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ナポヒロの成幸哲学【第28回】

失敗は、人生の地図を修正する

考えているだけでは、自分を信じる力は育たない。

小さくても行動し、その結果を受け取り、また次へ進む。

その積み重ねが、「自分なら進める」という感覚をつくっていく。

けれど、行動すれば必ずうまくいくわけではない。

思ったような結果が出ないこともある。

挑戦したからこそ、失敗することもある。

そして多くの人は、その失敗をきっかけに立ち止まってしまう。

「自分には向いていなかったのかもしれない」

「やっぱり無理だった」

「恥をかいただけだった」

そんなふうに、失敗を自分の価値が否定された証明のように受け取ってしまう。

しかし、失敗とは人生の終わりではなく、人生の地図を修正するための情報だと思っている。

失敗は、道を失うことではない

目的地へ向かうとき、地図やナビがあっても、最初から一度も迷わずに到着できるとは限らない。

道を間違えることもある。

通行止めに出会うこともある。

思っていたより時間がかかる道もある。

でも、そのたびにナビは「終わりだ」とは言わない。

「では、別の道を探そう」と考える。

人生も同じだと思う。

行動した結果、うまくいかなかった。

期待した反応が返ってこなかった。

思っていた場所にたどり着けなかった。

それは、自分の人生が間違っていたということではない。

ただ、「このやり方では目的地に近づきにくい」という情報が得られたということだ。

失敗は、道を失うことではない。

今いる場所を知り、次の道を探すための出来事なのだと思う。

偉人たちは、失敗を終わりにしなかった

失敗をどう受け取るかで、その後の人生は大きく変わる。

発明王エジソンは、失敗を「うまくいかない方法を見つけること」と捉えた。

マイケル・ジョーダンは、何度もシュートを外し、試合に敗れ、その失敗の積み重ねが自分を成功へ導いたと語っている。

スティーブ・ジョブズは、一度Appleを追われた経験を、後に人生の大きな転機として振り返っている。

イチローは、特別な結果を出すためには、特別なことをするのではなく、小さなことを積み重ねることが大切だと考えていた。

松下幸之助もまた、成功するまで続けることの大切さを説いた人だった。

そして本田圭佑も、失敗を終わりではなく、次へ進むための過程として捉えている。

彼らに共通しているのは、失敗を「自分はダメだ」という結論にしていないことだ。

失敗は、自分の価値を否定するものではない。

次に何を変えればいいのかを教えてくれるものだ。

つまり、人生の地図に赤ペンを入れるようなものだと思う。

「この道ではなかった」

「このやり方では届かなかった」

「この準備では足りなかった」

そう気づけたなら、その失敗はもう単なる失敗ではない。

次の一歩を、少し正確にするための情報になる。

大切なのは、失敗した後の意味づけ

同じ失敗をしても、人によってその後は変わる。

ある人は、「自分はダメだ」と結論づける。

ある人は、「今回はこの方法ではうまくいかなかった」と受け止める。

起きた出来事は同じでも、意味づけが違えば、その後の人生は変わっていく。

もちろん、失敗した直後に無理やり前向きになる必要はない。

落ち込んでもいい。

悔しがってもいい。

少し休んでもいい。

ただ、そのまま「自分には無理だった」という結論だけで終わらせないことだ。


少し時間が経ったときに、こう問いかけてみる。

「この経験から、何が分かっただろうか」

「次に同じ場面が来たら、何を変えられるだろうか」

「本当に目指したい方向は、どこだろうか」

その問いが、人生の地図を修正してくれる。

失敗は、次の一歩のためにある

行動しない人は、失敗しないように見える。

けれど実際には、前にも進んでいない。

何が向いているのか。

何が足りないのか。

どんな環境なら続けられるのか。

それは、動いてみなければ分からない。

行動したから、失敗した。

失敗したから、学べた。

学べたから、次は少し違う選択ができる。

そう考えると、失敗は前進の反対ではない。

前進の途中にあるものだ。


人生の地図は、一度描いたら終わりではない。

行動し、迷い、失敗し、そのたびに書き換えていくものだと思う。

だから、失敗を恐れすぎなくていい。

それは、あなたの人生が止まった証拠ではない。

あなたが実際に動き、自分だけの道を探している証拠なのだから。


次回は、「成長とは、昨日の自分を超えること」について考えていきたい。

他人と比べて焦るのではなく、自分の歩みをどう見つめ、どう積み重ねていくのか。

成長の本当の意味を、もう少し掘り下げてみたい。

次回予告

失敗を経験したあと、人はつい他人と比べてしまう。

けれど本当に大切なのは、誰かより早く進むことではなく、昨日の自分より少しでも前に進めているかだ。

次回は、他人比較から離れ、自分の歩みを見つめる「成長」について考えていきたい。

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