【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(48)│#短編小説「卒業」(ライトノベル)
■前回まで

その日は、洋子と二人で新生活を祝うため、渋谷で待ち合わせをしていた。
約束の15分前に到着した僕は、ハチ公の前で洋子の姿を探した。
5分後、白のニット姿の洋子を発見した。
彼女は、誰かと話しながら、こちらへ向かって歩いてくる。
(今日は、二人だけのはずでは...? 誰だろう?)
人混みで、なかなか相手の姿が見えない。
と、その時。洋子たちの前にいた集団が、急に進行方向を変えたのだ。
「あ、れ?」
洋子の隣には、美咲ちゃんが立っていた。
■短編小説「卒業」(40)
「美咲ぃ!」
僕は、無意識のうちに大声をあげて駆け出していた。
しかも、呼び捨てで。
