クイーンカップ~2026金鯱賞・スプリングS注目馬・競馬小説カフェ・ド・イーグル~
■ 快哉
2026年3月8日(日)午後6時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
日曜日のカフェ・ド・イーグル。バータイムの店内には、久しぶりに美酒に酔うカフェドイメンバーの姿があった。
日曜の弥生賞ディープ記念こそ不発だったものの、土曜重賞の中山牝馬ステークスで本命馬エセルフリーダが見事優勝したのだった。
「最後のケチャ子のネタがとどめをさしたな」
「いやいや、社長さんのスルーセブンシーズのやつ。あれも凄かったわよ」
いつもは犬猿の仲であるイカ社長とケチャ子が、珍しく互いを称えていた。
「さあ、長いトンネルが抜けたんですから、ここは連勝といきたいですね!」
ミスターがポンポンと手を叩き、ピリッとした空気が店内に流れた。貫一郎がいった。JRAのホームページ、フラッシュ画像のひとつが気になるらしい。
「これって何のレースですかね? 白毛が見えるからソダシのヴィクトリアマイルか安田記念か・・・」

「意外と最近のレースだったわよ」
貫一郎にお替りの生ビールを渡しながら、聖子ママがいった。いつの間にか、レースを特定していたらしい。
■ V9
「バレンタインデーに行われたクイーンカップ。勝ったのはノームコア産駒のドリームコアだったわ」
2/14(土)
第61回 クイーンC
1着:1-01 ドリームコア(ルメール)
「クイーンカップとなると・・」
ミスターがパチンと指を鳴らした。
「ベタですがクイーンズウォークをまずはマークしないといけないですね。金鯱賞の連覇がかかっています。それに・・・」
みんながミスターに注目する。
「想定騎手の川田将雅。確か、中京芝2000重賞は、騎乗機会8連勝中だったはずです」
<川田将雅 中京芝2000重賞>
22 ローズS アートハウス
23 愛知杯 アートハウス
23 きさらぎ賞 フリームファクシ
23 金鯱賞 プログノーシス
24 金鯱賞 プログノーシス
24 小倉記念 リフレーミング
24 ローズS クイーンズウォーク
25 金鯱賞 クイーンズウォーク
現在、騎乗機会8連勝中
26 金鯱賞
クイーンズウォーク(川田将雅)?着
みんながおおという声を挙げた。
「あたしもそれはあると思うわ」
聖子ママがいった。
「右上のタイムを見て! 末尾が“9”のところを使ってるの。9連勝を暗示かもよ」

みんながなるほどと頷いた。
■ 皆藤愛子
「1分19秒・・・119っつうのもおもしれえぜ」
イカ社長がニヤリと笑っていった。
「日本じゃ救急車は119だが、アメリカでは911。アメリカ同時多発テロの日付だよな?」
みんながうんうんと頷く。
「あの年、2001年。愛子内親王が生まれた年だぜ!」
「なるほど!」
貫一郎がいった。
「プリンセス愛子に対してクイーンズウォーク。王女と女王。金鯱賞のゲストにもつながります!」

金鯱賞 プレゼンター
皆藤愛子
みんなが再度おおという声を挙げた。皆藤愛子来場は、愛子内親王を介し、クイーン馬名のクイーンズウォークを示唆しているのだろうか。ミスターがいった。
「愛子さまといえば、競馬界の愛子、アーモンドアイ。GⅠ勝利数は海外も含めると“9”。これもまた、川田将雅の9連勝を示唆しているのかもしれません」
みんながなるほどと頷き、金鯱賞は川田将雅のV9がかかるクイーンズウォークに注目することとなった。
■ マンハッタンカフェ
10分間の休憩後、ケチャ子がもうひとつの平地重賞、スプリングステークスの注目馬を挙げた。
「2001年、愛子さまが生まれた年というと、マンハッタンカフェじゃない?」
2001/12/23(祝・日)
敬宮愛子内親王殿下誕生慶祝
第46回 有馬記念
4-04 マンハッタンカフェ
「そうでしたね! 有馬記念は慶祝競走でした」
ミスターの言葉に頷き、ケチャ子が続ける。
「皆藤愛子来場がマンハッタンカフェを示唆しているのなら、スプリングステークスはアスクエジンバラが面白そうよ」
スプリングS
アスクエジンバラ(母父マンハッタンカフェ)
※3/14.15 重賞競走 唯一の母父マンハッタンカフェ
「エジンバラっつう馬名もいいな!」
イカ社長がいった。
「愛子内親王・・・日本の皇室に対しイギリス王室だ」
みんながなるほどと頷き、スプリングステークスはアスクエジンバラに注目することとなった。
カフェ・ド・イーグル 重賞注目馬
金鯱賞 クイーンズウォーク
スプリングS アスクエジンバラ
■ くろたん登場
2026年3月10日(火)午後7時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
日曜の予想検討会から二日後。バータイムのカフェ・ド・イーグル。
カフェドイメンバーが雑談しているところへ、その男はやってきた。向かいの町中華、中華雑技団のくろたんだった。
いつもの指定席、イカ社長の右隣りに座ろうとしたくろたんを、聖子ママが制した。自分の胸をもみしだくような仕草をしながら、眉根を寄せてくろたんにいった。
「申し訳ございません、お客様。当店はそのようなサービスはしておりませんもので・・・」
「なんだ。ここはおっぱいパブじゃないのか・・・しょうがない、うちに帰ってFANZAるとするか・・・って誰が風俗大好きおじいやねん!!」
「あら? あたしもてっきりそういう客だと思ったわ!」
ケチャ子がくろたんのほうを見て意外そうにいった。
「かわいそうだから、諭吉5枚と栄一5枚くれるんなら、土で汚れた軍手でしてあげるくらいならいいかもと思ってたところよ」
「万札の呼び方を新旧織り交ぜていうな! それに土で汚れた軍手ってなんやねん! ここはカイジの地下帝国か!!」
「・・・ちょっと何いってるかわかんないわ」
「なんでわかんないんじゃい!」
ケチャ子に怒鳴るくろたんに、貫一郎がいった。
「それにしても久しぶりですね、くろたんさん!」
「毎日来てるっちゅうねん! まるでわしがしばらく来てないようになってるのは、そっちのさじ加減じゃろがい!!」
「くろたん!」
ミスターが人差し指を口に当てて、声をひそめていった。
「毎日来てたとか、さじ加減とかいわないでください。一応、読者にとっては久しぶりに来たことになってますから・・・」
それを聞いて、しばらくぶつくさいっていたくろたんだったが、運ばれてきた響のロックをひと舐めして、いくらかは落ち着いたようだった。
「日曜日のみなさんの検討会。はなはだ残念なものでしたね」
「おや? くろたんさん、俺らの検討会をどこかで聞いてたのかい?」
「フフフ・・・壁に耳ありジョージにメアリーですよ」
「そのフレーズ、どっかで聞いたことあるような・・・確か銀シャリの漫・・」
「シャーーーラーーーップ!!」
最後まで言わせまいと、くろたんが貫一郎を手で制した。
■ 一発解答
「いいですか? 動画配信開始を知らせる画像から、クイーンズウォークにたどり着いたことだけは認めてあげましょう。だが、解を導く数式が美しくない。わたしならこう料理しますよ」

(2/14) クイーンカップ
1着 ドリームコア 父キズナ
金鯱賞
クイーンズウォーク 父キズナ (3/14)
2024年 クイーンカップ1着
みんながおおという声を挙げた。ケチャ子がいった。
「バレンタインデーだったクイーンカップ施行日に対して、動画配信開始日はホワイトデー。そのホワイトデーが誕生日のクイーンズウォーク・・・そしてクイーンズウォークはクイーンカップの勝ち馬でもあり、父キズナはドリームコアと一致・・・」
「確かに美しいですね」
ミスターもケチャ子の感想を認めた。
「やや回りくどく散文的な感じの我々の数式に対し、くろたんのほうは無駄がなく、五七五の十七文字でまとめたような無駄のなさ・・」
「フフフ・・・まあ、本命馬が一緒なんだからよしとしようじゃないですか」
くろたんが余裕のある表情でミスターにいった。
「それより、JRA-VANが昨日今日とまたなにやらしかけてきましたよ。ペプチドナイルにエイシンヒカリ・・・前者の画像には、動画配信開始日の動画と同じ『119』という仕掛けがある。一方後者には金鯱賞に付く東海を示唆する文章が・・・みなさんの考察を楽しみにしていますよ」
2024年フェブラリーステークス(GⅠ)に勝利したペプチドナイルが3月8日付けで競走馬登録を抹消されました。
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 9, 2026
今後は北海道日高郡新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる予定とのことです。 pic.twitter.com/YVlctabXHU
3月10日は東海道・山陽新幹線全通記念日。1975年に山陽新幹線の岡山=博多間が延伸開業し、東京=博多間が全線開通しました。現在は「のぞみ」が最速ですが、その当時に最も速かった新幹線と同じ名前を持つこの快足馬といえば? pic.twitter.com/jdQF6C90sQ
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 9, 2026
正解はエイシンヒカリ。ひかり号といえば長らく新幹線のスピードを象徴する存在でしたが、エイシンヒカリもスピードを武器とした逃げ・先行のスタイルで2015年香港C、2016年イスパーン賞と海外のG1レースを2勝しました。 pic.twitter.com/neinHUbo23
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 10, 2026
くろたんは不敵な笑みを浮かべると、店を出ていった。
※くろたんのペプチドナイルに対する見解ポスト。
NHK フェブラリーS
— くろたん (@heizhaogon63368) March 10, 2026
1着 ペプチドナイル 藤岡佑・武英・最後のG1勝利
2/14 バレンタイン
2/15 京都記念
1着 ジューンテイク 藤岡佑 武英 最後の重賞勝利
2着 エリキング 川田 中内田・1番人気
3/14 ホワイト
3/15 金鯱賞
ジューンテイク 武豊(3/15)・武英
クイーンズウォーク 川田・中内田・1番人気 https://t.co/94uaa2CfPH
■ お題
「ペプチドナイルの『119』か・・」
イカ社長が腕を組んでいった。
「確かにクイーンカップの右上に映ってるタイム、1分19秒と一致するぜ・・・」
「ふたチームに分かれて検討しませんか?」
そう提案してきたのは貫一郎だった。
「僕と景子ちゃんはペプチドナイルのほうを、社長さん、ミスター、ママさんはエイシンヒカリのほうを検討する」
「面白そうですね。ふたてに分かれてやってみましょう!」
ミスターが即答した。ちょうど店内がすいていた時間帯でもあり、聖子ママがテーブル席に駆り出される心配はなさそうだった。
聖子ママが、さっきまでくろたんがいた席に座り、ミスターはカウンター内でイカ社長の前に陣取った。
■ 作戦会議
検討会開始から15分ほどしたところで、まずは貫一郎とケチャ子のほうからよし、これでいこうという声が挙がった。どうやら見解がまとまったらしい。
それから遅れること数分後、イカ社長が大きく顎を引いていった。
「よし! うちらもまとまったぜ!」
「それじゃあ、あたしたちからいくわね」
ケチャ子の声に、イカ社長ら3名が彼女に注目した。
■ ペプチドナイル
「2頭のゼッケンで作られる『119』は後回しにして、これってペプチドナイルが勝ったフェブラリーよね?」
2024年フェブラリーステークス(GⅠ)に勝利したペプチドナイルが3月8日付けで競走馬登録を抹消されました。
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 9, 2026
今後は北海道日高郡新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる予定とのことです。 pic.twitter.com/YVlctabXHU
イカ社長らがうんうんと頷く。
「この翌年が9番連覇となるコスタノヴァの優勝。そして今年がコスタノヴァの連覇。まとめるとこうなるわね?」
2024 フェブラリーS
9番 ペプチドナイル
2025 フェブラリーS
(9番)コスタノヴァ(9番連覇)
2026 フェブラリーS
(コスタノヴァ)(連覇)
貫一郎があとを受ける。
「24年と25年は9番の連覇。昨年と今年はコスタノヴァの連覇。25年のコスタノヴァが接着剤のような役割をしていて、結局この3年は一続きになっている」
イカ社長らが頷く。
「今年のフェブラリーを振り返ってみると、天皇誕生日、かつ東京開催だった昨年の翌年であることから、騎手か馬の連覇だろうという予測はしてましたよね?」
<2/23・東京開催 翌年のフェブラリーS>
2014/2/23
コパノリッキー(田辺裕信)
2015
コパノリッキー(武豊) ※馬連覇
2020/2/23
モズアスコット(ルメール)
2021
カフェファラオ(ルメール) ※騎手連覇
2025/2/23
コスタノヴァ(キング)
2026
コスタノヴァ(ルメール) ?
サクラトゥジュール(キング) ?
「ところが、枠順が確定してみると有力馬ダブルハートボンドが9番に入った。そこで9番の3連覇もあるんじゃないかと迷いだした・・」
2024
5-09 ペプチドナイル
2025
5-09 コスタノヴァ
2026
5-09 ダブルハートボンド?
そうだったなとイカ社長らが頷く。今度はケチャ子が続ける。
「結果、ダブルハートボンドは3着だったけど、3連複9番、12番、14番は昨年のまんまだったわね」
2025 フェブラリーS
1着:5-09 コスタノヴァ
2着:6-12 サンライズジパング
3着:7-14 ミッキーファイト
3連複:9-12-14
2026 フェブラリーS
1着:6-12 コスタノヴァ(連覇)
2着:7-14 ウィルソンテソーロ
3着:5-09 ダブルハートボンド
3連複:(9-12-14)
「ちょっと長くなったけどここまでが前振り。9番で3着だったダブルハートボンド。勝ったチャンピオンズカップの過去3年をみてみるわね」
チャンピオンズC
2023 レモンポップ(坂井瑠星)
2024 レモンポップ(坂井瑠星)連覇
2025 ダブルハートボンド(坂井瑠星)騎手3連覇
「レモンポップと坂井瑠星の連覇を受けて、レモンポップがいなかった昨年は坂井瑠星の3連覇に終わった。このかたちを覚えた上で、金鯱賞の過去3年を見てちょうだい」
金鯱賞
2023 プログノーシス(川田将雅・中内田充正)
2024 プログノーシス(川田将雅・中内田充正)連覇
2025 クイーンズウォーク(川田将雅・中内田充正)騎手・調教師3連覇
2026 クイーンズウォーク(川田将雅・中内田充正)?
「なるほどだわ!」
聖子ママがいった。
「金鯱賞もチャンピオンズカップ同様、馬の連覇のあと騎手の3連覇となった」
貫一郎が頷いてから、くるであろう反論を封じ込めるようにいった。
「ペプチドナイルからチャンピオンズカップを持ち出すのは、ちょっと強引と思われるかもしれません。ふたつしかないダートGⅠとはいえね」
「何かつながりがあるのですね?」
ミスターの問いに、貫一郎がニヤリと笑った。
「そうなんです。フェブラリーとチャンピオンズカップ。3年セットの真ん中の施行日をみてください!」
フェブラリーS
2024 (9番)ペプチドナイル
2025 (9番)コスタノヴァ(9番連覇)※2/23 天皇誕生日
2026 (コスタノヴァ)(馬連覇)
チャンピオンズC
2023 レモンポップ(坂井瑠星)
2024 レモンポップ(坂井瑠星)連覇 ※12/1 愛子内親王誕生日
2025 ダブルハートボンド(坂井瑠星)騎手3連覇
ミスターらがおおという声を挙げた。ケチャ子が続ける。
「これがあるからこその、皆藤愛子来場だと思うの。愛子さまの年に施行されたチャンピオンズカップの前後を思い出してほしい、そこから金鯱賞へと結び付けてほしいという、Jさんの気遣いね」

「そうすれば、同じ中京の重賞であるチャンピオンズカップと金鯱賞とで、直近3年、同じことをしていることに気づきますよという・・」
チャンピオンズC
2023 レモンポップ(坂井瑠星)
2024 レモンポップ(坂井瑠星)連覇
2025 ダブルハートボンド(坂井瑠星)騎手3連覇
※馬連覇→騎手3連覇
金鯱賞
2023 プログノーシス(川田将雅・中内田充正)
2024 プログノーシス(川田将雅・中内田充正)連覇
2025 クイーンズウォーク(川田将雅・中内田充正)騎手・調教師3連覇
※馬連覇→騎手(調教師)3連覇
2026 クイーンズウォーク(川田将雅・中内田充正)?
ここまでのケチャ子の解説に続いて、貫一郎がいった。
「愛子さまがサインであることをサポートするのが、動画配信開始日の『1分19秒』であり、ペプチドナイルの画像で作った『119』・・」
「なるほどなあ・・」
イカ社長がパンと手を叩いた。
「ひっくり返すと911。アメリカ同時多発テロ。その、2001年に生まれた愛子さまだもんな?」
ケチャ子と貫一郎が同時に首肯し、彼女らのプレゼンが終わった。
■ エイシンヒカリ
「さあ、攻守交代だ! うちらは当然、画像のレース特定からやってみたぜ。ママさんよろしく」
「帽子から、海外のレースであることはすぐにわかるわよね?」
3月10日は東海道・山陽新幹線全通記念日。1975年に山陽新幹線の岡山=博多間が延伸開業し、東京=博多間が全線開通しました。現在は「のぞみ」が最速ですが、その当時に最も速かった新幹線と同じ名前を持つこの快足馬といえば? pic.twitter.com/jdQF6C90sQ
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 9, 2026
貫一郎らが頷く。
「フランスのイスパーン賞か香港カップかなんだけど、動画を見直してみたら、ゴールの瞬間にガッツポーズをしているのは、香港カップのほうだったの」
2015/12/13 香港カップ
1着:11番 エイシンヒカリ(武豊・9人気)
2着:14番 ヌーヴォレコルト
正解はエイシンヒカリ。ひかり号といえば長らく新幹線のスピードを象徴する存在でしたが、エイシンヒカリもスピードを武器とした逃げ・先行のスタイルで2015年香港C、2016年イスパーン賞と海外のG1レースを2勝しました。 pic.twitter.com/neinHUbo23
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 10, 2026
※現在は解答もポスト済み
「わかる? 馬番と人気でさりげなく『119』を作ってるわ」
2015/12/13 香港カップ
1着:11番 エイシンヒカリ(武豊・9人気)
2着:14番 ヌーヴォレコルト
貫一郎らがおおという声を挙げた。イカ社長が続く。
「さあ、鞍上の武豊なんだが、彼のほかには岡部幸雄しか持っていない、ある記録を持っている。平地芝重賞の4連覇さ!」

「へえー!」
ケチャ子が感心したようにいった。
「意外と少ないのね?」
「だろ?」
イカ社長が自慢げに続ける。
「まあ、障害も含めると、石神深一とオジュウチョウサンが達成した5連覇っつうのもあるが、平地芝重賞なら岡部と武だけだ」
「金鯱賞が今年もクイーンズウォークなら、川田将雅は岡部幸雄と武豊に並ぶってことですね?」
「そういうことです」
大きく顎を引いたのはミスターだった。
「2着ヌーヴォレコルトの馬名意味は新記録。単独トップではなくタイ記録ですが、最多記録に並ぶのは間違いない。イスパーン賞ではなく香港カップなのは、川田将雅の金鯱賞4連覇が稀有な記録であることをいいたいのでしょう」
なるほどと頷く貫一郎らに、イカ社長が畳みかける。
「さあ、そのヌーヴォレコルトだがもうひとつ仕掛けがある。オーナーの原禮子・・・原禮子で4連覇といえば・・」
「オメガパフューム!!」
ケチャ子と貫一郎がほぼ同時に声を挙げた。
「そういうこった! うちらがさっきから岡部と武の記録を、平地重賞ではなく平地芝重賞といったのはそこだ。ダート重賞も含めると、騎手による同一重賞4連覇は複数あり、そのひとつがミルコ・デムーロがオメガパフュームとともに達成した、東京大賞典4連覇だ!」

「つまり・・」
貫一郎がいった。
「エイシンヒカリ登場は、画像に香港カップのレースを使うことで、武豊とヌーヴォレコルトを介し、川田将雅の同一重賞4連覇を示唆している・・」
「そうなりますね」
ミスターがいった。
「まとめてみましょう。動画配信開始日の3月14日、クイーンカップの画像からクイーンカップの勝利歴ありのクイーンズウォーク。同馬は3月14日生まれであり、ドリームコアと同じキズナ産駒である」
おはよーございます
— くろたん (@heizhaogon63368) March 8, 2026
小説の補足
(2/14) クイーンカップ
1着 ドリームコア 父キズナ
金鯱賞
クイーンズウォーク 父キズナ (3/14)
2024年 クイーンカップ1着
逆らう理由が見つからない!
画像タイム 1.19
ここを考えたい https://t.co/85aRiNx609
みんながうんうんと頷く。
「レース画像の右上の1分19秒、ペプチドナイルの画像の『119』、エイシンヒカリの香港カップの『119』、これらは同時多発テロがあった2001年、愛子内親王が生まれた年を示唆し、それを強調するのが皆藤愛子来場」
みんなが頷く。
「ペプチドナイルからはダブルハートボンドが導かれ、馬の連覇、騎手の3連覇から昨年覇者クイーンズウォークが示唆される」
みんながさらにうんうんと頷く。
「そして、エイシンヒカリの香港カップからは、同一重賞4連覇が示唆されるから、クイーンズウォークが浮上する」
みんなが満足げに頷いて、カフェ・ド・イーグルの金鯱賞絶対本命馬はクイーンズウォークとなった。
カフェ・ド・イーグル
金鯱賞 絶対本命馬
クイーンズウォーク
■ ご馳走ファンファーレ
2026年3月12日(木)午後7時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
バータイムのカフェ・ド・イーグル。今日の話題は、「ご馳走ファンファーレ」の次なる登場人物の予想だった。ケチャ子がいった。
「南井スズカに小島サクラ。そして河内ハナ。今週から中京開催が始まるから、第4の女性がそろそろ出てくると思うの」
「共通点は・・」
ケチャ子の右隣の貫一郎がいった。
「南井克巳、小島太、河内洋。いずれも騎手だけでなく調教師も経験していることと、そこそこGⅠを勝っていて、かつ玄人受けするいぶし銀的な雰囲気という感じでしょうか?」
みんながなるほどと頷いた。そういう流れなら、次は誰だろうと複数名挙がったが、みんなが納得できる人物は出てこなかった。
「ミホ・・」
さっきから難しい顔をしていたイカ社長がいった。
「柴田ミホっつうのはどうだい?」
「なるほど、その手がありましたね! 柴田政人にミホシンザン!」
ミスターの言葉に、イカ社長が大きく顎を引き、聖子ママら残り3名もなるほどと唸った。
ミホは女性名でありながら、柴田と組み合わせることで容易にミホシンザンを連想させる。
「じゅーーーん! じゅーーーん!」
その時、そういいながら入ってくる男がいた。向かいの町中華、中華雑技団のくろたんだった。
■ くろたんカムバック
無精ひげを生やした顔は浅黒く、頭にニット帽、土木作業員のような薄汚れたジャンパーに、首にはタオルといういでたちだ。
黒板五郎ならぬ、くろたん五郎ということなのだろう。
「さあ、こちらへどうぞ」
聖子ママが、くろたんの手を取ってイカ社長の右隣へ座らせ、おしぼりで手を拭いてあげる。
すかさずミスターが、温かい豚汁とおにぎり2個が乗ったお盆を目の前に差し出した。
「遠慮はいりません。どうぞ温かいうちに食べてください。ここではみんなが家族です」
涙を流しながら胸の前で十字を切ったくろたんは、深々と頭を下げてから割りばしを口と手で割り、豚汁をすすった。
「ほう……出汁の効いた温かいスープが、五臓六腑に染み渡るようです。ここ2、3日、ろくにご飯を食べてなくて……って誰が教会の炊き出しにやってきたホームレスじゃい!」
聖子ママは雨でずぶ濡れの野良犬を見るような目でくろたんを見てから、ゆっくりと首を左右に振った。そして、くろたんの手に封筒を握らせる。
くろたんが封筒を開けると、中には泥にまみれた一万円札が数枚入っていた。
「お父さん……って誰が北の国からじゃい!」
「あら? 北の国からじゃなかったの? じゅーん、じゅーんって?」
そうだったとくろたんは頭をかいた。ボケの波状攻撃に頭がバグったらしい。
「うおっほん!!」
くろたんはわざとらしく咳払いをして、店内の冷ややかな視線を黙らせてからいった。
「ペプチドナイルとエイシンヒカリから、川田将雅の4連覇へと結びつけたみなさんの見解、なかなかよかったとは思いますよ……」
「ただ?」
その続きがあるのだろうという貫一郎の問いに、くろたんはニヤリと笑っていった。
「そう。ただ、もったいないと思いましてね…」
「もったいないとは?」
今度はケチャ子が眉根を寄せた。
「みなさんの検討会は、結局のところ、本命クイーンズウォークを強調しただけに過ぎない。よろしいですか? 野球に場外ホームランは2点というルールがありますか?」
みんなが首を振る。
「ありませんよね? フェンスギリギリだろうが、場外ホームランだろうが、1点は1点です。より遠くへ飛ばしたいという意欲があるなら、別のところに労力をさくべきです」
「つまりは、第二、第三の馬をみつけるべきだと?」
ミスターの問いに、くろたんが大きく顎を引く。
「するってえと、くろたんにはもう第二の馬、つまりはクイーンズウォークの相手筆頭馬がみえているっつうこったな?」
頷くかわりにくろたんは、スマホの画面をイカ社長に見せた。
くろたんが最近ポストした、グリーンチャンネルのライブ配信開始を知らせるトップ画像と、ペプチドナイル登録抹消の画像を合成したものだ。
2つの「119」
— くろたん (@heizhaogon63368) March 10, 2026
3日間も費やし
やっと答えを見つけました
間違いなく、金鯱賞に出走する馬を教えています。
時間を費やしたので
簡単には書きません。
馬だけ挙げときます
ジューンテイク 武豊 pic.twitter.com/YtV0eNxVyc
「ふたつの画像が強調する119。盆暗頭のみなさんには、最近あった119がまるで見えていなかったようですね」
「最近あった119?」
聖子ママの問いに、くろたんが頷く。
「前走、ジューンテイクが勝った京都記念ですよ。開催回数が第119だったのです!」

店内がおおという声に包まれた。ミスターがいった。
「あの京都記念がそうでしたか! これはうっかりしてました」
「ジューンテイクに今回乗るのは武豊。彼もまた、119という数字には縁があります。第119回 天皇賞(春)。ハロースペシャルタイムズにはぴったりの馬……」
「スペシャルウィークね!」
ケチャ子の言葉にくろたんが頷く。

「ちなみに、京都記念でジューンテイクの2着だったのがエリキング。川田将雅、中内田充正、そして一番人気」
「それってクイーンズウォークとまんま一緒じゃないですか?」
貫一郎の言葉にくろたんが顎を引く。
「そういうことです。今回、クイーンズウォークは一番人気でしょうからね。つまりは、119が京都記念を示唆で間違っていなければ、ジューンテイクとクイーンズウォークの1点サイン発動の可能性が極めて高いということです!」
【第119回】京都記念
1着: (ジューンテイク)
2着:エリキング (川田・中内田・1番人気)
ジューンテイク→ジューンテイク
エリキング →クイーンズウォーク(川田・中内田・1番人気)
みんなが再度、おおという声をあげた。
「もうお腹いっぱいでしょうが、これも紹介しておきましょう。残る第119回の重賞目黒記念。オペラシチーで勝ったのが佐藤哲三。言わずもがな、タップダンスシチーで金鯱賞を三連覇した騎手。連覇のかかるクイーンズウォークや、川田&中内田コンビには追い風でしょう」

みんながなるほどと頷いた。
「さらに、競走馬登録抹消の発表があったペプチドナイルからもうひとつあげると、藤岡佑介と武英智のコンビ。これは、京都記念が最後の重賞制覇だった藤岡佑介につながりますね。ジューンテイクもまた、彼と武英智のコンビですから」
みんながなるほどと頷くのを満足そうに見届けたくろたんは、豚汁を飲み干すと、両手におにぎりをひとつずつ持ち、店を出ていった。
「非の打ち所がない見解だったな・・」
イカ社長が絞り出すようにいい、みんなが頷いた。ミスターがいった。
「我々は、第3の馬探しをがんばることとしましょう!」
みんながうんうんと力強く頷いた。
くろたん 京都記念1点サイン
クイーンズウォーク
ジューンテイク
■ モーニングパフェ
2026年3月13日(金)午前7時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
早起村の朝は早い。カフェタイムのカフェ・ド・イーグルには、すでにイカ社長の姿があった。店側は今日はミスターが朝当番で、聖子ママは少し遅れて入店することになっていた。
いつもなら、モーニングのAセットかBセットをすぐに頼むイカ社長が、今朝はなかなか注文してこない。
「どうなさいましたか? とりあえずコーヒーだけお入れしましょうか?」
「うん・・・そうだな。なんだか今朝はパンとか卵っつう気分じゃねえんだ」
かしこまりましたと、ミスターがコーヒーの準備に取り掛かってすぐに、ケチャ子と貫一郎がやってきた。ほぼ毎朝来るイカ社長と違い、ふたりが朝から揃ってやってくるのは珍しい部類に入る。
「ミスター、昨日のフルーツ残ってる? 残ってるならフルーツパフェをお願いしたいんだけど」
言葉はお伺いを立てるものであったが、ケチャ子の目には、残ってないとは言わせないという凄みがあった。隣の貫一郎も舌なめずりをしている。
「そういうかなと思って、ちゃんと残しておきましたよ。ちょうど三人前ね」
ミスターがそういって視線をイカ社長のほうに移すと、てへへバレたかと頭を掻いている姿があった。モーニングを頼まなかったのは、フルーツパフェを食べたかったかららしい。
昨夜、くろたんが帰ったあと、テーブル席の客がフルーツの盛り合わせを注文した。急遽近くの青果店からフルーツを取り寄せ、久しぶりにミスターが腕を振るったというわけだ。
すでに締めのご飯まで食べ終わっていたイカ社長、ケチャ子、貫一郎の3名は、後ろ髪を引かれる思いで店を後にしたのだった。
■ プレミアム
「うーーん! この甘酸っぱさと生クリームの絶妙な絡み具合ったら!」
イチゴを咀嚼しながら、ケチャ子が感嘆の声を挙げた。貫一郎とイカ社長は、黙々とパフェのタワーの解体工事にいそしんでいる。ケチャ子がいった。
「今朝、どうしてもこれを食べたくなった理由が、『ご馳走ファンファーレ』なのよ」
ほぼ食べ終わった貫一郎が、頷いて続ける。
「ちゃんと"4"という数字が出てきましたよ。川田将雅、中内田充正の金鯱賞4連覇。あるかもしれません」

「それな! 俺も見たぜ!」
イカ社長がパフェスプーンで貫一郎のほうを指していった。
「おまけに商品名にプレミアムとついてたよなあ。川田将雅のダノンプレミアムのことだろ?」
ケチャ子と貫一郎が同時に頷くのを見て、パソコンで「ご馳走ファンファーレ」の動画を確認していたミスターがいった。
「なるほどなるほど。川田将雅といえば誕生日が10月15日。ジューンテイクの武豊は3月15日ですから、ともに日のほうが"イチゴ"ということになりますね」
イカ社長らがおおという声を挙げた。
「そして、ダノンプレミアムの一番のレースといえば、唯一のGⅠ勝利朝日杯フューチュリティステークスですが、枠連が"イチゴ"ですよ」
2017 朝日杯FS
1着:1-01 ダノンプレミアム(川田将雅・中内田充正)
2着:5-10 ステルヴィオ
※ 2019 金鯱賞 ダノンプレミアム1着
イカ社長らがなるほどと頷いた。
■ 盛盛いちごタワー
「さらにです」
ミスターが続ける。
「今回の動画、小島サクラが鰻を食べたときと同じ衣装」

冒頭で"3連単が当たった"といってますから、同じ日、中山競馬場からの帰りという設定です」


「あの日の中山メインって・・」
「中山記念ですね」
ミスターが貫一郎の問いに答える。
「しかし重要なのは、裏メインのチューリップ賞でしょう。なぜなら、フルーツパフェのことをテロップで"盛盛いちごタワー"と表現しているからです」

「チューリップ賞でタワーといえば・・・」
「エリザベスタワー!!」
3人がほぼ同時に声を挙げた。イカ社長がいった。
「おお! あれって武豊との同着じゃなかったかい?」
「おっしゃる通りです、社長さん。武豊はメイケイエール・・・そして、枠連は・・」
「1-5だ!!」
2021 チューリップ賞
1着:1-01 メイケイエール(武豊・武英智)
1着:5-05 エリザベスタワー(川田将雅)※1着同着
金鯱賞
クイーンズウォーク(川田将雅)
ジューンテイク(武豊・武英智)
枠の1-5示唆なのか、それとも、クイーンズウォークとジューンテイクの1点サインなのか。枠順は今日確定する。
■ 皆藤愛子
2026年3月13日(金)午後8時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
バータイムのカフェ・ド・イーグル。壁時計の針が午後8時半を指したと同時に、その男はやってきた。向かいの町中華、中華雑技団のくろたんだった。
バニーガールのコスチュームで、顔にはバッチリとメイクをほどこしている。
「シャバダバ、シャバダバー♪ シャバダバ、シャバダバー♪ …」
そう歌いながら両足を交互に挙げているのは、おそらくラインダンスのつもりなのだろう。
しかし、日ごろの運動不足がたたり、足は膝の高さまで挙がるのがやっとだった。ハイレグの鼠径部からは玉袋が何度も顔を出し、テーブル席にいた女性客からは悲鳴があがった。
イカ社長の右隣に腰をおろし、ぜえぜえと呼吸を整えているくろたんに、ミスターは響のロックではなく、まずは水を一杯差し出した。
「もしかしたらですが、11PMのオープニングでしょうか?」
「そ…そ、それ以外に、な…なにがあるんじゃい」
くろたんはそういって、水を一気に飲み干した。
「我らが1点勝負の2頭、ジューンテイクが2枠2番、クイーンズウォークが7枠12番という、願ってもない枠に入りました」
「願ってもない枠?」
貫一郎の問いに、くろたんが頷く。
「金鯱賞のプレゼンター、皆藤愛子といえばどの番組を思い出しますか?」
「ええと、競馬番組のBSイレブン競馬中継ね!」
ケチャ子の言葉にくろたんが大きく顎を引く。

「なるほど、それで11PMのオープニングだったわけだ」
イカ社長が得心したように腕を組んで何度も首を上下させた。くろたんがいった。
「直近のBSイレブン賞、出目を見てください」
2025/5/18(日)東京12R
1着:(7)-14 サンライズパスカル
2着:(2)-03 ドンレパルス
同日東京メイン
第20回 ヴィクトリアマイル
1着:8-17 アスコリピチェーノ
2着:8-16 (クイーンズウォーク)

2026 金鯱賞
(2)-02 ジューンテイク
(7)-12 (クイーンズウォーク)
みんながおおという声を挙げた。くろたんが満足げに頷いていった。
「さまざま仕掛けがあった今年の金鯱賞ですが、ジューンテイクとクイーンズウォークでズバリなら、皆藤愛子からも1点サインがあったということになりますね」
くろたんはそういうと、ドアのほうへと歩いていった。ドアノブに手を掛けたところで、くるりと踵を返す。
「そうそう。今夜の12時、JRA-VANからダメ押しのポストがあるかもしれませんよ」
くろたんが店を出ていった。
時系列的には未来のこととなるが、その日の深夜12時ちょうど、JRA-VANがポストしたのはブエナビスタであった。
【2011】/11/27 ※2011については後述
第31回 ジャパンカップ
1-2 ブエナビスタ
(牝5・3/14生まれ・サンデーR)
金鯱賞
クイーンズウォーク
(牝5・3/14生まれ・サンデーR)
ブエナビスタ GⅡ 1勝
2010年 第103回 京都記念
ジューンテイク
2026 第119回 京都記念1着
ジャパンカップ
— くろたん (@heizhaogon63368) March 13, 2026
1−2 ブエナビスタ 牝5 3/14・サンデーR
クイーンズウォーク 牝5 3/14・サンデーR
ブエナビスタ G2 1勝 京都記念
ジューンテイク 京都記念1着 https://t.co/UcAMdHIGUv
#ブエナビスタ が3月14日に誕生日を迎えました。現役時代にデビューから19戦連続1番人気、G1レース6勝など数々の活躍を上げ、JRA賞は2010年の年度代表馬をはじめ2歳から4年連続で受賞と太く長く活躍。この調子で長生きしてほしいですね。 pic.twitter.com/kcIyOm5xzR
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) March 13, 2026
■ 119と15
「皆藤愛子からの枠連2-7・・・これはわかったんだけど・・・」
くろたんが帰ったあと、ケチャ子がポツリといった。
「馬連の2-12ってなんかピンと来ないのよね・・」
2026 金鯱賞
2-02 ジューンテイク
7-12 クイーンズウォーク
「わかるそれ!」
聖子ママが同意した。
「1点サインっぽい綺麗なサインが多いだけに、この2-12という数字にもなにかをもとめちゃうのよね・・」
貫一郎とミスターも同じ思いだったようで、うんうんと頷いている。しかし、イカ社長だけはニヤリと不敵な笑みを浮かべている。
「俺は気付いたぜ」
みんながイカ社長に注目する。
「今週、何度も出てきた"119"。そして、今朝パフェを食べながら話し合った、"イチゴ"の強調。"イチゴ"、すなわち数字の15は、東日本大震災から15年を示唆しているにちげえねえぜ」
「東日本大震災から15年・・・ですか? 確かに区切りの数字ではありますが・・・でも2番12番とのつながりがわかりません」
貫一郎の言葉に、イカ社長が答えた。
「いいかい? 東日本大震災では津波の被害も大きかったが、ガスボンベに引火するなどして火災も多く発生しただろ?」
みんながうんうんと頷く。
「火災があればうちらはどこに電話を掛ける?」
「そうか! 119だ!」
ミスターが珍しく大きな声を挙げ、ケチャ子らも大きく頷いた。イカ社長がいった。
「消防団のことを昔は何と呼んでた? い組、ろ組、は組・・・」
「なるほどです! 火消しですね?」
今度、大きな声を挙げたのは貫一郎だった。
「火消し、すなわち野球の抑え!」
イカ社長が大きく顎を引き、ミスターがまずおおという声を挙げ、続いてケチャ子と聖子ママにも意味が伝わったようだった。ケチャ子がいった。
「ジューンテイクとクイーンズウォーク、つまり馬連の2-12なら、に、じゅうにで22。火消しの大魔神こと佐々木主浩ってことね?」

「そういうこった!」
イカ社長が破顔した。
「今週末からWBCの決勝トーナメントだ。マリナーズでも火消しとして活躍した大魔神佐々木。その背番号を使うことはさほど強引じゃねえだろ?」
みんながなるほどと頷く。
「今回、我らが大谷翔平はマウンドには立たねえが、前回の2023年、決勝戦で最後にマウンドにあがったのが大谷翔平だったな」

みんながなるほどと頷いた。イカ社長が、再び厳しい表情に戻り、スマホをみながらいった。
「このシナリオに気づいてから、あらためて東日本大震災について調べてみたんだ。あの大震災で、活動中に亡くなった消防団員は254名にもなる。行方不明者も含めてだがな・・・」
店内が静まり返った。
「県別の内訳では、岩手県が119名と最も多い・・・岩手から出てきた世界のヒーロー大谷翔平・・・彼が最後に火消しを務めた、2023年のWBCだったっつうわけだ」
みんなが黙って何度も頷いた。
その東日本大震災から、区切りの15年という今年。東日本大震災発生日があった今週、JRAは何度も「119」という数字を露出させ、「ご馳走ファンファーレ」では「15」という数字も出してきた。
数字「119」は消防隊、消防団であり、馬連2-12ならば「に・じゅうに」からの「22」となり、世界の火消し役、大魔神佐々木につながるというわけである。
彼もまた、東日本大震災で大きな被害があった、東北は宮城県出身の元メジャーリーガである。
2026 金鯱賞
※東日本大震災から15年
2-02 ジューンテイク
7-12 クイーンズウォーク
2-12 → 2・12(に・じゅうに)
→ 22=大魔神佐々木(火消し=119)
「15」と「119」と「2・12(22)」
※119=東日本大震災で殉職した岩手県の消防団員の人数

■ 8時半の男
「さあ、俺の話にはまだ続きがあるぜ!」
イカ社長が、暗くなった雰囲気を壊すよう、明るくいった。
「プロ野球における、火消し役の草分け的存在といえば、ミスターは誰を思い出す?」
大きく頷いてから、ミスターがいった。
「巨人軍のリリーフ、8時半の男、宮田征典(みやた ゆきのり)ですね?」

「そういうこった。ならば、金鯱賞の第3の馬はこれしかないだろ?」
金鯱賞
1-01 ドゥラドーレス(宮田敬介)
貫一郎、ケチャ子、聖子ママがおおという声を挙げ、カフェ・ド・イーグルの金鯱賞3連単1点勝負が決まった。
カフェ・ド・イーグル
金鯱賞 3連単1点勝負
◎12番 クイーンズウォーク
〇2番 ジューンテイク
▲1番 ドゥラドーレス
■ 編集後記
くろたん登場に、ちょっとした仕掛けをしてました。
~~~
2026年3月13日(金)午後8時半
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
バータイムのカフェ・ド・イーグル。壁時計の針が午後8時半を指したと同時に、その男はやってきた。向かいの町中華、中華雑技団のくろたんだった。
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3連単1点勝負。伝説を作れるか?
■ 阪神スプリングジャンプ
・阪神スプリングジャンプ
◎3番 ヘザルフェン
〇10番 ネビーイーム
▲2番 エコロデュエル
△9番 ディナースタ
実績はエコロデュエル断然ですが、なぜか阪神の障害コースでは勝ちがない。目標は中山グランドジャンプでしょうから、ここは3番ヘザルフェンで攻めたい。
報知杯弥生賞ディープ記念
3-03 [地]コスモギガンティア(矢野貴之)
中山牝馬S
2-(03) エセルフリーダ 1着
中山牝馬を教えたと思っているコスモギガンティア。
矢野貴之が今度は阪神スプリングJを教えないか?
報知杯弥生賞ディープ記念
3-03 [地]コスモギガンティア(矢野貴之)
阪神スプリングJ
(3-03)(外)(ヘ)ザ(ル)フェン(H.H.シェイク・ハムダン)
(ヘ)(ル)(シェイク)(矢野)
JRAと何度かコラボがある、「ポプテピピック」のキャラのひとり、ヘルシェイク矢野。

巨人(報知)から阪神へのパッシング。
阪神の元捕手、元監督の矢野燿大は、主な背番号が39。

阪神スプリングJ 障害3,900m
39番と3,900m。
H.H.シェイク・ハムダン氏は、アラブ首長国連邦。
揺れる中東情勢。時事ネタ的にもありそう。
・阪神スプリングジャンプ
◎3番 ヘザルフェン
〇10番 ネビーイーム
▲2番 エコロデュエル
△9番 ディナースタ
馬連・3連複・3連単1着固定:3-(2.9.10)
3点、3点、6点の計12点勝負
■ 中京9R 鶴舞特別
・中京9R 鶴舞(つるまい)特別
◎4番 スイートオレンジ
〇8番 ニュークレド
さほど注目されていないだろう、ツルマウカタチが教えると読みます。
3/15(日)
中山8R 【10頭】
4-04 (ツルマ)ウカタチ
※50音順 8番
中京9R 鶴舞(つるまい)特別【10頭】
(4-04) スイートオレンジ
8-(08) ニュークレド
同じ10頭立てというのがいい。
確定したゲート「4枠4番」と、50音順「8番」からの1点サイン。
頭数の割にオッズが割れていて、1点ずつならおいしい配当が望める。
馬連、ワイドの4-8を1点ずつ。
■ スプリングS
・スプリングS
◎8番 マイネルシンベリン
〇2番 アスクエジンバラ
▲12番 クレパスキュラー
1.2番人気が12番クレパスキュラー、2番アスクエジンバラ。
金鯱賞の大本線がやはり、12番のクイーンズウォークと2番ジューンテイクだけに、ここは穴狙いで8番のマイネルシンベリンを抜擢。
金鯱賞
4-05 (ディマイ)ザキッド
4-06 (マイ)ケル・(ディ)ー
裏メイン、金鯱賞の4枠が「ディマイ」同居。
スプリングS
(4)-07 ジーネキング
(4)-08 (マイ)ネルシンベリン
金鯱賞の4枠やその周辺じゃなければ、「マイ」同居はスプリングSの4枠示唆か?
もうひとつの裏メイン、米子城Sにも「マイ(米)」がある。
昨日、皐月賞当日のプレゼンターが三浦翔平であることが発表された。

スプリングSは皐月賞トライアルなので、先使いがあっていい。
三浦翔平(1988/6/3生まれ)
第20回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト
フォトジェニック賞
4-08 マイネルシンベリン
(母フォトジェニック)


「フォトジェニック」の一致に期待します。
〇2番 アスクエジンバラ
週初めに小説で書いた、「119」からの母父マンハッタンカフェ。
119→911(2001年アメリカ同時多発テロ)
→ 同年有馬記念 マンハッタンカフェ
2-02 アスクエジンバラ(母父マンハッタンカフェ)
隣が□地というのもプラス。
2001年以降、東京代替開催だった2011年を除くと、地方馬出走のスプリングSは地方馬の両隣が一頭は3着内(6回連続継続中)。
2020 スプリングS
6-06 [地]ガミラジャクソン
7-07 ガロアクリーク 1着(□地+1隣)
2018 スプリングS
4-05 エポカドーロ 2着(□地-1隣)
5-06 [地]ハッピーグリン
2011 スプリングS(東京代替)
※地方馬1頭出走も両隣不発
2007 スプリングS
8-10 [地]フリオーソ
8-11 マイネルシーガル 2着(□地+1隣)
2004 スプリングS
4-07 ダイワメジャー 3着(□地-1隣)
4-08 [地]ドラゴンキャプテン
2002 スプリングS
1-02 [地]メモリーブロンコ
2-03 アグネスソニック 3着(□地+1隣)
2001 スプリングS
2-03 アグネスゴールド 1着(□地-1隣)
2-04 [地]フジノテンビー
1999 スプリングS
※地方馬2頭出走も両隣4頭不発
~~~
2026 スプリングS
8-16 サウンドムーヴ(□地-1隣)
1-01 [地]ロードレイジング
1-02 アスクエジンバラ(□地+1隣)
今年も継続なら、2番アスクエジンバラか16番サウンドムーヴ。
▲12番クレパスキュラー
ルメール騎乗の2戦2勝馬。かなり気性が激しいそうですが、さすがに無印にはできない。
・スプリングS
◎8番 マイネルシンベリン
〇2番 アスクエジンバラ
▲12番 クレパスキュラー
8番の単複と2番、12番への馬連ワイド。
■ 米子城S
・米子城S
◎13番 グランテスト
△2枠、4枠、5枠
昨年、米子Sがしらさぎステークスへと改称されたことに伴う新設レース。
2024 米子S(L)
※最後の米子S
トゥードジボン(四位洋文)
2025 米子城S(L)
※新設
カルチャーデイ(四位洋文)
新設年の昨年は、最後の米子Sを勝った四位洋文厩舎のカルチャーデイが勝ち、米子→米子城へのバトンタッチ完了。
米子城S(L)
6-12 タマモブラックタイ(2023ファルコンS1着)
7-13 グランテスト(2024ライスシャワーC1着)
7-14 プルパレイ(2022ファルコンS1着)
↓ ↓ ↓
6-12 鳥タイトル重賞1着
7-13 米タイトルレース1着
7-14 鳥タイトル重賞1着
米子(米タイトル)→しらさぎ(鳥タイトル)
強引かもしれませんが、米子SからしらさぎSを表現したような12、13、14番の並び。
オッズ的にも狙いやすいグランテストを買ってみます。
△とした2.4.5枠。
4枠と5枠は、昨年の米子城Sの2着ロードフォアエースが、北九州短距離S2着からの臨戦だったことから。
4-08 アスクワンタイム(前走:北九州短距離S2着)
5-09 ジョーメッドヴィン(前走:北九州短距離S1着)
2枠は、昨年の第1回しらさぎS、優勝馬の枠から。
2025 第1回 しらさぎS
2-02 キープカルム
◎13番 グランテスト
△2枠、4枠、5枠
グランテストの単複と、2.4.5枠の6頭への馬連・ワイド6点。
トップ画像引用:JRAホームページ
