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Obsidianなしで「第二の脳」を運用している話。必要だったのはフォルダとClaude Codeでした。

はじめに

最近、Obsidian×AIの記事を本当によく見かけます。ZennでもnoteでもSNSでも、Claude CodeやAIエージェントと組み合わせて「第二の脳を作った」という話が毎日のように流れてきます。

気になって一通り読んでみて、ひとつ気づいたことがあります。流行っている理由の本体は、どうやらObsidianというアプリの機能ではなさそうなんです。

自分はObsidianを使っていません。それでも、記事で紹介されている運用とほぼ同じことが、手元ではもう数ヶ月回っています。

ここでいう「第二の脳」は、日々のメモや記録を溜めておいて、必要なときにAIに探させて再利用できる状態のこと。ノートのつながりを人間が眺めて発想を広げる使い方とは、少し目的が違います。今回はその話です(2026年7月時点の運用です)。

流行の中身を分解してみる

先に断っておくと、自分はObsidianを使ったことがありません。この章はトレンド記事や公式の公開情報を読んで整理した内容です。

Obsidian×AIの記事がやっていることは、突き詰めるとだいたい3つに見えます。

  • メモをローカルにMarkdownファイルとして置く

  • そのファイルをClaude CodeなどのAIエージェントに読み書きさせる

  • 必要に応じて、メモ同士をリンクでつないで文脈ごと引き出せるようにする

この3つ、実はどれもObsidian固有の機能ではありません。Obsidianはノート本文をローカルのMarkdownファイルとして保存する仕組みで、だからこそAIがそのまま読める。クラウド側にだけデータを置くメモサービスだとAPIや書き出しといった別の連携手段が要るところを、ローカルのファイルなら直接開けるわけです。

流行の本体は「AIが読み書きできる場所にメモがあること」。アプリはその入れ物なんですよね。

自分の環境は、フォルダとClaude Codeだけ

自分の運用はシンプルです。1つのフォルダをGitで管理して、その中にネタ帳、記事の下書き、ブログ運営の記録などをぜんぶMarkdownで置いています。読み書きの相手はClaude Code。専用アプリはありません。

実際どう運用できているか、いくつか挙げてみます。

いちばん助かっているのは毎日のネタ収集です。トレンドの収集と整理はClaude Codeに任せていて、結果は日付つきのMarkdownとしてフォルダに溜まっていきます。「先週見かけたあの話、なんだっけ」はAIに聞けば横断検索で出てくる。タグ付けや分類はしていません。面倒なので。

ネタ被りの防止にも使っています。SNS投稿の下書きを作らせるとき、過去の投稿ログと突き合わせて「これは先週書いた論点です」と弾かせる。メモも投稿記録も同じフォルダにあるので、「下書きの前に過去ログと照合する」と指示ファイルに書いておくだけで、毎回この確認が回るんです。

あとは履歴とバックアップ。フォルダはGitで管理して、GitHubの非公開リポジトリにpushしています。commitした時点の内容にいつでも戻れて、既存の無料枠に載せているので追加費用もゼロ。とはいえ履歴が要らなければ、正直Gitすら必須ではありません。

Obsidianの代表的な機能であるリンクとグラフは、そもそも使っていません。先ほどの3要素のうち、自分の運用にあるのは最初の2つだけです。それでも困っていないのは、今のファイル数なら、フォルダ構造と全文検索でAIが文脈を拾ってくれるから。リンクという決まった道がなくても、地図ごと渡して探してもらえる。今のところは、そんな感覚です。

Claude Codeとの付き合い方そのものは、また別の記事でくわしく書いています。

Obsidianの方がいい場面も、はっきりある

とはいえ、フォルダ運用が上位互換だとは思っていません。公式情報を見る限り、Obsidianにあってこちらにないものは明確にあります。

  • スマホからサッとメモを取る入口

  • ノートのつながりを可視化するグラフビュー

  • 利用者の記事で評価の高い、メモ専用のエディタUI

自分の運用が成立しているのは、本業も副業もほぼ一日中ターミナルとエディタに常駐しているからです。メモの入口がPCにある人間の運用であって、思いつきをスマホで拾いたい人がそのまま真似すると、たぶん入口で詰まります。

向いている人・向いていない人

  • 向いている人: Claude Codeなど、AIエージェントの契約がすでにあるエンジニア。新しいメモアプリの費用を足さずに、今日から試せます

  • 向いていない人: メモの入口がスマホ中心の人、ノートを眺めて育てる楽しさが欲しい人。素直にObsidianの方が幸せだと思います

結局これ、「GUIが好きかどうか」の話なんですよね。中身は同じMarkdownで、AIから見れば両者に区別はほぼない。画面の中でノートを世話したいならObsidian、AIに任せて放っておきたいならフォルダで十分です。

まとめ

新しいツールを入れる前に確認することは、ひとつだけでした。いまのメモは、AIが読める場所にあるか。

それさえ満たせば「第二の脳」は案外どこにでも作れます。流行のアプリ名から入るより、まず手元のフォルダで試してみる。その順番をおすすめしたいです。


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