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インド麦茶著(2025)『インド人は悩まない』ダイヤモンド社

多くの悩んでいる人に

未だ悩み多き年頃なので、何処かインドの山奥で修行でもしたい心境になり、タイトルに憧れてKindle版をポチッとしてみました。昔、仕事の関係でインドに出張したことがあり、到着した飛行機のドアが空いた瞬間に、機内にインド独特の匂いが立ち込めてきた印象があり、何とも不思議な国の印象が強いです。

本書でも書かれている通り、インドは人間がうじゃうじゃいる地域という言葉は比喩でもなく事実と思う。本書の注意書きにもあるモディ首相がOne Nationを標語として押し出し、統合を強く謳わないと統一性が保てないほどの多様性を持つ国という。そして出生数は日本の30倍で残酷な生存競争の国でもある。毎年東京23区が2つ増える計算になるそうだ。人口過剰と人口爆発の国… そして日本でヒンディー語を学んだ人であっても容易にインドで働いている人は少ないらしい。

著者によると、他人への無配慮な人々が普通に生きていることや、極端な他責思考で、それでも自分は悪くないという思考らしい。また観察・分析思考を併せ持つらしい。それらを日本のお察し文化を交え考察している点はユニークである。さらにインドでは「怒られたら、その時考える」DO文化があるらしい。著者はそのDO文化は実践するなと諌めている。なんとも面白い。注意書きにある「ジュガール」という意味もインド理解につながる面白い用語である。

また、コラム調のハッタリと見掛け倒しの5つの技術というのが面白い。これはぜひ本を手にとって読んでみてほしい。合理的で効果的な外面の技術と言えるそうな。日本はどちらかと言えば内面を重視し、インドは外見を重視するという対比で説明している。

資本主義をとにかく他人を使うことと理解するなど、楽をするために下請けに出したり、その意味では徹底していると言えるのかも知れない。本書のなかでは家族を戦略資産として捉えるなど、なかなか普通の本では出てこない考えが沢山散りばめられていて、インドの特殊性をこれでもかと論じてくれる。そして「心の中にインド民を一人置いておく」という著者の言葉が読み進める中で理解できる。

わたしもインドの人は日本国内で2名ほど親しくしているけれど、なかなかに面白い。もうインドに行くことは無いかも知れないが、それなりに楽しい国であり、この本もそのユニークな内容に飽きること無く全て読んでしまった次第。

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