「今日、どこを見てプレーしてた?」― 育成プログラム、帰り道の会話 ―
トレーニングが終わったあとの車中、
いつも短い振り返りの時間を取っている。
こちらが答えを教えるのではなく、
質問をして、本人に話してもらう。
それも、コーチングの一環として。
この会話は、
育成プログラムのトレーニングセッション後、
そんな形で行った振り返りの一部だ。
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息子
今日はさ、最初からずっと真ん中やってたんだけど、
あえて真ん中に立つだけじゃなくて、
一回サイドに抜けて。
父
うん。
息子
そのまま、自分で空けたスペースに自分がまた入るか、
自分が空けたスペースに味方を入らせるか。
そこからワンツーしたり、展開したり。
父
へーー
息子
うん。
今日そういうパターンで、めちゃくちゃ点取れた。
8ゴールした。目標3ゴールを達成。
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息子
相手チーム、縦一本だったから
全然ダメで、ボロボロだった。
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息子
今日なんでさ、
俺がスペース空けた時に味方が入ってきてくれたかっていうと、
事前に言っといたんだよ。
父
誰に?
息子
理解できそうなチームメイトに。
父
ちゃんとやってくれたんだ?
息子
うん。
コミュニケーション取れてた。
息子
今日、声も出したし。
父
どれくらい?
息子
目標10だったけど、
15回は声出した。
キーパーも含めて、ほぼ全員と。
父
ワンツーとかも?
息子
それも含めたら17回くらい。
父
すごいじゃん。
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父
で、ボール受ける前の首振りは?
息子
結構意識してやってた。自己評価4
父
いいじゃん。でもなんで5じゃなかったの?
息子
うーん。。右サイドバックやってた癖で、
左側しか見てなかったことが何回かあった。
父
いや、それな。
右サイドバックの癖じゃない。
息子
え。
父
前からの悪い癖。
ボールのある方しか見てない。
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父
ボールがピッチの左側にあるとさ、
すごい寄って行くじゃん。
息子
うん……
父
百歩譲ってそれはいいとして、
その逆の右サイド、
味方右ウィンガーとか見てない。
息子
……
父
だからさ、
逆サイドに展開する位置取りにならない。
息子
確かに……
父
でも今日、自分で気付いたの凄いじゃん。
いつ気付くかなって、
ここ何ヶ月ずっと思ってたから。
息子
うん。
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(このあと、逆サイドの話で、
つい例を重ねて話しすぎてしまった。
気づけば、質問ではなく説明になっていた。)
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問いを投げて待つ。
それが一番難しくて、
一番大事なのかもしれない。
