシーな部分もあれば、ややパサつきを感じる部位もある。だが、全体的にバランスの取れた味付けで、濃厚な香辛料がご飯との相性を引き立てていた。
特筆すべきは、付け合わせのソーセージである。外は香ばしく焼かれ、ひと口噛むと中から肉汁がじゅわっとあふれ出す。スパイシーでありながらも程よい塩味があり、このソーセージだけでも主役級の存在感を放っていた。
料理はワンプレートスタイルで提供され、香ばしい豚肉、スパイシーな付け合わせ、そしてふっくらと炊かれたご飯が美しく盛り付けられている。価格は日本円にして約700円ほどと、観光地とは思えぬほどのコストパフォーマンスである。
訪れたのはピークタイムを過ぎた午後で、行列はなくすぐに席に案内された。店内には観光客に混じってローカルの人々の姿も多く見られ、地元民にも愛される名店であることを実感した。

ワルン・バビグリン・イブオカの店内は、ローカル食堂というよりも洗練されたレストランに近い印象を受けた。全席屋内で、照明も柔らかく、清潔感が徹底されている。ローカルフード特有のざらついた雰囲気はなく、観光客でも安心して食事ができる環境である。
調理の様子は直接見えなかったが、バビグリンという料理の本質は「豚の丸焼き」にある。皮目の焼き加減やスパイスの染み込み方から、仕込みと焼きの工程に熟練の技が伺える。特に、豚肉の部位ごとに異なる食感を楽しめる点はこの料理の醍醐味であり、ローストの香ばしさとスパイスの複雑な香りが見事に調和していた。
スパイスは独特で、一般的な中華やインド料理の香辛料とは異なる。ガランガルやターメリック、レモングラスといったバリ特有のハーブが複雑に混ざり合い、口に入れるたびに新しい層の風味が立ち上がる。香りの立ち方に丸みがあり、辛味だけでなく甘みや酸味が繊細に絡み合っているのが印象的であった。
バビグリンはもともとバリ島の祝祭や儀式で供される特別な料理であり、その文化的背景を思えば、この一皿が持つ意味は単なるローカルフードに留まらない。多様な部位を通して豚の旨味を余すことなく堪能できる構成は、まさに「現地の食文化の縮図」と言えるだろう。
食後の余韻も長く続き、スパイスの香りが舌の奥に心地よく残る。脂のしつこさがなく、再訪したいと思わせる完成度であった。ローカルフードの域を超えた完成度と、洗練された空間の融合が、この店の人気を支えている。
ワルン・バビグリン・イブオカは、ウブド中心部に位置し、王宮やマーケットからもアクセスしやすい立地にある。観光の合間に立ち寄れる距離感で、地元の雰囲気と本場の味を同時に体験できる人気店である。
交通手段としては、チャーターカーの利用が最も現実的である。バリ島では地域を問わず渋滞が発生しやすく、特に昼前後の時間帯は移動に時間がかかることが多い。そのため、スケジュールに余裕を持ち、観光と食事をセットで計画するのが望ましい。
イブオカ周辺には、ウブド王宮やモンキーフォレストといった観光スポットが点在しており、観光ルートの中に自然に組み込みやすい。食事を終えた後は、近くのカフェで一息ついたり、ウブド市場で買い物を楽しんだりと、散策にも最適なエリアである。
特に午前中から昼過ぎにかけて訪れると、観光客が増える前に落ち着いて食事を楽しむことができる。ローカルグルメでありながら、観光コースに組み込みやすい利便性の高さも、イブオカが長年愛されてきた理由のひとつである。
実は、お土産購入に想像以上の時間を費やしてしまい、ランチが少し遅れたのだが、結果的にそのおかげでゆったりとした時間を過ごせたのは幸運だった。
お店は完全に屋内で、清潔感があり「ローカルフード=素朴でざっくりした環境」という印象を良い意味で裏切られた。豚の丸焼きだけあって、部位ごとに異なる食感や風味が楽しめ、新鮮さを感じる。スパイスは独特で、これまで味わったことのない香りと深みがあり、口の中にじんわりと残る。バリらしさを感じつつもクセが強すぎず、日本人でも食べやすい味わいだった。
オーダーから10分ほどで料理が運ばれ、スタッフも笑顔でフレンドリー。安心して食事を楽しめたのも印象的だ。
料金は日本円で1,000円以内と、観光地価格の多いバリではむしろリーズナブル。満腹感もしっかりあり、コスパ面でも大満足だった。
交通手段はチャーターを利用。渋滞が多い地域ではあるものの、どこに行っても交通リスクはつきもの。事前にスケジュールを余裕をもって組むのがおすすめだ。
📍Warung Babi Guling Ibu Oka 2
Jl. Raya Mas No.191, Mas, Kecamatan Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571
