島津製作所創業記念資料館
この前、京都の島津製作所創業記念資料館を訪れてみた。昨年知った博物館で、ずっと気になっていた施設であるが、面白いものがずらりと並ぶ施設である。京都で仏具を製造していた島津源蔵は、近くにあった舎密局に頻繫に行って科学への知識を深め、教育政策の影響で、教育用の理化学器械を製造するようになった。
西洋からの技術に頼らないで日本独自の技術を確立するという使命を持ち、島津源蔵は、苦境を乗り越えた。
SHIMADZUのブランドといえば、学校の理科室の机などの備品にそのロゴが入っていることで知ったのだが、SHIMADZUの製品は、教育現場を越えてすごいところで活躍しているのだ。

この旋盤は、ペダルを踏んで動かすタイプである。ワグネル博士がウィーンでの万国博覧会から帰国するときに持ち帰って京都に残したものである。
この旋盤の動作原理には疑問を抱いた。ペダルを踏んだらどう動くのか、よく観察してみたけどわからなかった。

創業2年目に参加した内国勧業博覧会での褒状も展示されている。

初代源蔵の肖像画。


アメリカから購入した電気自動車に、島津製作所製のバッテリーを搭載した電気自動車「デトロイト号」の模型。二代目源蔵が愛用した自動車である。



GS蓄電池。

ステンドグラス。「日本」という文字を図案化しているみたい。


ウイムシャースト感応起電機という装置。これも島津製作所が誇る歴史に名を刻んだものである。


島津製作所といえば、X線装置でも有名である。医療用X線装置も発明した。

レントゲンに関する文献も展示されている。

教育用X線装置。

化学などで使用するようなガラス器具のほか、光学に関する実験器具も。








この記念館は、科学館にもなっていて、物体の運動や光学法則など、物理学の現象を理解するのに役立つ装置がいくつもある。これを体験してみることもできる。






はねかえるボールとそうでないボール。実験で比較できるのだ。はねかえらないボールの素材には、振動を吸収する性質があるのだ。





日本最古のマネキンなど、貴重な資料も盛りだくさん。

現在の記念館は、登録有形文化財で、近代化産業遺産にもなっている。




在りし日の社屋の写真もある。この社屋が、現在の記念館となっているが、




ノーベル賞受賞者の田中耕一先生も、島津製作所の研究員である。田中先生に関する映像などの展示がある。
また、島津製作所は、現代社会に役立つ科学技術にも貢献している。X線機器だけでなく、身の回りの工業製品の性能評価のための材料試験機や、飛行機の部品、鉄道の補修工事のための機器類など、想像すらしていないところにも、島津製作所は貢献しているのだ。
