見出し画像

「スウェーデンの大使たりし」グロティウスの歴史作品

グロティウス 『ゴート族、ヴァンダル族、ランゴバルド族の歴史』初版 1655年 アムステルダム刊
Grotio, Hugone, Historia Gotthorum, Vandalorum, & Langobardorum. Amstelodami, 1655 <R19-172>
First edition, 8vo, [iv], 932, index, modern calf binding, spine in compartment, title lettered in gilt on red morocco

在庫有り:お問い合わせはこちらまで
https://www.kyokuto-bk.co.jp/products/?id=1681282858-372448

外装全景

本書『ゴート人、ヴァンダル人、ランゴバルド人の歴史』は、オランダを永久追放となったグロティウスがスウェーデン大使であった1633年から執筆を開始した歴史をテーマとした作品で、死の直前に完成させていましたが、実際の公刊は彼の死後10年経った1655年でした。

本書扉絵

6世紀の東ローマ帝国の法律家で歴史家であったプロコピウスが、ユスティニアヌス一世によるヴァンダル王国と東ゴート王国の征服事業に従軍した際に戦史を書いており、グロティウスの本作品はそのプロコピウスの作品を基にして書かれました。

タイトルページ

三十年戦争に参戦したスウェーデン王グスタフ・アドルフが介入根拠として掲げていた「ゴート起源説」(スウェーデンの建国神話で、先祖にあたるゴート人やヴァンダル人が黒海やヨーロッパを支配したということからそれらの支配を正当化しよう考え)を補完するため、またグロティウスを亡命者として受け入れたスウェーデン王の栄誉を称えるために刊行したといわれています。

序論

参考文献
松隈清『グロチュースとその時代』九州大学出版会、1985年、198頁
柳原正治『グロティウス』清水書院、2018年、91頁

〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル
株式会社極東書店

*店舗・ショールームは併設しておりません。
まずはお問い合わせくださいませ。

https://www.kyokuto-bk.co.jp/