【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(26)│#今、人気です😊
■前回まで
花火大会の終盤。
二人で並んで、線香花火をしていると、
美咲ちゃんは、ポツリ、ポツリと自分のことを話し始めた。
「私、一人っ子で、親が共働きだったのね」
「一人で寂しい時は、星空を見ていると、不思議と心が落ち着いたんだよね」
線香花火に照らし出された彼女の横顔は、どこか淋しそうでもあり、何かを懐かしむようでもあった。
僕は、その姿に心を奪われた。
それ以来、僕は、美咲ちゃんのことが気になり出した。
けれど、僕には、そこから何か行動を起こす勇気もなくて、文化祭とか、体育祭とかのチャンスをことごとく潰してしまった。
■短編小説「卒業」(18)
美咲ちゃんに告白したのは、3年の6月。場所は、校舎裏の藤棚の前だった。
その頃には、もう受験勉強が始まっていたので、絶対ダメだろうとは思っていた。

