同期をやめる〜自分の領域を取り戻す物語〜
「嫌いな人がいる」
「その人に悪いことが起きればいいと思うこともある」
さらに、
「みんなもその人を嫌いになってくれたらいいのにとも思う」
そんなこと、思ったことはありませんか?
私はそんなことない、
と思われる方もおられるでしょう。
だけど、多かれ少なかれ、
誰にでもあるこの気持ち。
もしかしたら、
「見たくない自分を見ないようにしている」だけかもしれません。
今日は、ちょっぴり人間の闇な感情を取り上げてみましょう。
人は誰でも好き嫌いがあるものです。
価値観の合う人もいれば、
どうしても合わない人もいます。
でも多くの場合、
「嫌いと思ってはいけない」
と自分の気持ちに蓋をしてしまうのです。
そして蓋をした感情は、
静かに心の中で蒸れて発酵を始めます。
モヤモヤする。
コーチングセッションの中で、私は伝えます。
「嫌いでいいんです。
嫌いなものは嫌いです。
価値観が違う。
それだけのことです。
趣味が違う人と一緒に囲碁をしないように。
パラグライダーが好きな人と、
読書が好きな人が別々に休日を楽しむように。
人にも相性があります。
無理に合わせなくていい。」
ところが、これには
本当のテーマは別のところにあることも見えてきます。
「その人に心が引っ張られ続ける」ことが辛い
相手が何を言った。
相手がどう思った。
誰がその人と仲良くしている。
なぜあの人は分かってくれない。
気がつくと、
心の中が相手でいっぱいになっています。
私はその時、
「水の中の“クリアケース”を想像してください」
と提案します。
透明なケースだから相手は見えます。
何を考えているかも分かります。
でも水は混ざりません。
あなたの水と、
相手の水を分けるのです。
すると、
「あの人はそう思っているのね」
と、まさに「人事」に感じることができます。
正しいとも間違いとも決めない。
ただ、
「そうなんだね」
になります。
やっていることが気に入らない、
言われたことに傷つく、
それをどう見るか。
(なんでそんなことするんだろう、信じられない!)
その裏の気持ちを想像しても、いくら親友だとしても、100%理解はできないもの。
想像は“きっとそうだ”と思うだけの『妄想』です。
ならば、何か理解はできないけど、あの人なりの意図があってそうしてるんだよね。
それをクリアケースの中で、熱量を交わらせず、眺めて「そうなんだ」と思ってみてはいかがでしょう?
(私はすっごく嫌なことを言われた、傷ついた。気持ちが収まらない!)
私はこの言葉に傷ついた。
嫌だよね、辛かったね。
そんな時は距離を置こうよ。
どんな言葉でも、それをその人に言わせた動機があるものです。
もしかしたら、攻撃することで、自分の力を誇示したかったのかもしれません。
無理に一緒にいる必要もありません。
私を痛めつけて何になるのか、その人の意図はわからない。
でも、まずは、嫌だったこと、傷ついたことは、“思っちゃダメ”と思わないで欲しいのです。
ちゃんと、自分の気持ちを受け止めてあげて下さい。
それに、飲み込む必要もありません。
「私はこんな気持ちになりました」と、伝えても良いんですよ。
だけど、伝える時のポイント。
I(アイ)メッセージにすること。
“私は〜”から始めてくださいね。
“あなた”のためを思って〜など、
Youメッセージにすると、つまり「人のせいにする言葉」は必ずこじれます。
なぜなら、Youメッセージは、「あなたがそうしてくれたら私は嬉しい」の“裏返しの言葉”だから。
だからシンプルに「私はこうして欲しいと思ったんだよ」で良いのです。
さて、話はズレましたが、
実は、人は嫌いな人に苦しめられているのではないのです。
同期してしまうことで苦しんでいる、
あるいは、同期しないといけないというプレッシャーに疲れている場合もあります。
相手の怒りに同期する。
相手の価値観に同期する。
周囲の空気にも同期する。
だから疲れるし、だから苦しいのです。
ある人がおっしゃった、
「嫌われている人と私が仲良くするのも自由なんですね。」
そんな可愛らしい言葉に、
私は思わずクスッと笑ってしまいました。
「もちろんです!」
人と“同じにしないといけない”という、同調圧力。
あなたは、あなた。
あの人は、あの人。
「みんな私に同調してほしい」という気持ちも、
「私もみんなに同調しなくていい」
という、ホッとした気持ちも、
みんなと一緒なら安心、
「多数派」という安心。
ただそれだけ。
本当は誰の許可も必要なく、同意もなくても、
「自分の価値観」で決めて良いこと。
今は、そんな時代になってきています。
これが本当の「自由」を追求することなのだと思います。
一時期、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」という、アドラー心理学の本が流行ったことがあります。
相手を変えることではない。
みんなを味方につけることでもない。
自分の感情を否定しないこと。
そして、
相手の感情も背負わないこと。
星の答え合わせ
今日の空には、
風のグランドトラインができています。
天秤座の月、
双子座の天王星、
水瓶座の冥王星。
そこに牡羊座の海王星が矢印のように伸びています。
まるで星たちが、
「あなたはどうしたいの?」
と聞いているようです。
誰が正しいかではなく、
誰が味方かでもなく、
私はどう感じているのか。
私は誰といたいのか。
私は何を選ぶのか。
それが分かった時、
人は誰かを許すのではなく、
誰かへの執着から自由になるのだと思います。
そして静かに、
「あなたはそうなんですね。
私はこうなんです。」
と言えるようになるでしょう。
それは分離ではなく尊重です。
同期をやめた先にある、
大人の優しさなのかもしれません。
天秤座の月と向かい合う牡羊座のお話と、同期のお話。合わせてどうぞ。
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