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こんにちは、雨後乃筍です。
カクヨム、TALESに掲載しております「81(エイティーワン)」の作品解説をさせていただきます。
だって、伸び悩んでるんですもの。皆様、興味持たれましたら、読んでくださいね。
イメージミュージック。美里の悲しみと希望をイメージしました。
執筆のきっかけ
執筆のきっかけは、ズバリ「刑法81条外患誘致罪」です。
刑法81条は、死刑しかない非常に厳しい刑罰です。日本での適用例はありません。
(外患誘致)
第八十一条 外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。
こんな法律があると知った時に、これを題材に何か書けないかな?と思ったのがきっかけでした。
ただ、ここでネックになったのが「武力を行使」でした。武力を行使って戦争かテロですやん。そんなのどうやって書けばいいんやろ?って感じでした。
国家情報局
そんな悶々とした思いを抱えている時に、高市政権が発足し「国家情報局」という話が浮上してきました。
実は、私の書いた小説の中では、この「国家情報局」というワードが度々出てきます。
スタックスネット
さて81条外患誘致罪と国家情報局という二つの要素を使って、日本に対する武力を行使することを考えた時、スタックスネットのことが頭にうかびました。
スタックスネット(Stuxnet)は、2010年9月に、イランのウラン濃縮用遠心分離機が受けたサイバー攻撃です。
これはアメリカ国家安全保障局(NSA)とイスラエル軍事情報機関8200部隊が共同で開発したと言われています。
隔離された核燃料施設に、USBメモリを使用して物理的なセキュリティを乗り越えてサイバー攻撃を仕掛けたというニュースは、かなり衝撃的でした。
この各施設へのサイバー攻撃は武力の行使と言えるのではないか?と思ったのが、81(エイティーワン)を書くきっかけとなったのです。
81という数字
そして、本当に偶然なのですが、81という数字はいろいろな意味があるので、そこに無理やりリンクさせました。それが国際電話コードの+81でした。
+81で、いつもで日本に繋がれる。これをヒントに李憶俊《リ・イージュン》と田中美里《たなかみさと》のロマンスにつながりました。
ただ、そんな急速に恋に落ちるわけもなく、また国家転覆にそう簡単に加担するとも思えず、そうすると美里の過去から、憶俊との生活のギャップの落差を大きく、また憶俊を美里用に作られた「兵器」とする必要が出てきたのが、あの話の背景です。
判決のオチの2転3転
最初、美里は外患誘致罪で死刑判決を受けて物語が終結していました。
でも、よくよく考えたら、武力の行使は行われておらず、美里が主犯でもない。そう考えると82条か87条が適切なのでは?と思い始めてきました。
そう考えると、未遂に終わったという確かな行動が必要になってくるので、憶俊の最後の行動、そして竹川の解説が必要になってきて、さらに、あまりにも美里の最後がかわいそうになってきてしまい、ちょっとでも救いがあるようなラストに変更になりました。
人物紹介
田中美里《たなかみさと》
今回の主人公。32歳。李憶俊(リ・イージュン)と偶然出会い、恋人関係になる。株式会社アトラスに勤務しており、重要インフラのネットワーク設備のメンテナンスを担当している
李憶俊《リ・イージュン》
今回のもう1人の主人公。隣国のスパイ。日本に侵攻するきっかけとなるサイバー攻撃を仕掛ける任務で日本に潜入する。美里に作戦のために近づくが、本当に好きになってしまい国外逃亡を試みる。パスポート上の年齢は美里の好みに合うよう29歳になっている。
東敬太郎《あずまけいたろう》
国家情報局保安部職員。35歳。普段はインテリジェンスから上がってくる情報の調査と、スパイの調査を行っている。李憶俊(リ・イージュン)を追跡する。
遠野隆《とおのたかし》
原子力発電所、制御センター主任。42歳。暴走した原子炉に翻弄される。
竹川明美《たけかわあけみ》
国家情報局の下部団体。フォレンジック調査専門会社社員。28歳。
逆転のマルウェアを作成し、原子炉の暴走を止める。
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