【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(28)│#「休憩なう」してみて😊
■前回まで
線香花火に照らし出された彼女の横顔は、どこか淋しそうでもあり、何かを懐かしむようでもあった。
僕は、その姿に心を奪われた。
それ以来、僕は、美咲ちゃんのことが気になり出した。
けれど、僕には、そこから何か行動を起こす勇気もなくて、文化祭とか、体育祭とかのチャンスをことごとく潰してしまった。
美咲ちゃんに告白したのは、3年の6月。場所は、校舎裏の藤棚の前だった。
その頃には、もう受験勉強が始まっていたので、絶対ダメだろうとは思っていた。
予想どおり、彼女は「ごめんなさい」と言って、俯いてしまった。
僕は、それ以上何も言うことができなくて、「わかった、ありがとう」とだけ言って、その場をあとにした。
■短編小説「卒業」(20)
間もなくして、受験勉強は本格化した。
僕は文系で、美咲ちゃんは理系ということもあり、二人は、自然と顔を合わせる機会がなくなっていった。

