#133 【学級経営】教室の床は今の学級の現在地
おはようございます。1週間のはじまり、月曜日がスタートしました。
今日は、学級経営に関する話です。
先日の放課後、新任者研修の際に、このような言葉をメンティーの先生に贈りました。
「ゴミが見える子は人の心が見える。ゴミを拾える子は人の心を救うことができる。」

私は、学級の子ども達の心の現在地を知るための指標としていることがあります。
それが、「教室の床」です。
いろいろな学級を見て回る時も、気づけば自然と床に目が向いています。地味ですが、担任をしていて私が一番気にかけている場所が「教室の床(+棚の上)」です。
下校後、私が(担任が)教室の整とんや掃除をするのではなく、帰りの会で『2分間』時間をとり、みんなで教室を見渡し、みんなで教室を整える時間をとって下校することを、毎年ルーティーンにしていました。掃除をする時間ではなく、何かクラスのみんなのためにできることを見つけて動く時間です。最初に行った年に,クラスの子どもたちが「ボランティアタイム」と名付けてくれました。
その時間、私は子ども達の様子を観察し、下校前に必ずポジティブな声をかけていました。
「ありがとう!そんなところにも気づけるんだね。だから〇〇さんは友達が困っている時にもすぐに気づくことができるんだね。」などと。

色々な教室を見て回っていると、教室の床にゴミが落ちていることがあります。
マスク。
ティッシュ。
鉛筆の削りかす。
時には、給食で出たご飯粒・・・。
そんな時、子どもたちの反応は様々です。
・そもそも気付かない子。
・気付いていても、何とも思わない子。
・「先生、ゴミが落ちていまーす」と教えてくれる子。
・そして、何も言わずにさっと拾う子。
私は、その違いの中に学級や子どもたち一人ひとりの本当の姿に気付くきっかけがあると思っています。
ゴミを拾う前に、まず大切な段階があります。
それは、「気付くこと」です。

床に落ちているゴミが見えない。見えていても、気にならない。それは決して悪いことではありません。でも、気付かなければ、行動は生まれません。
だから私は子どもたちに、「ゴミが見える子は人の心が見える」と伝えています。なぜなら、ゴミはただのゴミではないからです。
落ちているゴミは、教室の小さな異変です。
剥がれかけた掲示物。乱れた机の列。元気のない友達の表情。困っているときに漏れる、小さなつぶやき。
これらすべてに共通しているのは、「気付ける人にしか見えない」ということです。周りの小さな変化に気付ける子は、人の気持ちにも気付ける可能性が高い。
だから私は、「ゴミが見える子は人の心が見える」と考えています。
ですが、私が本当に目指したいと思っているのはその先です。

「先生、ゴミが落ちています。」と教えてくれる子も素敵です。まずは気付いているのですから。でも、私はその子にこう問いかけることがあります。
「教えてくれてありがとう。じゃあ、どうするといいのかな?」
少し考えてから、「あ、拾えばいいのか。」そうつぶやく子がいます。
もちろん、大人に知らせるべき場面もあります。でも、床に落ちている紙くずなら、自分で拾うことができます。
これは床のゴミに限った話でもないのですが、誰かに知らせるだけで終わるのか。自分が動くのか。そこには、大きな違いがあります。
ゴミを拾うのは、ほんの数秒のことです。
でも、その数秒が学級の空気をつくります。
誰かが拾ってくれたことで、気持ちよく過ごせる人がいる。その姿を見て、「自分もやろう」と思う子がいる。優しさは、伝染します。
だから私は、「ゴミを拾える子は人の心を救うことができる」と伝えています。
学級経営は、特別な場面だけで行うものではない
落ちているゴミに気付く。椅子をそろえる。友達の変化に気付く。困っている人に声をかける。そんな小さな行動の積み重ねが、学級の文化になっていきます。
だから私は、教室に入ると床を見るのです。床がきれいだから良い学級、というわけではありません。でも、床には確かに何かが表れています。
・この学級の子どもたちは、ゴミに気付けるだろうか。
・気付いた時に、何かを感じられる子どもたちや先生がいる教室、集団なのだろうか。
・そして、自分で動けるだろうか。

クラスの子どもたちは、今どちらでしょうか?
「気付ける子」でしょうか。それとも、「拾える子」でしょうか。つまり、「誰かの心が見える子たち」でしょうか、それとも「誰かの心を救える子たち」へと成長してきているでしょうか。
子どもたちの心を育てたいと考える場合、色々なアプローチがあるかと思いますが、私の場合はこの言葉を使ってみんなで「周りの心が見える、周りの心を救える集団」をつくっていきます。いつもの場所の中の小さなところに目を付け、一緒に、少しずつレベルアップしていきたいですね。
教室の床は、今の学級の現在地を教えてくれます。そして同時に、これからの姿への問いかけでもあると、私は思っています。
ぜひ、今週1週間、床にご注目を👀
今日も読んでくださりありがとうございました。
1週間がよいスタートとなりますように。
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