いたずらっぽく笑う京香にタケシは・・・。今日の小説タイム☕(122)│2026.6.1更新
がんばるあなたに、ちょっとひと息✨
今日の小説タイム、スタート☕
■連載小説 「僕の彼女」

高校2年生の浅野タケシは、クラスで浮いた存在。彼がひそかに思いを寄せるのは、クラスの誰もが憧れる「キョウちゃん」こと、坂本京香だ。
ところが・・・
ある日、タケシは、同じくクラスで浮いた存在の内田靖子、通称「やっちゃん」と読書の話題で意気投合。
運命の人、やっちゃんとの出会いは、タケシの日常を大きく変えていく。
■前回まで
僕は、
「キョウちゃんの家は立派だから、緊張しちゃうんだよな……」
と、はっきりしない返事をした。
キョウちゃんの家は、お父さんが会社を経営していて、かなり裕福な家庭だった。
でも、キョウちゃんは、なるべくみんなと同じように過ごしたいようで、学校では、割と質素にしていた。
だから、キョウちゃんが友達を家に誘うことは、滅多になかった。
「やっぱり、緊張するよね?」
キョウちゃんは、少し淋しそうな顔をした。
■第5話: 「やっちゃんの入院」 (3)
が、今度は、
「じゃあ、浅野君の家に遊びに行きたいな」
と、いたずらっぽく笑った。
僕は不意を突かれて、
「えっ?僕の部屋、汚いから……」
と、真面目に返してしまった。
すると、キョウちゃんは大笑いして、
「じゃあ、また今度。部屋、早く掃除しなきゃね!」
と言って、右手を小さく振った。
僕は、
「考えとく」
と言って、そのまま自転車にまたがった。
キョウちゃんも急いで自転車に乗り、
「またね」
と、右手を振ったあと、笑顔で走り去っていった。

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