三十六計|特別回第8話 混乱の裏で動いていた構造【解答】
前回の事例に共通していたのは、
「混乱の中心にいる側」が、
結果を握っているわけではない
という点である。
【事例①の構造】
制度変更で業界全体が混乱したケース。
ここで起きていたのは、
・周囲が守りに入る
・判断が止まる
・資源が空く
その間に、
・人材を確保する
・顧客を押さえる
・投資を進める
つまり、
第20話「混水摸魚」
の構造である。
周囲が混乱している間に、
空いた資源を取っている。
結果として、
混乱が終わった時には、
差が広がっていた。
【事例②の構造】
社内対立の構図が、突然消えたケース。
ここで起きていたのは、
・人を責めていない
・逃げ道を塞いでいる
・仕組みを入れ替えている
つまり、
第22話「関門捉賊」
第25話「偷梁換柱」
の要素が重なっている。
・責任回避の通路を塞ぎ
・承認経路を変え
・評価軸を変える
その結果、
争う構造そのものが消えた。
人を変えたのではない。
構造を変えたのだ。
【事例③の構造】
後発企業が、
警戒されず市場へ広がったケース。
ここで起きていたのは、
・正面から入らない
・他者の信用を借りる
・静かに実体を移す
つまり、
第24話「仮道伐虢」
第21話「金蝉脱殻」
に近い構造である。
・既存の販路を借り
・表面は変えず
・裏で主導権を移す
気づいた時には、
市場での立場が入れ替わっていた。
【重要な視点】
これらは単独では機能していない。
・混乱を使い
・出口を押さえ
・構造を変え
・別ルートを使う
複数の型が重なり、
結果として現れている。
そしてもう一つ。
これは特別な局面だけではない。
・企業競争
・組織変革
・市場再編
・個人の転機
あらゆる場面で起きている。
【核心メッセージ】
人は、
騒いでいる場所
目立つ対立
大きな変化
に目を向ける。
しかし実際に結果を作るのは、
・混乱の外で動いた者
・通路を押さえた者
・静かに中身を変えた者
である。
【まとめ】
混乱が大きい局面ほど、
勝負は表では決まらない。
むしろ、
空いた場所
見えない通路
静かに変わった構造
そこで、
すでに結果が決まっていることがある。
見えている混乱が、
本当の戦場とは限らない
ということだ。
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