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倒産事例|第三話 なぜ企業は倒産するのか ~損切りできない企業は、必ず破綻する~

問題は見えていた。
それでも動かなかったことが致命傷になる。


企業はなぜ「間違いに気づいているのに」止まれないのか?


崩壊は突然始まらない。

前兆がありながら、
止められなかった結果崩壊に至ったのだ。


事例① スカイマーク

スカイマーク株式会社(航空会社)

低価格戦略で成長。
しかし

・大型機A380の導入決定
・過大投資
・需要とのミスマッチ

戦略は次第に歪んでいく。

結果、資金繰りが悪化し、
2015年に民事再生法を申請。


事例② 山一證券

山一證券株式会社(証券会社)

四大証券の一角として成長。
しかし

・巨額損失の先送り
・簿外債務の隠蔽
・組織ぐるみの問題放置

問題は長年放置され続けた。
結果、1997年に自主廃業。


ここで読者の方に質問します。

質問①

この2社に共通する
「崩壊の本質」はどれでしょうか?

A. 投資判断の失敗
B. 経営陣の能力不足
C. 問題の先送りと停止不能
D. 市場環境の変化


答え

「C」です。

どちらも
「おかしい」と気づいていました。

しかし
見て見ぬふりをした。
止められなかった。

これが本質です。


補足:

Aを選んだ方
→ きっかけではあるが本質ではありません。

Bを選んだ方
→ 個人ではなく構造の問題です。

Dを選んだ方
→ 環境は引き金にすぎません。

本質は
「止められなかったこと」です。


崩壊の構造

この2社に共通するのは

「引き返せない状態」

である。

・損切りできない
・意思決定を止められない

これが崩壊を加速させた。


孫子の言葉

 勝兵先勝而後求戰
 勝てる状態を作ってから戦う

彼らは

負けが見えている状態でも
戦い続けた。

だから敗れた。


再度、読者の方に質問します。

質問②

この2社を最も的確に表す
孫子の言葉はどれでしょうか?

A. 知彼知己,百戰不殆
B. 勝兵先勝而後求戰
C. 兵無常勢,水無常形
D. 兵貴拙速


答え

「B」勝兵先勝而後求戰

本来は

・撤退判断
・損切り

が必要だった。
しかしそれができなかった。
これが崩壊の原因である。


最後に

企業は失敗で滅ぶのではない。

「止められない失敗」で滅ぶのだ。

引き返せるかどうか。
それが生死を分ける。


次回予告

次回はシリーズ総括。

倒産事例|第四話 なぜ企業は倒産するのか
~企業が滅びる3つの共通構造~(総括回)

孫子の兵法シリーズ目次

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