見出し画像

【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(27)│#今、人気です😊

■前回まで


「私、一人っ子で、親が共働きだったのね」

「一人で寂しい時は、星空を見ていると、不思議と心が落ち着いたんだよね」


線香花火に照らし出された彼女の横顔は、どこか淋しそうでもあり、何かを懐かしむようでもあった。

僕は、その姿に心を奪われた。


それ以来、僕は、美咲ちゃんのことが気になり出した。

けれど、僕には、そこから何か行動を起こす勇気もなくて、文化祭とか、体育祭とかのチャンスをことごとく潰してしまった。


美咲ちゃんに告白したのは、3年の6月。場所は、校舎裏の藤棚の前だった。

その頃には、もう受験勉強が始まっていたので、絶対ダメだろうとは思っていた。


■短編小説「卒業」(19)


予想どおり、彼女は「ごめんなさい」と言って、俯いてしまった。

僕は、それ以上何も言うことができなくて、「わかった、ありがとう」とだけ言って、その場をあとにした。



■作品紹介


いいなと思ったら応援しよう!