【読んだよ】 市川憂人著 『ボーンヤードは語らない』
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『ジェリーフィッシュは凍らない』から始まるマリア&漣シリーズの4作目です。
初の短編集で、これまでの長編を読んだことがない方でも気楽に読めそう。
【あらすじ】
U国A州の空軍基地にある『飛行機の墓場(ボーンヤード)』で、兵士の変死体が発見された。謎めいた死の状況、浮かび上がる軍用機部品の横流し疑惑。空軍少佐のジョンは、士官候補生時代のある心残りから、フラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣へ非公式に事件解決への協力を依頼する。実は引き受けたマリアたちの胸中にも、それぞれの過去――若き日に対峙した事件への、苦い後悔があった。高校生の漣が遭遇した、雪密室の殺人。ハイスクール時代のマリアが挑んだ、雨の夜の墜落事件の謎。そして、過去の後悔から刑事となったマリアと漣がバディを組んだ、“始まりの事件”とは? 大人気シリーズ第四弾は、主要キャラクターたちの過去を描いた初の短編集!
このシリーズのメインキャラクターは刑事のマリア・ソールズベリーと部下の九条漣、そして軍人のジョン・ニッセン。
読者にはお馴染みですが一応紹介すると、
マリアは美貌の持ち主だけど、身なりはだらしなく仕事中に寝ていることもしばしば。
さらに乱暴で喧嘩っ早い。
漣はJ国出身で、朝はマリアを電話で起こすところから始まる有能な部下。
ただし上司だろうが何だろうが常に嫌味たっぷり。
ジョンは生真面目な軍人で、ジェリーフィッシュの事件からマリアたちと協力することの多い人。
さらに舞台は1980年代のU国、現実とは違うテクノロジーが開発されているという設定。
ジェリーフィッシュとはクラゲに似た形の飛行船です。
【感想】
この本の前に長編が三冊出ています。
いずれもミステリーとしては……壮大です(^_^)
(察してください)
が、この本は短編集なので壮大なアレは出ません。
むしろ手掛かりから導き出される真相はロジカルで、天才的な閃きより論理重視のミステリが好きな方にはとてもお勧めです。
また、シリーズ全部読まなくても単体として楽しめる内容。
シリーズ一作目より前の話が多いので、先に読んじゃってもいいかもしれません。
わたしはマリア&漣の刑事コンビが好きなので、二人の出会いと初の事件を描いた「スケープシープは笑わない」が一番お気に入りです。
真面目を絵に描いたような漣が、初めてマリアと会った(見た)シーンは何度読み返しても笑ってしまうので🤣
