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マッチングアプリ、退会しました。やっちまった。

やっちまった。

退会してしまった。

せっかく何人もの人とやり取りしていたのに。

未来の夫候補(仮)たちをごっそり置いて、私は静かに「退会する」を押した。

なぜなのか。

自分でもよく分からない。

いや、分かる。

怖くなったのだ。

奇跡の一枚問題

プロフィール写真。

悩みに悩んで選んだ一枚。

実物より、ちょっとだけ可愛く撮れている。

いや、ちょっとじゃないかもしれない。

奇跡である。

光。

角度。

表情。

その日だけ神が微笑んでくれた。

人生で数回しか訪れない、奇跡の一枚だった。

そして、その写真を載せてから。

明らかに、自分のタイプの人からいいねが来るようになった。

え、人生始まった?

私、モテ期来た?

と思った。

でも、人生そんなに甘くなかった。


「会いませんか?」の破壊力


メッセージを続けていると、当然その時が来る。

「今度、お会いしませんか?」

来た。

ついに来た。

本来なら喜ぶべきイベント。

しかし、私の脳内では警報が鳴り響く。

ピーーーーーーー!!

緊急事態発生!!

写真詐欺、現場に向かいます!!

いや、加工はしていない。

本当にしていない。

肌を少し整えたくらい。

現代女性のたしなみレベルである。

でも。

怖い。

めちゃくちゃ怖い。

実際に会って、

「……写真と違いますよね?」

って思われたらどうしよう。

幻滅されたらどうしよう。

その一瞬で、私のメンタルはたぶん粉々になる。


傷付くくらいなら、逃げたい


相手にガッカリされるくらいなら。

先に私が逃げよう。

そんな思考になってしまった。

いやいや待て。

せっかくマッチングしたのに。

せっかく勇気を出して始めたのに。

ここで辞めるのか?

でも怖い。

いや、でももったいない。

怖い。

でも…。

怖い。

最終的に、怖さが勝った。

そして私は退会ボタンを押した。

文明の利器に負けた瞬間である。


みんなどこまで盛ってるの?


プロフィール写真問題。

これ、永遠のテーマでは?

多少はみんな盛る。

いや、絶対盛る。

証明写真そのまま載せている猛者の方が少ないと思う。

でも。

どこまでがセーフなのか。

ここに正解はない。

世の婚活戦士たちは、

「会えば大体写真と違うし、お互い様だよ〜」

と言う。

そうらしい。

頭では分かる。

でも、心が追いつかない。

内向的でネガティブな私には、難易度が高すぎる。

怖いんです。

本当に。

でも、だからといって。

ありのままの自分を載せる勇気もない。

なんなんだ、この矛盾した生き物は。


辞めない方が良かったのかな


今になって思う。

辞めない方が良かったのかな、と。

少なくとも。

誰かに

「写真と全然違うじゃないですか!」

と言われたわけでもない。

何も起きていない。

全部、私の想像の中の出来事である。

未来の私が勝手に傷付いて、現在の私が退会した。

時空を超えた自爆である。

そしてマッチングしてメッセージのやり取りをして下さっていた殿方。

急に消えて本当にごめんなさい。

婚活って難しい。

結婚している人たち、本当にどうやったんですか。

説明書、まだ募集中です。

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