ついにあの男の正体が・・・。今日の小説タイム☕(132)│2026.8.10更新
がんばるあなたに、ちょっとひと息✨
今日の小説タイム、スタート☕
■連載小説 「僕の彼女」

高校2年生の浅野タケシは、クラスで浮いた存在。彼がひそかに思いを寄せるのは、クラスの誰もが憧れる「キョウちゃん」こと、坂本京香だ。
ところが・・・
ある日、タケシは、同じくクラスで浮いた存在の内田靖子、通称「やっちゃん」と読書の話題で意気投合。
運命の人、やっちゃんとの出会いは、タケシの日常を大きく変えていく。
■前回まで
「内田さん、また来るね」
やっちゃんは、意味ありげな笑みを浮かべながら、
「うん、帰り気をつけて」
と返してきた。
僕は男に、
「じゃ、失礼します」
と挨拶して、足早にその場をあとにした。
やっちゃんは、それから1週間入院した。
僕は、毎日、授業のノートを渡しに病院へ通ったけれど、あの男のことは結局、何も聞き出せなかった。
そして、やっちゃんの退院が決まった日のこと。
やっちゃんはふいに、
「そういえば、あのサンドイッチとおにぎり、おいしかった?」
と、僕に尋ねてきた。
■第7話: 「男の正体」 (4)
(何でそんなこと聞いてくるんだろう...)
僕は不審に思い、
「おいしかったけど、何で?」
と聞いてみた。
するとやっちゃんは、
「あれ、兄さんのお昼ご飯だったんだよー」
と笑った。
「兄さん?」
「正確に言うと、これからお兄さんになる人ね」
「来月、孝彦兄さんのお父さんとうちの母親が結婚することになったの」
と、やっちゃんは淡々とした口調で話しはじめた。
僕は正直、どんな態度で接するのがいいのかわからなかったけれど、できるだけ普通にしてあげようと思った。
僕は、「うん」とだけ言って、話の続きを促した。
やっちゃんは、安心したような表情を浮かべて、話を続けた。
(第8話につづく)
★エンディングテーマ★
僕の運命の人
作詞:山中サトシ
作曲:Musicful AI
どうして泣いてるの
描いてた夢は、すぐそこにある
こんなに晴れ渡る空の下
夢に向かい、ただ歩き出せばいい
教室の隅、語り合ったあの日々
季節(とき)が二人を隔てても
僕は忘れない
君がいたあの夏のことを
君は、僕の運命の人



