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「先生、夏期講習いないの?」と言われて、少しだけうれしかった話


今日で、担当している学年の夏期講習前最後の授業が終わった。

(まだ終わっていない学年もあるが、学年によっては、最終週がテストなこともあり、最後の授業であった)

夏期講習では、普段担当している学年や教科をすべて受け持ってしまうと、さすがに体力がもたない。毎日朝から夜まで授業が続くため、過労になってしまう。そこで他の先生方と分担することになる。今年は、専門である中学校数学のみを担当することになった。

授業も夜の時間帯が中心になるので、小学生とは夏休みの間ほとんど会えない。次に会うのは、夏期講習が終わった秋の通常授業になる。

本来、夏期講習の担当講師は当日まで生徒に伝えないことになっている。

(そんなルールがあるわけでは無いが、子供も担当の先生をワクワクして待っているので、あまり伝えないようにしている先生が多い)

それでも今回は、「夏休みの間は担当しないよ」と、先に子どもたちへ伝えておいた。

すると、思っていた以上の反応が返ってきた。

「えー、先生じゃないの?」
「残念……。」
「夏休み会えないの?」

そんな言葉を聞いて、心の底からうれしかった。

もちろん、人気者になりたいわけではない。

それでも、「また先生の授業を受けたい」と思ってくれる子がいることは、塾講師として何よりの励みになる。

学年によって、最後に伝えた言葉も少し変えた。

小学6年生や中学3年生には、

「夏は一番差がつく時期。必死に勉強して、周りをリードできるようになろう。」

と伝えた。

一方で、それ以外の学年には、

「夏休みの宿題は早めに終わらせて、たくさん遊んで、楽しい思い出も作っておいで。」

と話した。

勉強ももちろん大切だが、小学生や中学生にとって、夏休みにしかできない経験も同じくらい大切だと思っている。

さらに、ある子はこんなことも言ってくれた。

「先生が来る時間まで、自習して待ってます。」

思わず、

「自習のモチベーションが僕でいいのかな。」

と心の中で笑ってしまった。

でも、その理由が何であれ、机に向かって勉強してくれるなら、それは講師として本当にうれしいことだ。

秋になれば、また子どもたちと再会する。

受験学年は、きっと夏の努力が顔つきに表れているだろう。

他の学年は、少し日焼けをして、「先生、こんなところへ行ったよ!」と夏休みの思い出を話してくれるかもしれない。

そんな子どもたちの成長した姿を見るのが、今から楽しみで仕方がない。

今日は、いつもの教育論や少し難しい話ではなく、塾で過ごした何気ない一日を書いてみた。

たまには、こんなほっこりする話も悪くない。

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