クレイジージャーニーで観たアリへの情熱。夏休みはアリの研究をZINEにしてみない。
先日、クレイジージャーニーの2時間スペシャルで、フンコロガシやアリを探す特集をやっていた。
マニアックな研究家もいるものだと思い、観ていたが、どんどん引き込まれてしまった。
それは、アリマスターの島田拓さんの眼だ。
目指しているサスライアリの女王の姿を探している時の眼、そしてやっと見つけた時のあの眼。
目をキラキラさせるとは、こういう状態を指すのだろう。
本当に、アリのことが好きなんだろうな。
私も、小さいころ、アリの観察キットを買った記憶がある。
アリが巣を作っている様子などが観察できた。
そのころの情熱を今でも持ち続け、研究家として仕事にできるってうらやましい。
私は、あんな目はもうできないかもしれないけど、熱中できる何かをライフワークにしたいなぁ。
そこで、今回は、自由研究のアリの観察を深堀して、ZINEにすることを紹介したい。
ZINEを創る時、映画ページの編集社で働いていた経験が少し、役立つような気がする。
アリ観察ZINEのつくり方
最近は、熱中症も心配で、家に閉じこもりがちでは。
夏休みは、外で思いきり遊ぶたいだろうけど、「自由研究」も楽しい時間。
何かを深堀するの能力は、きっと将来の役に立つはず。
今回のテーマは、身近だけど奥が深い生き物「アリ」です。
小さな体で仲間と協力し、道を作り、巣を広げる。その姿を観察しながら、自分だけのZINE(ジン)にまとめてみましょう。
1. テーマを決めよう
まずは、ZINEのテーマをひとつ決めます。
難しいタイトルじゃなくてもOK。
君が「これを見せたい!」と思えることが大事です。
例えば、
ぼくの町のアリたち
アリのひみつの道
1日だけアリになってみた
アリ大作戦!好きなえさはどっち?
テーマを決めると、何を観察するか、どんな写真を撮るかが自然と決まってきます。
2. ZINEの形を決めよう
ZINEは自由な形で作れますが、今回は作りやすくて学校にも持っていきやすい
A5サイズ(ノート半分くらいの大きさ)がおすすめです。
ページ数:8〜12ページ(数日で完成できる分量)
製本方法:ホチキス留めの「中綴じ」なら家でも簡単
3. ページ構成案
ここでは、想定10歳の子でも飽きずに作れるページ構成例を紹介します。
表紙
タイトル+アリのイラストや写真。色ペンやシールでデコレーション!自己紹介ページ
「ぼくは○○。アリを見つけたきっかけは…」観察日記①
初日の観察。天気や時間、どこで見つけたか、何匹いたかを書いてスケッチ。観察日記②
2日目の発見。昨日との違いや新しい気づきを書く。アリのひみつコラム
触角の役割やフェロモンの道、役割分担のことなど。実験ページ
「好きな餌はどっち?」など比較実験。パンくずと砂糖水で反応を比べる。ぼくの推しアリ
一番好きなアリの写真やスケッチ。その理由を書く。まとめページ
「アリから学んだこと」「次にやってみたいこと」など感想。奥付
制作日、名前、ひとことコメント。
4. 観察のやり方
安全でアリにやさしい方法で観察しましょう。
巣を壊さない
道や公園で観察
ルーペで顔や脚の動きを見る
スマホやカメラで撮影(大人と一緒に)
観察メモに日付、時間、天気も書く
アリの観察キットも楽しい
おすすめは1日10〜30分を数日続けること。
そうすると、行動パターンや日ごとの変化がわかります。
5. 作り方ステップ
観察記録を集める
メモ・写真・スケッチを用意ページごとにネタを配置
白紙やノートにレイアウト案を描く清書&装飾
カラーペン、マスキングテープ、シールで飾る印刷・製本
A4用紙を半分に折る、またはノートに直接貼る
6. 夢中になる仕掛け
アリ語クイズ
例:「アリはどうやって仲間に道を教えるでしょう?」(A.におい B.音 C.光)ふきだしマンガ
写真にセリフを入れて、アリがしゃべっているように見せる探してみよう!コーナー
「君の近くにもこのアリはいる?」と呼びかける
7. 完成したら…
家族や友達に見せる
学校の自由研究として提出
8.おまけ:観察を面白くするマニアックな視点の紹介
科学的根拠に基づくアリ観察記録
触角の動きに注目。
左右交互に振る、一方だけを動かす、仲間と触角を合わせるといった行動が見られる。
これらは、アリが触角の嗅覚器で匂いや化学信号を受け取り、餌や仲間の情報を収集している行動とされています。
次にフェロモン経路を観察すると、同じ道を行列で通過する様子が確認される。
これは働きアリが腹部の腺から道しるべフェロモンを分泌し、それを仲間が辿るためと説明されています。
運搬方法の観察では、餌を2匹で運び、そのうち1匹が進行方向を調整している場面がみられる。
複数個体による協力運搬では、進行方向の調整役や押す・引く役が分かれることが、行動生態学の研究で報告されています。
活動量の観察。5分間に17匹が巣口を通過しました。
アリの活動は外気温や湿度に強く影響され、種ごとに最適活動温度が存在します。
例えばクロオオアリは25〜30℃で活動が活発化します。
役割分担では、若い個体が巣口付近で幼虫を搬送している風景も。
働きアリは加齢に伴い、巣内作業から採餌などの外勤へと移行するらしい。年齢多型とのこと。調べると面白いですね。
障害物対応の場面では、小枝を越えて通過する行動を観察。
同じ障害物でも、繰り返し通過するうちに移動ルートや越え方が変化することがあり、これは空間学習の一例とされています。
交通整理のような行動も観察される。
混雑時に前足で仲間を一時的に止めたり、向きを変えさせる様子は、一部の種(例:軍隊アリ )で確認されており、一般的なクロアリ類では必ずしも見られる行動ではありません。
情報伝達速度を計測したところ、新しい餌を発見してから5分で10匹が到着。
餌場到達の速さは、種・距離・フェロモンの拡散性などによって異なることが知られています。
このように、科学的にも興味深い行動が観察されている。これらが本当なのか、違うのか、是非、君の眼で見極めてほしい。
最後に
ZINEづくりの魅力は、ただの観察日記が「一冊の作品」になること。
そう、ただの観察した記録というだけでなく、いかに楽しく見せられるのか、その創意工夫が、君の才能を伸ばします。
観察を通して、アリの暮らしだけでなく、自分の工夫や表現の幅も広げていきましょう。
夏休みの最後に、「これはぼくが作ったんだ!」と胸を張れるZINEを完成させてみてください!
私も見たいです。
