【読んだよ】 市川憂人著 『ジェリーフィッシュは凍らない』
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【あらすじ】
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が……。第26回鮎川哲也賞受賞作。
(東京創元社より)
舞台の日付は1983年と書かれていますが、実は「ジェリーフィッシュ」という飛行船が開発された世界というパラレルワールドです。
(表紙絵・左上の可愛らしい乗り物がジェリーフィッシュ)
ジェリーフィッシュ開発チームが試験飛行中、航行トラブルが起きて雪山の中に不時着してしまいます🏔️
そこで次々と起こる連続殺人。
吹雪の山の中なので、誰も近づけず脱出もできない密室状態。
犯人は誰?
どうやって雪山から脱出できたのでしょう?
【感想】
読み始めてまず
「あれ? 翻訳物だった?」
と表紙を見返しました(・_・;)
なぜなら登場人物のほとんどが、ウィリアムとかリンダとかカタカナ名だったので。
舞台はU国、とても広い国土を持つ国のようです。
ちなみに仮想敵国がR国で、北は友好国のC国、南はM国。
モデルがあるかどうかは詮索しないでおきましょう(・∀・)
このお話は「私」の独白部分、新型ジェリーフィッシュの開発メンバーが試験運転をする場面、警察が事件を捜査する場面が交互に描かれます。
綾辻行人の『十角館の殺人』によく似ています。
ただ時間軸は同じではなく、「私」の独白はおそらく過去、ジェリーフィッシュの場面、その数日後が警察の捜査の場面です。
ジェリーフィッシュの中では緊迫感たっぷりの連続殺人、そして謎だらけの事件を捜査する刑事たちのやり取りが楽しめました。
ジェリーフィッシュのメンバーたちがあまり仲良くなさそうなので(笑)、刑事たちも固そうかなと思ったのですが⋯⋯。
この男女バディがかなり良い👍
警部のマリア・ソールズベリーと部下の九条漣(J国出身)のコンビ。
お寝坊さんのマリアを電話で起こし、朝食を持っていくところから漣の仕事は始まります🥪
身だしなみに気を遣わず不謹慎な言動の多いマリアと、彼女の部下なのに遠慮のない毒舌を浴びせる漣。
このやり取りがテンポ良くてとても面白いです(≧▽≦)
捜査が進むにつれてジェリーフィッシュ開発の秘密や過去のことが明らかになります。
犯人がどうやって雪山の中を脱出したのか、それとも諦めて雪の中に埋まっちゃったのか⛄
なかなか真相が見えてこないのですが、解決編では思いもよらないトリックが明らかになります。
真相や「私」の正体がわかってからもう一度読み返したくなる一冊でした📔
