【男性機能低下】自分に合った治療法をみつける ~その①~
男性機能改善鍼灸師のユキオです。
40代以降の男性更年期、テストステロン低下、ED改善を専門にしています。
血流と自律神経を整えることを軸に、体を立て直す治療をしています。
どんな治療法も、自分に合ったものを選ばないと効果が出ません。
今回は、ちょっと遠回りになるかもしれませんが「自分に合った治療法を選ぶための『手がかり』を探しましょう」というお話です。
風土、環境を考える
中国の昔の医学書には、東西南北そして中央という五つの地域特性に応じて、異なる治療法が発展したことが記されています。
ここで大切なのは、
理論が先にあったのではない、という点です。
先にあったのは、気候と生活です。
その環境に適応する中で、様々な療法が生まれました。
気候
↓
生活様式
↓
体質傾向
↓
病態傾向
↓
療法の発展
この流れが基本構造です。
東方 ― 熱がこもる体質
海に面した東方では、魚介類が豊富で塩分摂取が多い生活でした。
塩味は体内に熱をこもらせやすく、皮膚の腫れや潰瘍、化膿性疾患が起こりやすいと考えられました。
そこで発達したのが砭石(へんせき)です。
石で切開・刺激し、余分な熱や膿を外へ出す。
これは後の鍼治療の原型とされます。
熱がこもる地域では、「瀉す」技術が発達する。
排出の思想は、ここから始まっています。
男性機能でいえば、炎症傾向や過度な興奮、早漏傾向などは、この“熱の過剰”と重なります。
このような熱がこもりやすい体質の人は、
鍼治療(少し強めの刺激)が向いています。
西方 ― 内側を守る思想
砂漠や山岳地帯が広がる西方は、乾燥し水が少ない環境でした。
肉食中心で外邪にさらされやすく、内臓機能の消耗が問題になりやすい。
そこで植物や鉱物を用いた毒薬、すなわち薬物療法が発達しました。
厳しい環境では、体表よりも内臓を守ることが優先されます。
体内から立て直す思想です。
慢性的な疲労や精力減退が目立つタイプは、単なる血流ではなく「内側の消耗」に目を向ける必要があります。
このような内臓に疲れ、消耗が目立つ人には
ゆるやかに効果する「漢方薬」が向いています。
北方 ― 火を守る医学
寒冷な北方では、放牧と乳製品中心の生活でした。
極寒は内臓を冷やし、腹部膨満や慢性的な冷えを引き起こします。
東洋医学でいう腎陽虚の状態です。
そこで発達したのが灸法でした。
火で温め、陽気を補う。
命門の火を守る医学です。
男性機能との関連は明確です。
腎は生殖を司るとされ、腎陽が弱れば朝の反応も弱くなる。
冷え型EDは、この北方の思想と強く結びつきます。
冷え、血行の悪さが目立つ人には
お灸や足湯など温める治療が向いています。
(※体を消耗させてしまうのでサウナはお勧めできません。お風呂、温泉はOK。)
南方 ― 湿熱をさばく技術
温暖湿潤な南方では、湿気と陽気の強さが問題になりました。
湿邪は重だるさやしびれを生み、湿熱が下焦にこもると、生殖器周辺の不調につながります。
そこで発達したのが微鍼、繊細な金属鍼による瀉法です。
巡らせ、余分な湿熱を抜く。
前立腺炎傾向や陰部の違和感、ベタつく不快感を伴うタイプは、この湿熱下注の構造と重なります。
このような湿潤体質の人は、
弱い刺激の鍼治療が向いています。
余分な水を排出するために、利尿作用があるドクダミもおすすめです。
中央 ― 巡らせる医学
平坦で物産豊かな中央部では、激しく動かなくても生活できました。
その結果、運動不足となり、気が滞りやすい体質が生まれます。
気滞は四肢無力や冷えを生み、精神的な緊張とも結びつきます。
ここで体系化されたのが導引や按蹺(あんまの原型)です。
体を動かし、気を巡らせる。
巡りを回復させる思想です。
現代のストレス型EDは、この気滞構造と非常に近い。
ストレスによる筋緊張、肩こり、首こりなどがある人は、
マッサージなどでほぐすことも効果的です。
五方論を男性機能にどう活かすか
同じ「立ちにくい」という症状でも、
冷えによるものか。
湿熱によるものか。
内側の消耗か。
気の滞りか。
原因が違えば、整え方も変わります。
五方論は、単なる歴史ではありません。
自分の体質傾向を見極めるための視点です。
まずは、自分がどの環境に近い状態にあるのかを知ること。
そこから、男性機能改善の方向性が見えてきます。
出来るだけ早く対処法を見つけるために、ご自身に合った治療法を見つけるヒントはこちらの記事で。
