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食べる記ねぇ〜♪3

第3回

焼肉とホルモン鍋

お盆で実家に親戚が集まったので、久方ぶりにみんなで『田川ホルモン鍋』を生ホルモンを使ってる焼肉店の【光洲楽】で食べてきた。 いわゆるアレだ、B-1グランプリに出てたあれだよ。
『田川ホルモン喰楽歩』という団体が主催している田川市群の焼肉・ホルモン屋さんで提供されるもので、終戦後あたりから筑豊炭田や北九州工業地帯、国鉄の各機関区などなどで広まった牛ホルモンと野菜を味噌や醤油で炊き上げる鍋焼きの食べ方。

その日の店ではまず、お決まりの「ロース」「ミノ」「カルビ」「ホルモン」なんかを焼肉にして、さらに「石焼ビビンバ」とか「韓国冷麺」とかでひとしきりやってから、「ホルモン鍋」にかかる。
その日は珍しく「ほうれん草」が載ってたね、なんにしても美味しいから良いですよ。

もつ鍋と違うのは少し窪んだステンレスの平たい鍋を使うこと。鍋にホルモンを敷いた上に野菜類を載せて火が通るのを待ってから食べ始めるのはもつ鍋と同じだけど、味付けは焼肉のたれに近いかな、そのあたりはもつ鍋とテイストがちょっと違うな、鍋焼きでもあるしな。

仕舞いにちゃんぽん玉とうどん玉のダブル締め麺でお腹いっぱいですわ。
この店は冷凍していない「生ホルモン」を使ってますからね、しかもよく洗って下処理も効いてて臭みもなく優しいお味です、オーナーが女性なので優しい味付けで、ホルモン鍋ながら上品なテイストなんですよ、昔からある個人店で丁寧ですねぇ、美味しゅうございました。


子供の頃は昔のスタイルが残ってて、生の牛ホルモン(トンチャンって言ってましたけどね…)の匂いがキツイモンだからニンニクやら生姜やら鷹の爪やらでその匂い消しというか誤魔化しというかで仕立てたものにさらに醤油やら味噌やらを合わせて材料にするわけね。 あっ、玉ねぎやらキャベツやらニラやらも袋の中でごっちゃに合わせてよく揉み込んでから鉄板で焼いて食べてました。家ではね。

仕事現場ではセメント袋を裏返してその野菜まで合わせて味付けした「とんちゃん」を鍋型に設えた袋にあけるわけよ。 それで袋ごと七輪にかけて熱対流で不思議と焼けないセメント袋の中身の「とんちゃん」を鍋焼きしながら焼酎を煽る…ってスタイルですわな。 男料理的に手軽なのもウケた一因かな。

戦前までは一部の人達の趣向だったらしいけども、食糧難の終戦直後辺りから訳あって筑豊炭田など労働者の街で「美味い・安い・滋養満点・酒に合う・外でも簡単位できる・野趣満点etc…」ってことで、九州の国鉄網から体力勝負の各機関区職員あたりで広がり始めたと考えられますね。宮崎の「高鍋機関区」などでも食べられてたってっことだから「直方機関区」辺りから蒸気機関車の運転士さんが「こりゃエエがね!」ってことで伝えたりしたのかも…って推測というか妄想します。

似たようなホルモン鍋料理は、全国の鉱山や工場なんか労働者の街で少しづつ姿を変えて点在しておりますね、どれも濃い味付けで疲れた体にキンキンに冷えたビールと一緒やったらたまりませんな。
因みに三重県は亀山市の【亀八食堂】に行って「亀山ホルモン鍋」も〆のうどん玉まで実に美味しくいただいたことがありますが、よく似た感じで美味しゅうございました。

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