TALES|ぼっち・ざ・れびゅー|9|作品感想文4
こんにちは、雨後乃筍です。うごとお呼びください。
今回U様主催の読み合い企画「ぼっち・ざ・れびゅー9」と「ロードク・オブ・ザ・ボッチ」に参加させていただきました。
今回は最後の感想文です。
TALESの推薦レビュー、リライト、ラストです。
めっちゃ体力使います!なので、勢いがないと書けない!と思って書いちゃいました!
一応、ネタバレなしをマイルールとして書いてきたのですが、いや無理でしょこれ??
というわけで、今回もネタバレ有りのあらすじと感想です!
Uさん、ごめん!
仲町まほろ商店街月ト波珈琲
著:U|しゃぷてんれーおん様
あらすじ:恋愛運とEQが壊滅的に低い自称「全方位型美女」
主人公「わたし」は、度重なる失恋と母親からの愛情不足により、心が荒廃した日々を送っていた。
ある雨の日、またしても恋人に裏切られた彼女は、バスの中で目にした幸せそうな親子の姿に疎外感を覚え、逃げるように途中下車する。
そこで偶然、寂れた仲町まほろ商店街にある「月ト波珈琲」という喫茶店に足を踏み入れる。
店には、影が薄く「ン、」という短い相槌ばかり繰り返す寡黙な店主がいた。
しかし彼は、彼女が傘を閉じる所作から「心の傘」も閉じていることを見抜き、彼女の傘の柄にあしらわれた薔薇にちなんで、薔薇の香りを放つ「パナマ・コトワ」の珈琲を提供する。
店主は、降り止まない心の雨に必要なのは傘ではなく、「人との繋がりが生む温もり」という陽の光だと不器用ながらに伝える。
その一杯の珈琲と店主の誠実な想いに触れ、彼女の凍りついた心は解きほぐされ、自分を肯定する温もりを取り戻していく。
過去を清算し店に通うようになった彼女は、常連客である「海賊」と「魔人」と呼ばれる個性的な男たちが、商店街の活性化と店の存続をかけて「フェス」を計画していることを知る。
当初は冷ややかな視線を送っていた彼女だが、彼らの迷走する計画を見過ごせず、持ち前の毒舌と分析力で介入を始める。
そして、店を守りたいという彼らの熱意と、自分を救ってくれた珈琲への恩義から、彼女はフェスの目玉企画である「美女による珈琲の実演販売」を引き受け、この店で働くことを決意するのだった。
感想
とにかく、主人公の「わたし」のキャラが濃すぎ。
まず、自称「全方位型美女」なのに恋愛偏差値もEQも底辺で、毎回悲惨なフラれ方をしてるっていう設定からして沼です。いや闇かな?
「吾輩のユーザー辞書に恋愛という文字はない」とか、脳内ツッコミのワードセンスがキレッキレで、ジョジョネタ(?たぶん)やドラクエネタ(?たぶん)を挟んでくるところも、よき!
ただのワードセンスだけでなく、雨の日の「月ト波珈琲」でのシーンで、急に来るんですよ。癒しパートが!
店主は「ン、」しか言わないし。
謎さと(本当に、なんでこれしか言わないのか謎)、彼女が「心の傘」を閉じていることを見抜く洞察力。
薔薇の香りがする「パナマ・コトワ」のエピソードで、心に降る雨に必要なのは傘じゃなくて「人との繋がりが生む温もり」という陽の光なんだって語られるところは、こっちの心まで温まりますね。ちょっと飲んでみたくなる。
とここまではいい話。それなのに、ですよ?
後半の商店街ファス(フェス!?)の会議シーンでの落差!
「海賊」と「魔人」とか「鳩」とかの謎な擬人化軍団と掛け合いが漫才すぎ!
まさかの「美女に焼き煎餅」ですよ!?なんだよ、焼き煎餅って?
そこからちゃんと珈琲の実演販売に着地して、彼女が「一肌脱いでやろうじゃないか」って決意する流れ。もう、ね。
心の傷を抱えた彼女が、この温かい、ちょっと変な場所でどう再生していくのか、これからの展開が楽しみな作品です。
ぜひ、登場人物にツッコミを入れながら読んでいただきたい。
今後の期待
今後の展開ですが、単なるハートフルな「商店街復興物語」に行くとは思えません。
「美女による珈琲の実演販売」という策も、彼女の「全方位型美女」としての強烈な自意識と、脳内で繰り広げられる「毒舌MC」の人格が暴走し、フェスが単なる商店街のお祭りを超えたカオスな「信者獲得集会」あるいは「美女崇拝の儀式」もしくは「煎餅焼きまくり大会」へと変貌する斜め上の事態を期待してしまいます。多分、来る客も相当濃いキャラのはず。
特に気になるのは、常連客の「海賊」と「魔人」(と鳩)。
彼女の視点フィルターだけでなく、物理的にも本当に「鳩」として覚醒し、豆鉄砲を食らった顔のまま空を飛び始めるようなシュールなSF展開さえあり得そうです。
また、謎多き店主の「ン、」という相槌が、実は珈琲の香りを介した高度なテレパシーであり、彼が人間ではない「珈琲の精霊」や「妖怪人間」の類だったというオチも捨てきれません。
彼女の「不幸スキル」が、奇跡(とトラブル)を起こすのか、想像の遥か彼方へ突き抜けてほしいです。
そんなこんなで
ぼっち・ざ・れびゅーに参加して、多分自分だったら読まないであろうジャンルの作品を読めて、そして新しい扉が開けました。
私の作品に、多大なる影響を与えてくれた。今回の4作品、そして前回の4作品。そして、朗読した作品に最大限の謝辞を!
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