疲れたときは、少し違う場所へ
しばらく続いていた仕事が、ようやく一区切りついた。
せわしない時間の中で、いろいろな人と関わり、気を使いながら、やるべきことを進めてきた。
やることはやる。
けれど、やっぱり疲れることもある。
だから今日は、山へ行ってきた。
夏の山は、街の中より少し涼しく、風も爽やかだった。木々の中をゆっくり動いていると、張りつめていた気持ちが、少しずつほどけていくようだった。
自然の中に身を置くと、心や体が元の場所へ戻っていくような感覚がある。
それだけではなく、静かな場所にいることで、普段は忙しさの中に埋もれている、自分の本当の気持ちにも気づきやすくなる。
普段は聞こえにくくなっている、自分の中の小さな声が、少しずつ戻ってくる。
「疲れたときは、前に進むことより、自分に戻ることを大切にしてもいい。」
今日は、そんなことを思った。
もちろん、誰もが山へ行けるわけではない。
近くを歩いたり、外に出て風に当たったり、窓辺で空を眺めたりするだけでもいい。
忙しさや人との関わりに疲れたのなら、少しだけ離れてみる。ひとりで静かに過ごす時間が、心を整え、自分の中にある小さな声を聞かせてくれることもある。
ずっと同じ場所で、同じように頑張り続けなくてもいい。
少し離れることで、また誰かと話したくなったり、もう一度やってみようと思えたりする。
休むことは、何もしないことではない。
また日常へ戻るために、自分の中に力をため、本来の感覚を取り戻していく時間なのだと思う。
今日は山の中で、日常の疲れがゆっくり抜けていくのを感じた。
遠くへ行かなくても、心が少しゆるむ場所があればいい。
静かな時間の中で、自分が本当に思っていることに、また気づけるのかもしれない。

