【ちょっとひと息✨】今日の小説タイム(44)│#短編小説「卒業」(ライトノベル)
■前回まで

そして、僕は思い切って、美咲ちゃんにも声をかけてみた。
「国立、受かりそうだって?おめでとう」
そう言った途端、美咲ちゃんは、
「ひどいよ。私の気持ちなんて考えたことないくせに」
と、泣きながら、走り去ってしまった。
(そんなつもりじゃ...)
あまりの動揺に、僕は、ただ立ち尽くすばかりだった。
こうして、僕の恋は、あっけなく終わった。
4月。春の東京は、希望に満ちあふれていた。
僕は、大学に近いアパートを借り、新生活をスタートさせた。
■短編小説「卒業」(36)
その日は、洋子と二人で新生活を祝うため、渋谷で待ち合わせをしていた。
約束の15分前に到着した僕は、ハチ公の前で洋子の姿を探した。
