【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(36)│#短編小説「卒業」
■前回まで

一方で、美咲ちゃんは、地元の国立大学を志望していた。
彼女は理系だから、学費のこともあり、東京の私立大学を受験する予定は全くなかったと思う。
(急にどうしたんだろう?)
それから僕は、美咲ちゃんとの関係に淡い期待を抱くようになった。
そして、受験本番。まず、1月にセンター試験があった。
僕は私立一本だったので、センター試験は受けなかった。
美咲ちゃんは、洋子の話によると、第一志望の大学のボーダーラインをはるかに超える得点だったようだ。
その大学はセンター試験の配分が大きかったので、合格はほぼ間違いないと思った。
■短編小説「卒業」(28)
そして、2月。第一志望の私立大学の試験があった。僕は3科目中、2科目を終えた時点で、合格を確信した。
でも、美咲ちゃんのほうは、全く歯が立たなかったようだ。
