見出し画像

【映画を推す】ポアロ meets ホラー 


推したい映画


ケネス・ブラナー監督が、名探偵エルキュール・ポワロ(昔の文語調?の表記が好きなんですが、映画はポアロですね)に扮する人気シリーズの第3作目。

そういえば、他でも見聞しますが、演じながら監督するってどうやってるんでしょうね😅。

名探偵ポアロ ベネチアの亡霊

画像をクリックすれば、amazonにジャンプします

引退後ベネチアに移住したポアロ。
謎めいた降霊術の会に招かれ、そこで悲劇が起きる…という触れ込み。

何度か、引退して少し錆びてしまったかのようなフレーズが口走られます。

スポーツ漫画でよくあるような(?)、持病持ちとか、引退してブランクのあるキーマンが復活するのが速いか、試合時間終了が速いかみたいな状態なんですよ。

とんねるずの「細かくて伝わらない」シリーズみたいになっていたらすいません😅

要するに、請われて乗り出したけど、本調子じゃない。
冴えわたっている状態じゃないわけです、今回のポワロは。

現地の無能な警察が来る夜明け前に、
密室に現況が保たれている間に、
言い換えると証拠や証言が散逸してしまう前に、
事件を解決せねば迷宮入りしてしまう。

なにしろ、ハロウィンの夜に、幽霊のいわくつきの屋敷で人が死んだのですから、現地の迷信がまた一つ増えるだけってことになりかねない。

「あれは幽霊の仕業だったのだ」

なんてことに。

実はこの辺に、監督や脚本家のこだわりがあったのかも?という穿った見方もありかもしれません。

ポアロはよく、盟友ヘイスティングスに、灰色の脳細胞を用いるんだ、秩序と方法が大事だと諭しています。

徹底して合理主義や人間心理を重んじるわけです。
逆に言うと、心霊現象なんて微塵も信じない。

その価値観や世界観が揺らぐ回。ということです。
その意味で、ちょっと特殊かも。

とある女性キャラの台詞が物語るように、あなたは人生初で自分の理性や知性を超えたものに挑んでいるのかも(要旨)という挑発的な指摘があったので、解釈において、制作意図の読みはそう外していないんじゃないかな😅。

ところで、今回は監督兼名探偵、原題『ハロウィーン・パーティー』の映画に挑むわけですが、先行した『オリエント急行の殺人』や『ナイルに死す』ほど著名ではない気がします。

自分が未読なだけですね、すいません😅(他の方のレビューによると、原作改変が結構あるとかないとか。翻案という知的営為の範囲内なら僕は構いませんが…。)

前2作は過去にも映画化されています。
原作も併せて読みました(というか遠い昔の学生時代ですが)。
だが、まさかの第3作チョイスでしたね。

著名なのだと、ABCの殺人(現行は、表題訳を「殺人事件」で末尾を統一してるみたい😅。作品名を事件ファイルにしなくてもいいのでは)とか、行けそうじゃないですか。

鉄道マップの駅名になぞらえて人が死ぬあれです。

模倣され過ぎてしまい、オリジナルが陳腐に見えてしまうので、ダメだったんでしょうか😅。あるいは単純に、著者全盛期、ポアロも全盛期だったので、年表的に無理だったのか…。

そう考えると、続編なしなのか?とても気になります。
ぜひ、ご覧になって賛否を考えてみてください。


追記

本来、アガサ・クリスティーの原作では、ポアロの最終作は『カーテン』。

クリスティーは女性なのに、というか女性(の薬剤師)だからか、ミステリの女王とされる彼女の作風は毒殺が多いし、犯人にも女の悪党が多い😅。

「男が懐くような幻想を女は女に持ってないよ」ということでしょうか。
しかし日本には宝塚歌劇団みたいな文化がありますしね…。うーむ。

割と冷徹に名探偵の幕引きまでさせる(カーテンだけに…)。
その意味についても、ぜひ原作で。


前2作はこちら


▷共同マガジンの紹介

ご縁があって、2つの共同マガジンに参加させていただいております。
参加者の皆さん、多種多様な作風で、継続寄稿なさっています。
もしよろしかったら、こちらからご覧になってください。


いいなと思ったら応援しよう!