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【自由詩】 また『プシュ!』っと #欲しかった手紙

しばらく会っていませんが、元気にしていますか。
僕は、退職してからもうずいぶんになります。
今はアルバイトをしながら、ときどき一人旅を続けています。
(奥さんは今でも許してくれています。感謝しないといけませんね。)

ふと、君の顔が思い浮かんで――思い立って筆を取りました。

君がまだ新米で、まっすぐすぎて、ちょっと悩んでいたころ。
僕は、そんな君の姿がどこか自分の若い日に重なって、
勝手に目を離せずにいました。
状況は違えど、「あぁ、わかるな」と思えることが多くてね。
一緒のグループで働くよういてからは、なおさら近くに感じていました。

あのころ、助けられている気持ちでいたと思うけど、
本当は僕自身が、君の奮闘ぶりに励まされていました。

君のまっすぐさは、誰かの言葉や時代の流れに流されるものではなく、
ちゃんと「君自身」の足で立っているものでした。
危うさも確かにあったけれど、それ以上に芯の強さがあった。
だからこそ期待していたし、応援したかったし、救われてもいたんですよ。

あれからもう何年たったかな。
きっと、いろんなことがあったでしょう。
悩んだ日も、くたびれた夜も、それでも君は、
自分の信じる場所に立ちつづけてきたのではないかと、勝手ながら思っています。

「納得するようにやってみたい」――
そう思って行動する君なら、
きっと今では誰かの手を取り、そっと背中を押せる人になっていることでしょう。

季節がいくつ巡っても、君のまっすぐな眼差しは、きっと色あせない。

「つながりはなくならないよ」と送別の会で言ったけれど、
今だからこそ、改めて伝えたいと思っています。

いつかまた、ゆっくり話せたら嬉しいですね。
ホルモンをつつきながら、「プシュッ」と一杯やりましょう。
うち、いつでも空いてます。
気が向いたらふらっと遊びに来てください。

                  ―― 二回り年上の先輩より


下の企画に参加しています。
書きながら他の人からの手紙もほしくなってしまいました 笑

#欲しかった手紙

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