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【番外編】家族とホスピタリティ〜教員としてホームステイで学んだこと〜

「先生たちはホテルに泊まっているのですか?」

子ども達のホームステイ期間中、私たち引率教員も子どもたちと同じようにホームステイをしていました。

私達教員がステイさせていただくのは、姉妹校の先生方のご家庭。先生同士も子供たちと同じように交流を深め、同じような体験をします。

玄関のドアを開けた瞬間から、私も「日本から来たお客様」ではなく、一人の家族として迎え入れていただきました。


日本は、「おもてなしの国」と言われます。 私自身も、これまでに海外からお客様を家庭に迎えた経験があります。海外からのお客様を迎えるときには、日本らしいおもてなしとは何かを考えてきました。

今回、ゴールドコーストで過ごした期間は、その「おもてなし」の意味を改めて考えさせられる時間となりました。 朝早く起きて1時間半ほど素晴らしい景色を眺めながらビーチを歩きました。ビーチウォークの後は、Bakeryへ行ってゆったりとした時間の中で朝食をいただく。
映画館で『モアナ』を観てリラックスした時間を過ごしたり、AFLの試合やラグビーの試合を一緒に観戦して楽しみました。

広大な海を眺め、サーフィンをする様子や遠くでくじらが潮を吹く様子を眺めました。
近くのBakeryでゆったりとした朝食を。
全編Englishでの映画を観たい!というリクエストも快く受け入れてくださりました。モアナ最高!
心もお腹も幸せで満たされたごちそうの数々。
とても大きなスタジアムでのラグビーナショナルリーグの観戦!最高!!

これらの時間は、今日本で生活している時間の中では、決して簡単に手に入る日常ではありませんでした。これらの全てを一緒に体験させていただけたことにはただただ感謝です。


このような素晴らしい一時が私の心を潤してくれ、感謝の思いでいっぱいになったことはもちろんですが、最も印象に残ったのは、「何かをしてもらった」という感覚ではありません。

「あなたがここにいてくれてうれしい。」

その気持ちが、言葉や表情、行動のすべてから自然と伝わってくることです。無理をしている様子はありません。気遣いも、笑顔も、優しさも、とても自然でした。

だからこそ、こちらも気を張ることなく、その家族の一員として過ごすことができました。

ホスピタリティとは、サービスではない

相手を大切な存在として迎え入れる「心の姿勢」なのだと、実感しました。


そして、もう一つ考えさせられたことがあります。

家族」とは何でしょう。

血のつながりでしょうか。
長い時間を共に過ごすことでしょうか。

もちろん、それらも家族の大切な形です。

でも今回のホームステイでは、それだけではないことを教えていただきました。

たった数日でも、「あなたを大切に思っています。」という気持ちは、人と人との間に安心感を生み、家族のような温かさをつくり出します。

家族とは、「同じ家に住む人」ではなく、「互いを大切に思い合う関係」なのかもしれない。

そんなことを考えました。そして、子供たちにもこのことを心を込めて伝えました。

子どもたちがホームステイで得たものは、決して英語力だけではありません。異文化理解だけでもありません。

「自分を受け入れてもらえた。」

その安心感こそが、何より大きな財産になったように感じました。子供たちに聞いてみるとそのようなことをとてもうれしいこととして受け止めていましたが、それは私も同じでした。

大人になってからのホームステイ。

引率者(教育者)という立場で訪れたオーストラリアでしたが、私自身もまた、一人の人間として多くのことを学ばせていただきました。


帰国し、今振り返ってみて一番心に残っているのは、「日本のおもてなしは素晴らしい」ということではなく、「本当のおもてなしに国境はない」ということです。

相手を喜ばせようとすることではなく、相手を大切に思うこと

その心があれば、文化や言葉が違っても、人は安心し、笑顔になれる。

姉妹校のみなさんやホストファミリーの皆さんは、そのことを言葉ではなく、生き方で教えてくださいました。子ども達と一緒にオーストラリアに行ったからこそ感じられたこと、学べたことです。

今度は私が、日本で誰かを迎える番です。

オーストラリアでいただいた温かさを、今度は子どもたちへ、保護者の皆さんへ、そして私の周りにいる人たちへ。

少しでもつないでいけたらと思います。

家族とは何か。

心からのおもてなしとは何か。

その答えを、私はオーストラリアの一つの家庭で見つけたような気がしています。今日も読んでくださりありがとうございました。

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