更年期漂流記➁更年期は辛いことが多いけれど、ひいひい言いながら断捨離したり棚卸したり補給したり作戦立たりの"さなぎ期間"とか"ピットイン"なので励まし合って頑張ろうと思った話
少し前のことになるけれど、同世代の友人達とご飯を食べつつ「積読チャンネル」の話になった。今や本好きなら知らない人はいないバリューブックスのYouTube動画。
私が
「MCの飯田さんも堀元さんも土屋さんも面白いよね。私とは意見が違うこともあるけど、でも…」
などと話し始めたら
「あれ、いいよね!! 頭がいい人っていいね」
「紹介された本全部読みたくなるもんね」
「掛け合いが絶妙なのよね」
と次々にかぶせられ、挙句
「あーー、ああいう子が欲しかった!!」
「うちの(子)がああだったらね!」
「早慶よね~理想よ~」
などと言い出したのだ(堀元さんは慶応、飯田さんは早稲田卒)。
…おいおいおい。
ついこの間まで(と言っても数年前)こういう話題だと
「あーー、ああいう人と結婚したかった」
「うちの(夫)がああだったらね?!」
「早慶の合コンどこでやってたのよっ」
とか言ってなかったか?
今か?
今が分岐点なのか?!
私が動揺しているのにも気づかず、彼女たちは
「口が悪い所もあるけど、いいとこの真面目な坊ちゃんなのよ。かわいい~」
「そうそう、地頭もいいけど、それに甘んじずにきちんと勉強もしてきたの。で、それを仕事に活かして、みんなを楽しませて、社会に還元しているの。立派ね~」
「きっと親御さんも素晴らしいのよね、見習おう~」
などと言って盛り上がっている。
もう完全に子どもか、孫を見る視線。
うーーーん、今、ここで、私達は1つの扉を開けた気がするね。
50代ってそういう年代なのね。
彼女たちが「恋愛(目線)から完全卒業」したわけではなく、同年代の俳優さんなどには、普通に
「カッコいい~」
「色っぽーい❤」
などと言っていて、それはそれ、これはこれ、なわけだが、私はなんだかしみじみと「生きていて良かった…」と思った。
人ってこうやってどんどん感覚が、ものごとの受け止め方変化していくのだ。
自分達でも気づかないうちに。
そしてその時々の気持ちに正直に生きて、また少しずつ変わっていって、しばらくすると次の扉を開けて…。
今、私達は「更年期」真っ盛りで、体の不調が多い。
病気ではないけれど、しょっちゅう動悸がして、胸がムカついて、腹痛がして、頭痛もする。突然フワッと暑くなって汗をかいたかと思ったら、体中冷えて夏でも寒い。
腕を上げると激痛が走り、時には理由もないのにイライラしたり落ち込んだり。それなのに、心も体も痛いのに、タスクは相変わらず山盛りで、うっかりするとどんどん増えて行く。もう起きているだけでグッタリ…。
でも、そんな体を引きずりつつもたまに集まって話してみると、様々な気づきがある。
不思議と、申し合わせたように、全員が断捨離している。
「外出する元気がないからうちのことやってる」
「親世代の荷物の多さにうんざりしたの。自分の子どもに同じ思いをさせたくない」
「単に足の踏み場がない」
など理由は様々だが、みんななんとなく、今こそやらなくては…と感じている。
よく分からないけど、私達は大きな転換点にいるのだ。
だからこそ、ここは大人しく内側を見つめよう。
内側を整理して(内省)、要らないものは捨て(断捨離)、自分に必要な養分や休養を与え(養生)、次のステージに備えよう。
今後やりたいことがあるなら、ここで落ち着いて長期的な作戦を立てるのもいいかもしれない。
つまり更年期は作戦タイムであり、"ピットイン"だ。
もちろん我々の"ピットイン"にタイヤ交換や給油をしてくれる人はいない。自分でやる(笑)。たまには病院に行って医師や薬剤師の助力を仰ぐけれど、基本は自力。
セルフケアしつつも、家事や仕事、子育てに介護などの"通常業務"は待ったなしで降り注いでくる。自分の体力・気力のやりくりで精いっぱいなのに、お金のやりくりや人間関係のトラブル、もらい事故的ないざこざ…様々なことが押し寄せて愚痴を言いたくても、言う暇がないくらい。
でも…それでも…
私達は予感している。
ここを抜けると、次の扉を開けると、また違う風景が見えてくるかも?
人間関係も変わってくるかも?
もしかしたらこの辛い時期を経ることで、自分自身もほんの少し変わる…そんな気さえする。
だからしんどいけど、今を憎むんじゃなく「さなぎ」期間なんだと考えてみよう。
しょっちゅう寝込んで毛布にくるまっている映えない見た目だけど、私達の内部では大事なことが行われているのだ。
このあと、もしかしたら数十年の時間があるかもしれない(ないかもしれないが)。
それをどう生きるか? という嬉し難しの大問題がつきつけられているのだ。
状況は簡単ではないけれど、個々人の、家庭ごとの悩みがあるけれど、それでも自分がやりたいことに淡々と取り組み、誰にも顧みられずとも細々と続ける。しっかりバッファ(間隔、余白、遊び)をとって、想定外の出来事や失敗も織り込んだスケジューリングをする。
ここまで生きてきた私達はもう無謀な計画は立てない。
他人の期待に応える義務はないし、他人に期待することもない。
自分に対しての過剰な期待もない。
ただやりたいことをやり、死ぬときの満足度をほんの少し上げたい…それだけ。
今はそのための準備期間なのだ。
もうしばらくはうだうだと更年期に効くツボや病院などの情報交換をしつつも、その後のことを少しずつ考えていこう。
友人を頼りすぎたり寄りかかったりはしないけれど、でも一年に一度くらいは会って、励まし合ってはいこう。
そしてみんなで次の扉を開いていこう!
私達はもう一回乾杯する。
グラスを低めの位置に合わせて。
とにかく腕がね、上がらないから(笑)。

こちらが積読チャンネル ↓ 左から堀元さんと飯田さん
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